ケンチク的視点-5
今回は少し話題をかえて就職活動の話などをしようと思います。
そもそも就職したところに定年までいるような気はなく、仕事を覚えて独立しようと考えていたので
就職活動も真面目にしていたわけではなく、どうにかなるだろうぐらいの活動でした。
学生の頃はアトリエ事務所に憧れていたので、求人をみてそれらしいところに会社訪問を
して面接試験を受けるという具合でした。
今から思えば学校の求人を観る時点でアトリエ事務所などに入れる訳はないのですが、
当時、何も知らなかった専門学生は、就職といえば学校にくる求人から選ばないといけないと勘違いしていました。
1つ受けて不採用になり、のんびり構えていたのですが、友人が受ける設計事務所に一緒に会社訪問に行こうと誘われ、
その流れで面接まで受け、落ちたと思っていたら受かってしまった、といういい加減な感じで就職を決めました。
こういうもんは縁ですね。だから、今、就職活動をしている学生には就職試験で落ちたら、向こうのみる目がなかったんや、
などと嘘ぶいています。(笑)
結局、5年間その設計事務所にお世話になり、次の5年間は紹介でアトリエ事務所に勤め、その後、
偶然、9カ月くらい有名建築家の事務所でアルバイトをし、事務所を開設するということになります。
建築の世界で働きだすといろいろわかってくることがあるのですが、そういうのを的確にアドバイスして
もらえる人に会えなかったというか、そういう人はいたのですが、自分から飛び込めなかったような気がします。
今の若い人たちには、本当にしたいことがあるのなら、若いうちにチャレンジしたほうがいいと
アドバイスしたいですな。お金に変えられない貴重な経験が出来、それが自分の思想にかなりの影響を
与えると思うからです。
ある友人からは事務所を開設して夢をかなえたね、などと言われましたが、とんでもない。
夢は事務所を開設することではなく、いい建物をつくりたい、楽しんで仕事を続けたい、それが社会の役立つのだと
自信をもって設計活動を出来ることだと思っています。設計事務所って好きな職業ですが、経済的に厳しい職業でも
あるんですね~。まあ、儲けている人もいますが。。。
ケンチクは奥が深い。まだまだ知らないことや、やらなければいけないことがたくさんある。
そんなところです。想像力を掻き立て、提案し、形になって世の中に解き放たれる。その醍醐味は素晴らしい。
そんなことに憧れて今も仕事を続けています。
次回は学生の頃の話に戻します。。。
アトリエ事務所の意味がわかりません。
普通の設計事務所とどう違うのでしょうか?
普通の設計事務所も どんなものか知りませんが(笑)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A8%E7%B3%BB%E5%BB%BA%E7%AF%89%E8%A8%AD%E8%A8%88%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80
設計事務所って、どこも特徴があるのですが、(住宅ばかりやっているところやビルものばかりやっているところ等)拘りをもって仕事に取り組んでいるのがアトリエ系の事務所だと思います。
給料は少ないのですが、真剣に建築に取り組める時間を過ごすことができるのだと思います。ある意味、弟子入りするような感覚ですかね~。