散歩道で
小さな星形の花が
咲いているのを
見つけた。
春の七草で
有名なハコベだ。
ミドリハコベ
ウシハコベなど
何種類かあるが
これは茎の色から
コハコベだろう。
10枚の花弁に
見えるが
ウサギの耳のような
花弁が5枚ある。
咲き始めの花の
雄しべは
赤い色をしている。
まだ雌しべが
見えないので
雄性先熟の
花なんだろう。
もちろん花は
上向きに咲くが
咲き終わると
垂れ下がって
果実を太らせる。
充分に成熟すると
再び上向きになり
種子を遠くに
まき散らそうとする。
タンポポと同じ戦略を
取っていると思われる。
茎の片側にだけ
毛が生えている。
植物園の学芸員さんによると
水滴の通路であり
水分を根元に導くためだと
教えてもらった。
当時から本当だろうかと
疑問を持っていた。
一度
水滴を垂らしてみたい
と思いながら
いまだに実現していない。