福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク

(通称:たねまきネット)
農と食を中心に、小さな種をまきながら、永続的な支援活動を行う。

「さよなら原発」農業者の訴え

2012年02月11日 | 福島有機ネット

さようなら原発1000万人アクション

東京・代々木公園での「再稼働許すな!2.11さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京」に、ふくしま有機農業ネットワークの菅野正寿さんが発言に立った。 主催者発表約12000人。

<発言要旨>

原発事故による放射能の拡散で、福島の里山、農地、海がことごとく汚染され、とりわけ地域資源循環型の有機農業への打撃は深刻だ。

津波によって家も農地も失い避難を余儀なくされた農家、自ら命を絶った農民の苦しみ受け止め、私たちは耕して種をまいてきた。その中で福島の粘土質の土壌は、有機物によって放射性セシウムを土壌に固定化し、野菜、米に移行しにくいことが検証されている。これを消費者に伝えて行きたい。

マスコミに対しては、わずか数パーセント、基準値を超えた米が出たことをセンセーショナルに取り上げ、まるで「福島県民が加害者である」かのような報道には怒りを覚える。

自分たちが食べられる物、孫たちに食べさせられる物を消費者に届けてきた。私たちの台所は消費者の台所である。放射能についても、福島県が地元農産物をきっちり検証し、きめ細かな基準値を設定し、自分たちが食べて安全なものを消費者に示し、信頼をえることで再生していく。

原発に頼らない社会、持続可能な社会は、農業、漁業、林業の第一次産業が再生してこそ実現する。今が転換のとき、地方も都市も、農業者も消費者もともに力を合わせて実現にむけて進んでいこう。

USTREAM (1時間12分ごろから)

http://sayonara-nukes.org/2012/02/120212action_tokyo/

 


放射能からいのちを守る全国サミット

2012年02月11日 | 福島視察
11日、福島市で開かれた、
「放射能からいのちを守る全国サミット」に行ってきました。
12日も健康相談会がありましたが、11日だけ参加しました。
 
300名以上の参加があり、熱気あふれる集会でした。
中心になって活動しているのが、30才~40才代の女性であり、
社会をかえようとする人々が、新しい世代になっていることの息吹も感じました。
 
全国各地の、保養等の受け入れ事例がたくさん報告されました。
しっかりとできているところは、やはり、北海道や大阪のように、
行政と民間のタイアップがしっかりとできて
いるところです。
 
また民間でもかなり大規模にやっている人たちもいて、
プロ並みの資金調達や、職業人が加わってプロジェクトに取り組んでいます。
 
分科会は、「保養」のグループに参加しました。
こちらも、かなり活動の蓄積のあるグループがそれまでのノウハウや、
地域の関係性を活かして体制作りをやっているのは、
当たり前ですが普段の活動の土台がないと、
急にはなかなかできないことだと思いました。
 
たねまきネットも、あせらず、しっかりと活動の基盤作りをしなくてはと
改めて、思いました。