木曽Now

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ただものではない植物

2017年05月24日 06時32分31秒 | 日記
散歩道のプランターに
シランが
たくさん植えられている。
5月も半ばになると
さすが盛りが
過ぎてきたようだ。


シランはランの中でも
結構身近に見られる。


ランの仲間は
この地球上で
最も遅く現れ
最も繁栄している
植物だ。

出現したとき
地上にはもう
入り込む余地はなく
木や岩の上で
着生と言う
生活様式しか
とれなかった。

雄しべと雌しべは
合体していて
柱のように
なっている。


雄しべの葯の部分は
可動式で
くるっと反転させると
花粉が塊(かたまり)になって
おさまっている。


虫が潜り込むように
細い棒を突っ込んで
引き抜くと花粉の塊が
くっついて出てくる。


花粉の塊は
一度に沢山の花粉を
虫に運んでもらうためなのだ。


ラン科の植物の種子は
ラン菌の力を借りて
発芽するため
種子に養分を蓄える
必要がない。


そのため種子を小さく
数を多くする戦略を
とったのだ。
ホコリのような
種子と表現されるほど
小さく進化した。


ランと言う植物
ただ者ではないと
いつも思って
見ている。