海自哨戒機狙わずと韓国 北朝鮮遭難船の捜索目的
捜索目的で火器管制レーダーなど使いません。
こんな見え見えのいいわけ、完全にこちらをなめきっとりますね。
韓国の言い分がどのぐらい馬鹿げた言い訳かといいますと、暗闇の草原で行方不明者を捜すために、サーチライトを持っていながらそれを使わず、軍用小銃にセットしておいた照準用のレーザーポインターを使いました、ってくらいナンセンスなことを言っているわけです。
もっと詳しい方が大勢おられるので、そういった方から見れば粗があるとは思いますが。
捜索用レーダーはその名の通り、フネの周囲にある物体を捜索するためのレーダーです。水上目標だけを捜索するなら二次元レーダー、航空機も捜索するなら三次元レーダーですね。
これらは電波を反射した物体の方位と距離を測定できます。船のマストの上でくるくる回っている金網のあれだと思ってください。
当然ですが電波はアンテナの向いている方角に発射されますので、アンテナの回転に伴って電波は目標に当たったり外れたりします。
火器管制レーダーは、ミサイルや大砲、機関銃で狙いをつけるためのレーダーです。出現はこちらの方が新しいですが、レーザーポインターを当てるようなものだと思ってください。
火器管制レーダーは目標に電波を当て続け、捜索レーダーよりも格段に精密な方位・高度角・距離を測定し続けます。追尾に成功した状態で発する言葉が「ロックオン」ですね。シューティングゲームなどでおなじみかと思います。
このため、電波は連続波と呼ばれる、ずっと目標に当たり続ける状態になります(激しく動けば外れますが、レーダー側はちょっとアンテナを振るだけで追尾を継続できるので目標が回避機動だけで外すのは至難の業)
ここで大切なことは、捜索レーダーで発見した目標を敵味方識別装置(IFF)で確認し、かつ明らかに敵対行動を取っていない限り、火器管制レーダーを向ける合理性は全くないことです。
追記
海上自衛隊のP-1哨戒機が2回ロックオンされて、2回目は5分間続いたそうですね。
敵味方識別を完全に切っていることは明白なので、どこをどう見ても考えても故意以外ではありえません。