北海道は、増毛町は多数の映画のロケーションの聖地である。人口は数千人の寂れた日本海に面した漁村であるが、かつては鰊の豊漁で栄えた町である。記憶だけで語らせて頂くが、古い映画順でいくと映画「ジャコ萬と鉄 」が増毛町の最初の映画のロケ地であった。
むかし、通いの喫茶店で知り合った人に増毛町の出身者がいた。母も、増毛町の生まれなので親近感がわいた。また偶然にも、その方は母の弟の同級生で、兄弟の事も知っていた。そしてまた、この方は映画「ジャコ萬と鉄 」の主演の三船敏郎と会っているのである。
三船敏郎は休憩中らしく煙草をふかしていた。二言三言、会話を交わしたが具体的な記憶はもう無く、ただ「いやあっ」と照れ笑いをして、その武骨な風貌とは違い優しい印象の人であったと、語っていた。三船敏郎の役は鰊漁のヤン衆で金目当てで、やって来た出稼ぎ漁師のひとりである。
増毛町の鰊の豊漁は戦後しばらくは続くも高度成長期の足並みと共に徐々に衰退していく。それでも幼少の頃の記憶では町は賑やかであった。海水浴時期になると駅を降りる人でごった返していた。駅前にはお土産屋もあり駅近くには海岸沿いに水族館もあり、繁栄の様子がうかがえた。
その水族館近くにはミニ蒸気機関車のレールが敷き設されていて、幼少の頃に、その蒸気機関車にまたがって乗った記憶がある。母と祖母が手をふっての笑顔が今も脳裏に焼き付いている。波打ち際で寒く、夕方なのか夜なのか暗かった。祖母が乗れ乗れと言うのを母が遠慮している様子も記憶している。
絵は、その増毛町でロケした映画「歩く、人」の主演の緒形拳。描きかけである。
むかし、通いの喫茶店で知り合った人に増毛町の出身者がいた。母も、増毛町の生まれなので親近感がわいた。また偶然にも、その方は母の弟の同級生で、兄弟の事も知っていた。そしてまた、この方は映画「ジャコ萬と鉄 」の主演の三船敏郎と会っているのである。
三船敏郎は休憩中らしく煙草をふかしていた。二言三言、会話を交わしたが具体的な記憶はもう無く、ただ「いやあっ」と照れ笑いをして、その武骨な風貌とは違い優しい印象の人であったと、語っていた。三船敏郎の役は鰊漁のヤン衆で金目当てで、やって来た出稼ぎ漁師のひとりである。
増毛町の鰊の豊漁は戦後しばらくは続くも高度成長期の足並みと共に徐々に衰退していく。それでも幼少の頃の記憶では町は賑やかであった。海水浴時期になると駅を降りる人でごった返していた。駅前にはお土産屋もあり駅近くには海岸沿いに水族館もあり、繁栄の様子がうかがえた。
その水族館近くにはミニ蒸気機関車のレールが敷き設されていて、幼少の頃に、その蒸気機関車にまたがって乗った記憶がある。母と祖母が手をふっての笑顔が今も脳裏に焼き付いている。波打ち際で寒く、夕方なのか夜なのか暗かった。祖母が乗れ乗れと言うのを母が遠慮している様子も記憶している。
絵は、その増毛町でロケした映画「歩く、人」の主演の緒形拳。描きかけである。
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