祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす…
「平家物語」に歌われる沙羅双樹、
その沙羅の花の開花にあわせて、
一般公開されるお寺がある…
と、知ったのは、今年の春。
ずっと見てみたい…と思っていて、
またまた、「いつ行くの?」「今でしょ!」
と、いうわけで、ぶらり京都を訪れました。
新幹線で京都駅に行き、山陰線で花園駅へ。
まずは、「沙羅の花を愛でる会」が開かれている、
妙心寺の塔頭、東林院へ。
拝観料に写真のお抹茶とお菓子が付きます。
お菓子は、沙羅の花と葉を模したものだそうです。
インドと日本の沙羅双樹は種類が違いますが、
「平家物語」の沙羅双樹は日本の夏椿をイメージしているとか。
沙羅は夏椿の別名。
朝咲いて、夜には散る「一日花」
一日の命を精一杯に咲く沙羅の花。
私たちも生かされている今を大切に…
そんなお話をご住職がされていました。
その後、同じく妙心寺の塔頭の退蔵院へ。
「瓢箪鯰」の語源になったという水墨画「瓢鮎図」や、
心にしみる様に響く、水琴窟、
そして、紫陽花、蓮、桔梗等々の花を見学。
お庭のしだれ桜は
今年のJR東海春のキャンペーンに使われていましたっけ…
今は、緑の葉が青々と繁り、存在感を見せつけていました。
最後に、法金剛院へ。
平安の雅を残す浄土式庭園の池は、蓮の花の名所だとか。
ここでも、紫陽花や沙羅の花が楽しめました。
お花のお寺で「花園」の地名の由来説も納得です。
ひたむきに咲く花々に、
心洗われる、京都の一時でした。
家を10時に出て、17時半に帰って来ました。
「のぞみ」を使うと、京都は本当に近い!です。
花園駅前の小さなイタリアンのお店で、
ランチをいただきましたが、
とても美味しかったです、特に、パン!
誠実そうなシェフのお兄さんに、
花園の魅力を教えていただき、
また、京都へ行く楽しみが増えましたヾ(^▽^)ノ