不来庵書房 裏庭倉庫

不定期更新・内容雑多・未確認情報散在
基本的に、小生の琴線に触れたニュースを集めただけです……
雑記・雑感も少々。

「光る君へ」惟規の幻?為時のことを“若様”いとの“老い”にネット悲痛&涙腺崩壊

2024-12-16 | ドラマ
『光る君へ』完走。
これも大河、と一年間堪能しました。
以下、最終回雑感。

いとさん、多分為時パパが「若様」だったころから仕えていると思われるので、より惟規くんと混同しがちなのかも知れません。
往年、祖母の妹さん(大叔母)を見舞いに行ったときに、私のことを「**ちゃん」と父の名前で呼ばれたことを思い出しました。健在とはいえボケが結構進んでいるので、いとさんの介護はちょっと大変かも知れません。

別記事で倫子様に「もう隠していることはない?」と問われたまひろさんが、最大の爆弾?である賢子のことを伏せたことが賛否両論とかありましたが、まあ母親としてはリスク回避のために当然の行動でしょう。

居眠り左大臣を叱責する関白頼道殿下。ようやく貫禄がついてきたか。

賢子さん、宮様の乳母に大抜擢。大弐三位爆誕のシーンでした。直後、「私は光るおんな君」などと逢瀬を重ねていたりしますが、まさかおかーさんの書いた物語を恋愛マニュアルに使っていたりしないでしょうねぇ。

長年大納言をやっていても、全然見識が深まっていない道綱さん(そりゃ、ご母堂が『右大将道綱の母』の名で百人一首にのるわけだ)。大臣の地位のおねだりをすげなく断る弟・道長様のほっぺをむぎゅーとしながら「嫌いにならないで」と迫ると、「嫌いになりませんよ」と道長さんも答えるほっこり場面でした。道隆・道兼両兄上のように権力闘争していた仲でもない上、道綱さんどうも「兄より優れた弟などいない!」的な変なプライドはなさそうなので、殺伐とした関係にはならなかったのでしょうか。

もう一人、前大宰権帥・隆家さんも為時邸に。いい具合に脂気が抜けた感があります。
でも、子孫は結構大暴れしていたり(源義朝と組んだ藤原信頼)。

なぜか菅原孝標女ことちぐささんに『源氏物語』の読み聞かせを受けるまひろさん(作者様)。直後に訪れたききょうさんとの話からすると、まひろさんてば彼女に自分の正体を伏せているような様子。
二人とも全国民必修の名作を残しているのですが、さすがに老境にさしかかると執筆意欲も枯れてきたようで。
自作の和歌集を娘・賢子に手渡すまひろさん、いろいろ区切りをつける気分なのでしょうか。

『栄花物語』を倫子様に見せる赤染衛門先生。すっかり媼に。自作が『枕草子』や『源氏物語』のように残るでしょうか?と自信なさげでしたが、心配せずとも全文が21世紀まで伝わる名作ですから。

彰子様・頼道くんたち次世代のゴッドファミリー会議。あのお人形さんみたいな少女がよくもまあご成長なさったもので・・・なお、お二人ともかなりの長寿。

いよいよ死の床に伏す道長様。法成寺の阿弥陀様と五色の糸で手を結び、とは史実の再現でしたね。倫子様がまひろさんに「妾になって」と頼むのは、やはり一番深くつながっている女性はまひろさんだと認めた故か。「ソウルメイト」と言っていたかと思いますが、そんな感じですかね。

死の床にある道長様のために、少しずつ二人の間にあった出来事をハッピーエンドに変えつつ物語として語るまひろさん。雪が降りつもるような時期まで、結構長期間語っていたようです。多分、二人以外には全くわからない、紫式部最後の、藤原道長のためではなく幼なじみの三郎のためだけの物語。

安らかに旅立った道長様、お供するように倒れた行成さん。F4生き残りの2人が「あいつ(行成)は道長のことが大好きだったからなぁ」としんみり和歌を交わし合うのもよかったですが、実資さんが日記(『小右記』)に二人の最期を記してひっそり涙するシーンがよかったです。

