ふくらく通信

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生まれ変わる被災地:ざわ漁の伊里前川と堤防工事2016年12月の記録

2017-09-30 13:42:05 | 東北被災地の歩み:南三陸・石巻

皐月の伊里前川には、ぎざぎざに折れ曲がる形に、石が積まれている。

        
「ざわ」と呼ばれる、漁の仕掛けだ。

↓2013年のざわ漁


 

春から初夏にかけて、この仕掛けで、シロウオを獲っている。 

歌津のシロウオは、ハゼの仲間で、産卵のために遡上するもの。
海でも獲れるが、伊里前川に遡上したのを「ざわ」で捕まえるのが、いわば名物。

 


この伊里前川も、震災後に堤防工事が行われ、川岸の堤は、ぐんと高くなった。

↓2016年12月の伊里前川

 

だが、水際に礫が置かれたり、覆土がなされたりと、生物の環境を確保するための工夫が施されている。

川の中も、みお筋を確保しているため、ざわ漁も可能となっている。

 

伊里前川は、昔から洪水の度に改修しつつ、地域の人々が自然の恵みを受け、親しみ守ってきた川である。

そして今も、これからも、人々はそれを守り続けていこうとしている。



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