昨日は天川村の森林組合の方たちとの打合せでほぼ1日が終わってしまい、なにかとバタバタした日々が続く。仕事がなかなかこなせない。ただ、電車などの移動時間はひたすら本を読みます。
ちょうど今日読み終えたのが 「ル・コルビュジェを見る」 中央新書 越後島研一著 760円+税 いやあ~結構読み応えありました。この本は専門的なことも書いてあるのですが、読みやすい。読むと設計に対してやる気の出てくる本である。若い人にもおススメ。
コルビュジェという一人の建築家のつくって「世紀の名作」といわれる「サヴォア邸」と「ロンシャンの教会堂」という2つの建物を軸にそれにいてるまでの思想や建物を紹介していくという感じで進んでいくのである。最後に日本への影響がかいてあり、そうそうたる巨匠と呼ばれる人たちがいかにコルビュジェから影響を受けたかというところまで話は発展していく。
様々な困難なこと、批判されたことなど隠さずに書いてある。それにもまして魅力的な感動的な建物であることをしっかり書いてあり、見た目は全く違う建物に見えてもその中に見え隠れする思想、ぶれない手法などただただ見ているだけではわからないことをしっかりと観察して書かれている。いい本である。
ボクは、「サヴォア邸」と「ロンシャンの教会堂」はどちらも実物を見ており、そのときの感動がよみがえってくる。去年が生誕120年という節目の年であったのだが、今もコルビュジェのつくった建物は色あせていない。やっぱり、コルビュジェはいい!!!