FUJISUZUKO

藤鈴呼

吹き消された空

2023-10-25 00:20:36 | Weblog







大きくて
何処までも広く
繋がり続けるのだと
優しさをも
信じ切っていた

あの日
引き裂かれた
地上と宇宙に
雲が
面白い形になって
舞い踊る

一瞬で
消えかけてしまう
天井に向かって
蝋燭を
吹き消すかのような
仕草で

黒い壁を見上げると
そろそろ雨かなあと
連想してしまう

大きな綿あめの
上が真っ白で
下が真っ黒だったら

雲が杓文字に喩えられ
白と黒を 二つ重ねて
説明された 気象現象

嗚呼 そうか
黒い素には 黒い心が
広がるんだね

朱に交わればと言うように
だからこそ
透明が 貴重なんだと
知ったのは 水曜日

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不思議な留守電

平日の昼過ぎ
不在着信後に
メッセージが鳴った

本当は
目の前で
眺めていた

けれど
出なかったんだ

だって
非通知設定
だったから

火を見るよりも
明らかで

きっと 私は
怯えて居たのだ

声を主を
勝手に想像するならば

大人しめで
年上の
嗚呼 そうだ
控え目な
声色だった

文言は こうだ

あのー 病院に入ったんで お母さんが
その件で どうしたら良いかと 
(背景音・響く感じの声、病院?)
あっ 分かりました

(誰に言ってるの?)
と思っている内に
切れた

我ぽかーん
久々に 三度 聞き直した

お母さん、というのは
声の主の 母親の事?
だとすれば かなり高齢かも知れない

待てよ?
もしかして 私の妻が という
意味なのか

はたまた 私の母の
実在する事なのか

色々と考えている内に
母から 帰ったメールが入り
三度目の妄想は 排除する

それにしても
もやもやとする
掛け直す事も出来ぬ
誰かへのメッセージを
その心を 
空に 捧げた

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テレビを見ていた
内容は 忘れたが

もし この有名人が 問題を起こしたら
昔から支えていた妻が 哀しむだろう
というような事を 言おうとして

私「ぬかどこのつまが・・・」
夫「そうこうな!」

即座に切り返された一言で
我 大爆笑

夫「お前、ソレ、お母さんに報告な!」
と 三度も言われたので

未だ 報告は 謹んでいるが
ここに 記しておく事とする

糟糠
・・・ねえ
そう読みたくなるのも
分かりる?

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哲学的 
自由と規律と個性の
三つ巴イメージが
浮かんだ

良い日々を信じて眠ると
きっと夢を見るけれど
もしも嫌な内容だったら 
きっと獏が 食べてくれる

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