(変)独身貴族

変態紳士の俺が歩んできた日々の日記。
不定期とは言え気が付けばもう20年以上日記を書いていた模様。

利用料金詐欺 ~傾向と対策~

2004-08-12 16:58:55 | 詐欺
以前よく話題になった債権回収等と偽った詐欺メールがあったのだが、よほど引っかかってくれる人がいなくなったのか、最近は新しい手法に切り替えたようです。

数ヶ月程前このような内容のCメールが届きました。
(xxxは伏字です)
===================
title AUのお知らせ♪
http://xxxxxx.org/?24xxxxx
===================

AUの携帯電話の利用者であれば知っていると思いますが、料金未納やその他のAUのお知らせもCメールを利用して送られてくるので私もなんらかのAUのお知らせかと思いクリックしたわけですが、飛んだ先がアダルトサイトだったので即座にブラウザを閉じました。

と、ここまではまぁ以前からあった迷惑メールか何かの類だと思っていたんです。するとつい先日こんな内容のボイスメールが届きました。(以下ボイスメールの内容、xxxは伏字です)

=======
そちらの携帯からx月x日登録、ご利用いただきましたxxxサイト、料金担当のxxと申します。清算日が過ぎておりますがまだ入金が確認されておりません、このままに致しますと超過料金等が加算されますので、至急03xxxx-xxxx料金担当xxまでご連絡ください。
なお、退会等の手続きを致しませんと自動継続となり料金が発生いたしますので、大至急03xxx-xxxx料金担当xxまでお電話ください。
=======

え~、一部記憶違いもありますが大体こういった内容のボイスメールでした。
ま~、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、早い話が先に紹介したCメールのURLをクリックすると利用登録したとみなされ料金が発生すると言う相手方の言い分なわけです。

ではなぜ私の携帯電話からURLをクリックしたと相手に伝わったのでしょう?以前の債権回収詐欺等ですと、無差別、もしくはどこかから流出したメールアドレスに身に覚えの無い債権回収を偽ったメールを送り、返信、又は問い合わせしてきた相手から個人情報等を聞き出し、請求する手口が一般的でした。

しかし、最近、よほどの人で無い限りこんなにTVやインターネット等で騒がれている債権回収詐欺にご丁寧に返信する人もいないでしょうから詐欺の方も手法を変えて来たわけです。

今回のポイントはなぜ私の携帯からURLをクリックしたことがわかったかということ。
からくりはこんな感じ。
先に紹介したCメール本文のURLの最後の数字の部分、ここをメールを送る相手ごとに1桁なりなんなり変えて、どのCメールの番号にどのURLを送ったかを記録、あとはそのURLにアクセスがあれば、どの相手にどのURLを送ったか記録しているので、その相手に電話で利用料金の回収を迫るというわけです。(AUのCメールの場合Cメールアドレスは電話番号)実に手がこんでますね。

いくら相手が利用した覚えがないといっても、実際はURLにアクセスしてるわけですから、その記録を盾にとって相手につきつける、債権詐欺と違い今回は相手の身に覚えがある事なので業者も強気です(藁)

ま~、実際に利用したならともかく、携帯に届いたメールのURL間違ってクリックした位でいちいち料金とられてたら、パケット割引も糞もあったもんじゃありません。

では実際このような請求に対してお金を払わなくてはいけないのでしょうか?法律ではどうなってるの?って話です。
極論で言ってしまうと。私の場合

知らずにクリックしたから払わなくていい!って感じのようです。

ただし、業者から電話が来て「しらねぇでクリックしたのに金なんか払えるか!」といっても説得力が無さ杉の突っ込みどころ満載なので、少々解説。
法律上利用者が契約するにあたり錯誤(勘違い)があった場合その契約は原則として無効になる。
===========
民法第95条及び電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律第3条
===========
(総務省報道資料より適当に抜粋)

だそうです、私の場合明らかにAUからのお知らせメールだと思い(錯誤)クリックしたのですから、そこに契約は成立することは無いわけです、そもそもその勘違いを狙った詐欺メールなわけですが・・。いざ業者からの請求TELがうるさいようならこのあたりに突っ込んで少しいじめてやろうかとおもいます。

ま、私の場合は明らかな錯誤を誘うメールだったわけですが、実際ネットを巡回してどっからどう見ても有料サイトだと説明してあるにも関わらず思いっきり有料なりますよ!ってボタンをクリックした場合はこの錯誤による契約の無効が通用するかどうかは知りませんのでそういうのは法律の専門家にご相談をどうぞ。(俺はシラネ)


なんかチョイとネットで調べて見たところ最近この手のメールトラブルが増えているようで総務省でも対策方法等を教えてくれているページがあるようですので困る前に一度目を通してみるといいとおもいます。



実際の話、錯誤があったから払う払わないじゃなくて、一方的に人の携帯に詐欺メール送りつけてくる業者が無くならない事が問題じゃないのかと・・。
特定商取引に関する法律で以前定められた未承諾広告(ユーザーが受け取りを許可していない広告メールを発信する場合、メール件名欄に未承諾広告と表示しなくてはならない)
も全然最近は守られてないですしね。
携帯電話の機能の進化もいいが、こういう根本的な問題の解決にも各電話会社さんできっちりがんばってくださいよっと。



コメント (2)
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