開田高原アメダス 今朝の最低気温 -16.9℃ 昨日の最高気温 -5.8℃
木曽町新開 午前8時の気温 -11.5℃ 今朝の天気 明るい曇り
地衣類って
ご存知ですか?
古い樹の幹や
石垣についている
コケのような
カビのような・・・
きっと見たことが
あるのでは
ないでしょうか。
弊ブログで
一度だけサルオガセと言う
地衣類を取り上げました。
地衣類は
藻類(そうるい)と菌類(きんるい)が
共生した生き物で
菌類が作った体の中に
藻類が棲みついています。
藻類が光合成をして
作った栄養を
利用しているので
木の皮の表面に
ついていますが
木の栄養を
横取りしている
訳ではありません。
実はこの地衣類
約5億年前
海から最初に陸地に
第一歩を踏み出した
名誉ある植物なのです。
藻類単独では
乾燥に耐えられませんが
菌類の中に水分をためこみ
その中で生きることで
陸地への進出を
果たしたのです。
私たち人類の誕生も
この地衣類なくしては
なかったのだ!
と言うのが
植物を教えていただいた
博物館の学芸員さんの
口癖でした。
地衣類は水分や酸素
二酸化炭素を
体全体で直接
吸収するため
根を張る植物より
大気汚染の影響を
受けやすく
二酸化硫黄などの
大気汚染物質が
増えると
生きていけません。
ウメノキゴケは
よく聞く名前ですね。
長い間
コケと間違われていたため
コケと名の付く
地衣類が多いのです。
開田高原の林の中は
地衣類だらけです!