第一話から為時邸の軒先に下がっていた鳥かご、まひろさんが下ろそうとしたらついに崩壊。推定50年前後軒先に下がっていた勘定ですから、むしろよく保っていたものだと思います。
いとさんの恍惚シーンはここ。平然と惟規さんになりきる為時さんもよし。旅に出ようかというまひろさんに「姫様、連れて行ってくだされ」と懇願する乙丸老人。そういえば、宣孝さんと結婚してからはお方様呼びだったのが久しぶりの姫様呼びですね。

ラスト、漂泊の旅に出るまひろさん。そこに通りかかる双寿丸ら騎馬武者の一行。大鎧を着て戦支度で、これから東の方へ向かう由。
「嵐が来るわ・・・」とつぶやくまひろさん。この頃、前九年の役まではまだ時間がありますが、あちこちで小規模ないくさは多発していた模様。
(追記:平忠常の乱では、とのこと)

ちなみに、大河ドラマで言うと時代順に次は『炎立つ』。続いて『平清盛』『草燃える』『源義経』『鎌倉殿の13人』と続くかと。

『鎌倉殿の13人』も傑作でしたが、『光る君へ』もまた傑作かと。登場人物の多くが百人一首採録というのも大きいでしょう。
紫式部・大弐三位母子、清原元輔・清少納言父子、赤染衛門、右大将道綱母、和泉式部、大納言公任、儀同三司母……

さて、来年の『べらぼう』。予告編だけでしたが、過大な期待はしないでおくとします。

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時速194キロ死亡事故検察が控訴「危険運転」認定し懲役8年判決を不服遺族「適切な量刑判断…

2024-12-12 | にゅうす
一般道で194km/h・・・
ちょっと検索したところでは、被告はBMW2シリーズのクーペに乗っていたとか。
その他、100km/hオーバーを超えるような事故例では結構高級車(BMW、ベンツ、フェラーリ等)が目につきます。

まあそもそも軽自動車では140km/hでリミッタがかかるのでそんなスピードは出しようがなかったりしますが、国産一般車でも「直進するだけなら」リミッタのかかる180km/hまではなんとか出せます。
欧州車の場合は250km/hなのだとか(ドイツのアウトバーン、速度無制限区間への対応の模様)。欧州車は比較的堅牢なシャシーを有しているため、日本車に比べ高速域でも安定した走りが可能とされています。

とはいえ、市街地で194km/hなんてスピードでクルマを走らせるのは一般人にはまず無理。
自動車学校のドライビング・シミュレータの設定を変えて擬似的に体験してみせたTV番組がありましたが、画面を見るだけでも単純に「怖い」です。しかし、これを「スリル」として楽しんでしまえる人も案外おられるようで。
※ただし、設定を書き換えてリミッタを外すことは「走り屋」の間では広く行われているようです

そこで問題となるのが、自動車学校や免許更新時の講習で習うだろう停止距離。


流石に194km/hで走る**は想定外なので高速道路の一般的な最高速度である100km/hまでしか載っていませんが、上記サイトのデータをもとに簡単に計算してみましょう。
空走距離は自車の速度が10km/h上がるごとに約3m伸びているので、ざっと57m。
制動距離は単純計算でざっくり340〜350m。
(時速20km/hでの制動距離が3m、時速30km/hでの制動距離が6m、そこからおおよそn×10km/h速度が上がるごとに(3+2n)m制動距離が伸びる計算)
よって停止距離はおおよそ400mとなります。

もちろん、タイヤの種類やブレーキ性能によってはもう少し短くなるかもしれませんが、危険に気づいてから停止するまで300〜400m(都市部中心街なら、次の次かさらにその次くらいの信号交差点までに相当)という恐ろしいほどの距離が必要だという点に留意すべきでしょう。

さて、このような場合、市街地の運転において「安全に自動車をコントロールしている」といえるのでしょうかねぇ・・・・・・

そして、控訴のポイントである量刑について。
ええ、この程度で収まるならガンガンアクセル踏みますよこの手の人々。
抑止力、という点でいえば永久欠格処分+懲役20年でいいくらいじゃなかろうか。

