「立春(りっしゅん)」
2月4日は立春。旧暦のお正月です。新年の「決意」を実行に移すのも
この日からになります。前日の節分は、立春の大晦日にあたります。
節分によりこの世の「節を分ける」「運命を分ける」、物事の切り替わる節目
になります。
節分とは季節の変わり目のことですから、立春・立夏・立秋・立冬と年4回
ある季節の区切りの前日が節分です。
冬至に流れ始めた陽の気が立春をさかいに強まっていきます。
次第に日脚が長くなり、木々の枝にも小さな蕾が芽吹き始めています。
自然=宇宙のリズムが「始まり」の流れになっていきます。
生活の中の新しいことを立春以降にすることは、こうした自然のリズムに
添うことになり理にかなったことです。
神界では、隠れた「陰の正月」が冬至で、作用を始める「陽の正月」が
節分だと言われます。この神界の2つの正月が現実界に転写されている
とのことです。
だからとても重要な時でもあるのです。
立春の「立つ」には、「神秘的なものが忽然と姿を現す」という意味があり、
春が忽然とやってくる日でもあるようです。
立春の日の午前四時の若水には特別の気が充ちています。それは
「「水の華が咲く」と称されるほどの、清廉で清浄なエネルギーが満ちています。
立春の朝は若水を汲み、お料理やお茶に用いるとよいとされ、
インフルエンザや風邪が流行る時期でもあり、立春の良い気を体内に入れ
心身を守るためにも大切なことです。
ちなみに私は、仕事がお休みでゆっくり起きてしまい、若水は汲めません
でしたがご先祖さまに、冷たいお水を差し上げました。
掃除洗濯を終えて散歩に出かけ、新しい坂道を40分ほど歩きました。
そしてスーパーで桜餅とヨモギ餅を買い指先が痛いほどのお水を使って
お湯を沸かしお茶を入れ、ご先祖さまにお供えしました。
実は私、二月四日が誕生日でして、この節目の年にこの日の本に
誕生させて頂いたことに感謝を捧げました。
外の人にお祝いされるよりも、まず永遠に繋がっているご先祖さまに
“有り難う”のお祝いの日でもあるわけです。
そんな思いで誕生日を迎えたのはここ数年のことであります。