大学でアニメ制作の基礎を教えている安彦良和さんの話。
学生たちを見ていると、「やりたいことと違う」
と言って課題を提出しないなど、
ハングリーさが感じられない傾向があります。
やりたい仕事をやるまでには長いプロセスがあり、
地道にスキルアップしていかないと、仕事を割り当てる上司も振り向いてはくれません。
上の人間にアピールするには、まず本気であることを見せないと。
本気なら、多少下手でも評価され、道が開けるものです。
誰もが生き残れる業界ではないので、
いい意味で人を出し抜くことも学んで欲しいと思います。
(読売24日朝刊より抜粋)
安彦さんは、「ナムジ」を描いた漫画家。
考古学や歴史好きの俺にとって、
古事記や日本書紀に書かれた世界を舞台とした「ナムジ」も愛蔵書のひとつ。
ナムジ・・・古事紀上巻
大國主神、亦の御名は大穴牟遅神と謂し、亦の御名は葦原色許男神と謂し、亦の御名は八千矛神と謂し、亦の御名は宇都志國玉神と謂す。并せて御名五つあり。
(大正四年八月有朋堂発行の愛蔵書、古事記・祝詞・風土記より)
の独身時代(笑)の大穴牟遅神のこと。
安彦良和については、「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナーの方が一般的は知られているかも。
『誰もが生き残れる業界ではない』
実はこれは、どの業界でも一緒
程度の差である
リーマンの世界にもある。
特に新規企画、新規プロジェクト、難易度の高い仕事、これを誰に任せるかについて、
プロジェクトスポンサーは真剣に考える。
この時にふと気付く
常に『同じ名前』が出て来てしまう。
難易度が高ければ高いほどその傾向がある。
面白いのは、ある程度の能力レベルを満たしていれば、資格とか上級職制とかましてや学歴などに左右されることは殆んどない。
選ぶ方も成功させたいがため
任命、基幹体制の構築段階から真剣勝負である。
多くのリスクが内在
未知の問題が発生
状況と環境が時々刻々と変化
より厳しい相手(高度化するクライアントと多種多様化するベンダー)
コントロール範囲の拡大、広い領域
などなど
完全には読み切れない中で
計画的にプランを遂行しながら
次々と発生する問題に立ち向かい勝負し
全体への影響を読み切り
瞬時に判断、決断し
効果が得られなければ繰り返し繰り返し立ち向かう。
そんな仕事、一生続けられないだろ?
その通り
だから限られた時間の中でしか出来ない。
だから明確に開始があり終了がある。
どんな人材を選ぶのか?
一言で言えば、冒頭の話しと同じ
『ハングリーなヤツ』
諦めない
繰り返し挑戦する
めげない、投げない
放棄しない
だめでも試行錯誤する
へこまされても食らい付く
すぐに立ち上がる
遠慮しない
最終的に目指すゴールを常に意識している
ゴールは下積みと細かい作業の積み重ねだと知っている
逆に絶対選任しないのは?
『過保護が染み付いたヤツ』
親、学歴、資格、役職
社名、ブランド、虎の威
出身母体
ちょっと変わったところで
高い技術
高い知識
どれも持っていても損はない
ただ、それに頼りきってるヤツ
頼ってることに自ら気付いていないヤツ
局面の勝負に負けて、いつまでもへこんでるヤツ
支援がない、運がないと嘆き、立ち止まるヤツ
投げ癖のあるヤツ
君の本気度はその程度なのかと。
生き残れるか否か?
『本気』と書いてマジと読む(笑)
ハングリー状態に自らを追い込む
これは
プロジェクト制の中で生きるサラリーマンの話し。
本当の勝負の世界で生きる
プロ競技者の世界は
もっともっと
凄い世界なんだろ??
その凄い世界で生き残っているからこそ
リスペクトされるんだと思う。
やっぱり、戦いの場
戦いの時間の中
タイムアップの瞬間まで
リスペクトの、誇りの対象の
弱気な姿は見たくない。
-----
カドゥのコメントに触発されて追記(笑)
この史記の時代(秦~前漢)のクライマックス、
四面楚歌、乾坤一擲、捲土重来の流れに男・漢のロマンを感じます。
好きだな、この言葉たち。
『四面楚歌』
項王の軍、垓下に壁す
兵少なく食尽く
漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重たり
夜、漢軍の四面皆楚歌するを聞き
項王乃ち大いに驚きて曰く
漢、皆既に楚を得たるか
是れ何ぞ楚人の多きや、と
周りを敵に囲まれた様子
出典:史記(項羽本紀)
『乾坤一擲』
竜疲れ虎困じて川原に割ち
億万の蒼生、性命を存す
誰か君王に馬首を回らすを勧めて
真に一擲を成して乾坤を賭せん
運命を懸けて伸るか反るかの勝負をすること
出典:全唐詩、韓愈の「鴻溝を過ぐ」より
『捲土重来』
勝敗は兵家も期すべからず
羞を包み恥を忍ぶはこれ男児
江東の子弟才俊多し
捲土重来いまだ知るべからず
敗れた者が、一旦引き下がって勢いを盛り返し、意気込んで来ること
出典:杜牧詩、晩唐の詩人、杜牧の「烏江亭に題す」より
因みに、四面楚歌ですが、単に四方を敵に囲まれる様子だけではないんだよね。
楚王の四方を囲んでいる敵が、元、自分の味方、民であったこと
だから最早、援軍すら期待できないという絶望的な状況のこと。
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学生たちを見ていると、「やりたいことと違う」
