迷い猫

数日前の事です…
雨戸を開けるときには気がつかなかったので、その時はいなかった…
帰宅願望の出る利用者さんの気分転換に庭に出て…
花壇の先に…うん？茶色い物体？
利用者さんとふたりで近づくと…猫がうずくまっているではありませんか…

庭に来る雀に餌をやるつもりだった利用者さんは
「この猫、お腹すかしてるんじゃないのか？」と、
猫の鼻のさきに餌を置くも、猫は動く気配無し…
そっと尻尾とか触ってみましたが、
前足に力を入れようとするも直ぐにへたってしまう…
暫く様子を見ることにしましたが、
全く動かないので、保健所へ連絡すると、
動物愛護センターへ連絡して下さいと言われ、すぐ電話…
明日の朝まで様子を見ている場所から動いていなければ、
引き取り保護します…もし、息をしていなければ環境事業所へ連絡をと言われ…
翌朝、やはり同じ場所に動かず、うずくまっている猫…

私たちでは飼うことも出来ないし、動物愛護センターの方に来ていただきました。
「弱ってますね、先ずは点滴をします。それで様子をみます」
と、連れていかれましたが、治らないような病気の場合は殺処分にすることもあるそうです。
その後、猫はどうなったのでしょうね…

猫の様子を見て利用者さんから
「猫は亡くなる前に身を隠すと言うから、ここへ隠れに来たのかも。」
という声が聞かれました。
たしかに職場の庭は緑が多く、隠れる場所はありますが…
道路でうずくまっていれば、車に轢かれていたかも…
どんな因果で職場の庭に来たのかはわかりませんが、
猫の様子を心配する利用者さん達の優しい姿に触れることができた出来事でもありました。