南三陸町歌津の伊里前湾は今、町の方を向いて立つモアイが、みんなを見守っている。
(↓2016年12月伊里前湾)
震災翌年の伊里前湾は、湾のふちに壊れた橋脚が残されていた。
(↓2012年6月の伊里前湾)
これは、国道45号の高架橋で、「歌津大橋」と呼ばれていたものである。
これを破壊して津波は町へと押し寄せた。
以前は、湾から道を挟んだ奥にあった仮設の伊里前福幸商店街が、この時は湾のすぐそばに移転していた。
実は、盛土の最中だった。
そのために、商店街が移転したのである。
数か月後には、再度元の位置に戻る予定だという。
湾を右手に見て、道の正面に三嶋神社がある。
震災翌年のこの場所は、基礎だけが残されて建物の消えた町の跡地が広がっていた。
(↓2012年6月 三嶋神社前)
現在は、三嶋神社を正面に見て、右の湾側に福幸商店街、左に盛土が見える。
2002年に、子アザラシが来て賑わった歌津の伊里前川。
アザラシは「うたちゃん」と名付けられ、伊里前川に架かる汐見橋も、「うたちゃん橋」と呼ばれた。
この橋は今も、損傷しながらも残っているが、周辺は堤防工事などで変化しつつある。
(↓2012年うたちゃん橋)
(↓2016年12月うたちゃん橋)