と言って課題を提出しないなど、
ハングリーさが感じられない傾向があります。
やりたい仕事をやるまでには長いプロセスがあり、
地道にスキルアップしていかないと、仕事を割り当てる上司も振り向いてはくれません。
上の人間にアピールするには、まず本気であることを見せないと。
本気なら、多少下手でも評価され、道が開けるものです。
誰もが生き残れる業界ではないので、
いい意味で人を出し抜くことも学んで欲しいと思います。
(読売24日朝刊より抜粋)
安彦さんは、「ナムジ」を描いた漫画家。
考古学や歴史好きの俺にとって、
古事記や日本書紀に書かれた世界を舞台とした「ナムジ」も愛蔵書のひとつ。
ナムジ・・・古事紀上巻
大國主神、亦の御名は大穴牟遅神と謂し、亦の御名は葦原色許男神と謂し、亦の御名は八千矛神と謂し、亦の御名は宇都志國玉神と謂す。并せて御名五つあり。
(大正四年八月有朋堂発行の愛蔵書、古事記・祝詞・風土記より)
の独身時代(笑)の大穴牟遅神のこと。
安彦良和については、「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナーの方が一般的は知られているかも。
『誰もが生き残れる業界ではない』
実はこれは、どの業界でも一緒
程度の差である
リーマンの世界にもある。
特に新規企画、新規プロジェクト、難易度の高い仕事、これを誰に任せるかについて、
プロジェクトスポンサーは真剣に考える。
この時にふと気付く
常に『同じ名前』が出て来てしまう。
難易度が高ければ高いほどその傾向がある。
面白いのは、ある程度の能力レベルを満たしていれば、資格とか上級職制とかましてや学歴などに左右されることは殆んどない。
選ぶ方も成功させたいがため
任命、基幹体制の構築段階から真剣勝負である。
多くのリスクが内在
未知の問題が発生
状況と環境が時々刻々と変化
より厳しい相手(高度化するクライアントと多種多様化するベンダー)
コントロール範囲の拡大、広い領域
などなど
完全には読み切れない中で
計画的にプランを遂行しながら
次々と発生する問題に立ち向かい勝負し
全体への影響を読み切り
瞬時に判断、決断し
効果が得られなければ繰り返し繰り返し立ち向かう。
そんな仕事、一生続けられないだろ?
その通り
だから限られた時間の中でしか出来ない。
だから明確に開始があり終了がある。
どんな人材を選ぶのか?
一言で言えば、冒頭の話しと同じ
『ハングリーなヤツ』
諦めない
繰り返し挑戦する
めげない、投げない
放棄しない
だめでも試行錯誤する
へこまされても食らい付く
すぐに立ち上がる
遠慮しない
最終的に目指すゴールを常に意識している
ゴールは下積みと細かい作業の積み重ねだと知っている
逆に絶対選任しないのは?
『過保護が染み付いたヤツ』
親、学歴、資格、役職
社名、ブランド、虎の威
出身母体
ちょっと変わったところで
高い技術
高い知識
どれも持っていても損はない
ただ、それに頼りきってるヤツ
頼ってることに自ら気付いていないヤツ
局面の勝負に負けて、いつまでもへこんでるヤツ
支援がない、運がないと嘆き、立ち止まるヤツ
投げ癖のあるヤツ
君の本気度はその程度なのかと。
生き残れるか否か?
『本気』と書いてマジと読む(笑)
ハングリー状態に自らを追い込む
これは
プロジェクト制の中で生きるサラリーマンの話し。
本当の勝負の世界で生きる
プロ競技者の世界は
もっともっと
凄い世界なんだろ??
その凄い世界で生き残っているからこそ
リスペクトされるんだと思う。
やっぱり、戦いの場
戦いの時間の中
タイムアップの瞬間まで
リスペクトの、誇りの対象の
弱気な姿は見たくない。
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カドゥのコメントに触発されて追記(笑)
この史記の時代(秦~前漢)のクライマックス、
四面楚歌、乾坤一擲、捲土重来の流れに男・漢のロマンを感じます。
好きだな、この言葉たち。
『四面楚歌』
項王の軍、垓下に壁す
兵少なく食尽く
漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重たり
夜、漢軍の四面皆楚歌するを聞き
項王乃ち大いに驚きて曰く
漢、皆既に楚を得たるか
是れ何ぞ楚人の多きや、と
周りを敵に囲まれた様子
出典:史記(項羽本紀)
『乾坤一擲』
竜疲れ虎困じて川原に割ち
億万の蒼生、性命を存す
誰か君王に馬首を回らすを勧めて
真に一擲を成して乾坤を賭せん
運命を懸けて伸るか反るかの勝負をすること
出典:全唐詩、韓愈の「鴻溝を過ぐ」より
『捲土重来』
勝敗は兵家も期すべからず
羞を包み恥を忍ぶはこれ男児
江東の子弟才俊多し
捲土重来いまだ知るべからず
敗れた者が、一旦引き下がって勢いを盛り返し、意気込んで来ること
出典:杜牧詩、晩唐の詩人、杜牧の「烏江亭に題す」より
因みに、四面楚歌ですが、単に四方を敵に囲まれる様子だけではないんだよね。
楚王の四方を囲んでいる敵が、元、自分の味方、民であったこと
だから最早、援軍すら期待できないという絶望的な状況のこと。
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