福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク

(通称:たねまきネット)
農と食を中心に、小さな種をまきながら、永続的な支援活動を行う。

3/ 14~15 福島ツアー下見(スタディツアー&OJONO)

2015年03月20日 | 福島視察

13日(土)朝5時に国立駅集合、東京駅八重洲南口から高速バス「いわき号」7時発に乗って、いわきへ。いわき駅前に到着10:03

 もうじきいわき・・・       

ここからスタディツアーのバスが出る。このスタディツアーは、福島県の委託事業のため、参加費無料です。定員25名のところ30名の参加でした。

 

 

 おなじみ「浜風商店街」。ここでお買いもの。無料のコーヒーサービスもあり。

「ふれあい情報館」には、震災時の写真がたくさん貼ってあります。今さらながら衝撃的な映像です。

木造のベンチに「秩父農工科学高校」とあります。金属を一切使わずに作ったベンチを作って運んでくれたそうです。

バスの中から久ノ浜を見ます。                            道の駅「よつくら」で昼食。

 

食堂から見える海の岸壁は、修復作業中。

バスから見える沿道の畑や田んぼは、瓦礫の仮置き場。黒いフレコンの袋は劣化して漏れるので、大きな緑色のカバーがかけてあるそうです。

楢葉町の天神山城跡。広い公園の中にあるモニタリングポスト。ここの展望台から見える洋上には風力発電の実験がされています。

公園から見下ろせる畑は一面「仮置き場」ここにはこれからどんどん瓦礫が運ばれてくるとのこと。東京ドーム18個分必要だそうです。そしてそのあとにも除染すればしただけ増えていき、いつになったらおわるのかなんてだれにもいえないと、ガイドの方は話されました。「こんなに始末できない代物を何故つくってしまったのか?!」とガイドさんには憤りにも近い想いを感じました。

楢葉町役場でトイレ休憩。原発交付金で造られた役場のなんと立派なこと。

そのあとは富岡駅へ

まずは海に向かって建てられた、「慰霊塔」にツアー参加者全員で黙祷をささげました。手の付けられない持ち主不明の車。

いまだ4年前のままの建物。

海沿いの堤防修復作業。

10:00~16:30という6時間にもわたるスタディツアーは、まさしくスタディな旅でした。ガイドさんも参加者も、口には出さねど、心の中で「何で!何で!こんなことに、こんなままで!」と「人間を感じない復興」のありさまに、虚しさと憤りを感じた濃い6時間だったに違いありません。

さて、ここからは「ぷろばんす亭」のみなさんや上三坂の顔なじみのみなさんが待つ「OJONCO館」へ向かいました。

夜は中華料理屋さんで歓迎を受け、大いに盛り上がり5月ツアーや福島キッズの話もできました。

翌日の朝

福寿草のお出迎え。いたるところに咲き乱れています。

 

OJONCO館周辺を散策。

静かでゆったりとした時間が流れています。5月は緑が綺麗なことでしょう!

OJONC館には立派なお庭があります。

昨夜使ったシーツを洗って干しました。

積もった雪が日陰ではまだ解けずに残っていました。

昨夜は到着が遅く寄れなかった「ぷろばんす亭」に。

 

そのあとは芝山自然公園に。高台に上ると360°のパノラマ。晴天だと絶景!

 

運動広場にも「仮置き場」。モニタリングポストは0.008程でした。

上三坂を後に、お昼は震災後にNPOを作って始めたというお蕎麦屋さんで。天ざる750円でこれはびっくり、美味しい!安い!

 

最後は温泉へ。ここも230円。東京の銭湯は400円以上だというのに・・・。熱いお湯が苦手な人もいますが、ハードなツアーの最後に熱くて効き目のある温泉で、一気に疲れがとれた気がしました。

さあ、また高速バスで東京へ。湯本インターから17時24分発、バスの中でぐっすり眠って、東京駅着20時30分。

充実の下見旅行でした。5月はこの無料スタディツアーが継続しているかどうかわかりませんが、ない場合は他にも探したり、自前の企画も考えながら行くことは決定です。ぜひみなさんもご一緒しましょうね!詳細は後日またお知らせします。