「霜月・十一月」
霜が降る月で「霜月」と言われます。
霜月の和風月名:建子月(けんしげつ)、神楽月(かぐらづき)、
神帰月(かみきづき)、霜降月(しもふりづき)、霜見月(しもみづき)、
雪待月(ゆきまちづき)、陽復(ようふく)
十一月は、神無月に出雲に出かけた神様が地元へ戻ってくる月。
今年一年のお礼参りに出かけましょう。
本日11日は一の酉の日です。
酉の市は、東京・浅草の鷲神社や新宿の花園神社など各地で、十一月の
酉の日に行われる祭礼の市が酉の市。最初の酉の日を一の酉,
次を二の酉、その次が三の酉です。
商売繁盛を祈って、「福をかき込む」「福を取り(酉)込む」ということから
熊手、おかめ、入り船などの縁起物の飾りが売られます。
また、話題の人を熊手などに組み入れたりして、見ているだけで楽しいもの
です。
この時期は冬至を前に陰の気がますます強くなります。
けれど陰の気は悪いものではなく必要不可欠なもの。
潮の満ち引きでは、満ち潮が陽、引き潮が陰で、月の満ち(陽)欠け(陰)、
昼(陽)と夜(陰)、そして吸って(陽)吐く(陰)ことも、相反する両者がひとつ
になってこそ成り立ちます。
この時期は陰の気のおかげで、一年の実りを迎えた後で静かにゆっくり
本来の自分を取り戻すことのできるときで、静かに気の流れが静まるとき。
今は冬至前で、強い陰の気が悪いものを消して身を守ってくれているとき、
という意識を持ちましょう。
そして生活の中に暖色系のものを取り入れましょう。
昔の人は、病など災厄から身を守る際には「強いもの」を用いました。
代表的な赤は魔除けの色ですし、花嫁さんが金襴緞子の帯を締めるのも
幸せになる強い運気を守るためと言われます。
酉の市は派手な飾り物で運気をかき集め、新藁を束ねて棒状にしたもので
地面をたたく亥の子突きは土地の気を強めるためです。