「報道の自由」とは何か
今、新聞、テレビ、雑誌等のメディアが盛んにフェイクニュースを流し、
国民に印象操作をおこなっています。
そのことに危機感を持たない人々が約60%はいると言われています。
メディアが主張する「報道の自由」とは何か?を考えていたとき、
馬淵睦夫氏の著書にそのことがコメントされていましたので、
抜粋してご紹介させて頂きます。
「和の国・日本の民主主義」著:馬淵睦夫 発行所:KKベストセラー
「日本再発見」講座より
◎「言論の自由」と「報道の自由」は同じ?
「報道の自由」という言葉は、憲法のどこにも書かれていません。「言論の自由」はもちろん保証されていますが、「報道の自由」は保障されていないのです。通説では、「報道の自由」も「言論の自由」の中に含まれているということになっていますが、本当にそうなのか、というのが今回の講義での問題提起です。
「報道の重要性」ということは私もわかりますが、「言論の自由」と同じレベルの「報道の自由」というものが存在しているのか、ということについてはとても懐疑的です。
「メディを使って人々を洗脳することは、民主主義という政体を維持するうえで必要なことだ」ということが、すでに1920年代から言われています。アメリカのジャーナリストのウォルター・リップマンは「民主主義は幻想だ」と言っています。「そう錯覚しているにすぎない」と―。
アメリカ国民は「4年に一回、大統領を自分の力で選べる」と思っていますが、実はそれは幻想に過ぎません。すでに100年近く前にリップマンはそう喝破しているのです。
◎忘れてはならない、バーネイズの警句
もっとはっきり言っているのは、「広報の父」として知られる広報活動とプロパガンダの専門家エドワード・バーネイズです。彼の著書『プロパガンダ教本』は日本語にも訳されていますから興味のある方はチェックしてみてください。
彼は、「大衆の意見を、大衆の意見を、大衆の目にみえないかたちでコントロールする人々こそが、アメリカの目に見えない統治機構を構成している」と言っています。つまり、「アメリカ国民の意見を、目に見えないかたちで、それと見抜かれずにコントロールしている存在。それこそがアメリカの真の支配者だ」と言っているのです。
私たちは「報道の自由」を議論するときには、バーネイズのこの警句を絶えず心に留めておかなければなりません。私たちは今でこそインターネットを介するなどしてマスメディアの報道をチェックする手段を得ています。しかし、ネットが普及する少し前までは、まったくその手段を持っていませんでした。私たちは一方的に流される新聞報道を読み、一方的に報じられるテレビのニュースに接するだけだったのです。
バーネイズもリップマンも1920年代に活躍した人なのですが、もうその頃からメディアの真の役割ということを先のような言葉で説明していました。私たちは彼らの言葉を決して忘れてはいけないと思います。
私は、メディア報道のすべてが洗脳だと言っているわけではありません。しかし、「どういう方向に世論を導くか」あるいは「どういうイメージを視聴者に、読者に植え付けるか」という段階では確実に洗脳が行なわれていると言っていいと思います。
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次回その検証例を読んでいただけば、今までマスメディアによって
知らず識らずのうちにある一定の方向付けをされていたということに
気づかれると思います。