Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

季刊誌 1

2010年11月19日 | 建築、設計

INAX REPORT/184という季刊誌がある。INAXという住宅設備のメーカーが出しているもので無料で事務所に届く。その中の特集で建築家の「山本理顕」さんについての特集があった。メインは同じく建築家である「古谷誠章」さんとの対談であった。

最初に 「成熟しない建築」:松山巌さんのコラムがあり、その中で興味深い文章を取り上げると

「建築は結局感動だよ」とぽつりと話した。

「建築は具体的なものとしてある以前に、まず、思考の対象としてあった。」

「空間は〈用途〉ではなく〈人々の立振舞〉である。」

「例外だらけだったものが、あっという間に整理されちゃった」

多くの建築家は整頓できても整理ができない。整頓はモノの配置、つまり「空間の配列」。しかし整理は異なる。整理とは不必要なモノとコトをばっさり捨て去ることだが、多くの建築家はあるモノとコトを捨てきれない、理顕のうまさは捨て去ることにある。

 

若い頃、山本理顕さんの講演会を聞いたことがある。たしか、スライドで「GAZEBO」が紹介されていて、その形に「フ~ム」といった感じでなじめなかった。というより理解できなかったといったほうが正解か。そのときにも「ルーフ」というコトバで出てきていて、複雑なるモノに「ルーフ」をそっとかけてやることによってまとまりができるというようなことを言っておられた記憶がある。

 

その後、なんとなく雑誌等でいろいろと見ていたが、どうもよくわからなかった。作品の写真を見るだけで著書を読んだことはなかった。何年か前に、上野千鶴子さんとの対談でなかなか面白いことを考えてはるなぁ~と思ったことがあったりもしたが、なぜか「山本理顕」という人の考えを見てみようと深くは思わなかった。

 

が、しかし、今回わずか20ページくらいの特集を読んで一気に気持ちは盛り上がり、早速、アマゾンで本を購入した。

「建築の可能性、山本理顕的想像力」。来るのが楽しみ。。。あっ、いつものごとく、話がそれましたが、対談の感想は またアップします~