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【速報】韓国・尹大統領 「非常戒厳」の解除を表明

2024-12-04 | にゅうす
な、何が起こっていたんだ……

寝てる間に隣国で戒厳令が発令され、ほとんど即座に国会によって解除されるという、???な事態が。
一応、隣国の憲法では国会で過半数の議決があれば戒厳令を無効化できるそうで、現在は野党多数ですから大統領が戒厳令を出しても国会が機能している限り無効化できてしまう、ということらしいです。

我が国は「事態を注視する」と声明しているようですが、本当にそれ以外できなかったり。
19世紀なら軍を送り込んで介入、なんてやらかしても外側から文句をつけられなかったのですが(壬午軍乱とか甲申事変とか、そりゃもうgdgdですから)、もはや大日本帝國と清朝と李朝の時代でもなし。

ただでさえ基盤が弱く少数派になりつつある隣国の保守層、これで壊滅に向かいそうな気が。
それにしても、政権与党のトップが自爆同然の悪手を打つのは今年(2024年)のトレンドなんだろうか、と思います。
米バイデン大統領の不出馬&ハリス副大統領の立候補、石破解散、って2例だけしか上がりませんが(苦笑)

来年はどうなることやら……

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「光る君へ」涙と感動のクランクアップ秘話吉高「パーンともらい泣き」ウイカ「いつも来てくれ…

2024-12-03 | ドラマ
意外に視聴率が低めだったようで(という点を論って「失敗」扱いの言論もちらほら)はありますが、きちんと大河していたなぁ、と思う作品ですね。

今回、刀伊の入寇などという日本史教科書でも数行しか記述のない事件が扱われましたが、実は外国軍が日本本土(本州・四国・九州)に攻め込んできた事件としては他には元寇と薩英戦争&四カ国艦隊下関砲撃事件、あとはWW2くらい、という大事件でもあります。
大宰権帥・隆家さんの武将っぷりが見事でした(史実では甲冑つけて敵陣に鏑矢射掛けたりはしなかったらしいのですが、本作唯一の合戦シーンですからこれくらいは許容範囲かと)。
それにしても、周明さん……南無南無。今回放映前半でデス・ノボリ立てまくってましたからねぇ……

本作全体として、かなり大胆に脚色しても時代考証警察(笑)が突っ込もうにもツッコミネタが無い時代なので、のびのび作れた一面はあるかもしれません。
この点では、来年の『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』はさぞ難しかろうなぁ、と思ったりします。将軍の秘事から庶民の日常生活までありとあらゆる記録が(完全とは言いませんが)残っている時代ですから、敢えてドラマ重視で史実と外したところにもツッコミが雨あられ、となる可能性が。

摂政・藤原道長と藤式部、こと、三郎とまひろが幼時からの知り合いで、若い頃には理無い仲、という設定は中々効いていたように思います。
『尊卑分脈』にも紫式部について「藤原道長妾」とあったりする次第で、否定し切ることもできないという点がポイント。

『枕草子』『源氏物語』『栄花物語』と、平安女流作家三作品揃い踏みな点も見事。
赤染衛門先生、道長さまの栄華を描くよう発注されたとは言え、村上天皇の時代ではなく宇多天皇の時代まで遡るとは、実際には発注主たる源倫子様の栄華を書くつもりなのでしょうかね。とある方が「編集さんが漫画家さんに1話読み切りの話を持ちかけたら、漫画家さんが次の打ち合わせで全15巻描き下ろしのプロットを持ってきた」なんて例え方をしていましたっけ。

余談ながら、今回大河ドラマ館3施設を巡りましたが、昨年の家康絡みよりはちょっと展示が寂しい感が。甲冑やら旗指し物やら、陣中グッズで割増できる武士絡みとの差でしょうかね。
来年の大河ドラマ館、江戸東京博物館だけでなんとかなってしまうかもしれません。というより、大河ドラマ館を作るにしても、江戸博の収蔵物に足す要素って撮影グッスしかないぞ多分。

後2回の放映。道長さまの御最期がどのように描かれるのか・・・


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