愛の輝きとつぶやき

写真、アート(絵画、書、詩)日記

「水のような最良の生き方」

2016-12-27 21:44:08 | 今に生きる

「水のような最良の生き方」

 老子の教えの中から 第八章 上善は水の如し

(原文)

上善若水。水善利萬物而不爭、處衆人之所悪、故幾於道。

居善地、心善淵、與善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。

夫唯不爭、故無尤。

 

上水は水の如(ごと)し。

水は善(よ)く万物を利して而も争わず、

衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故(ゆえ)に道に幾(ちか)し。

居(きょ)は地を善(よ)しとし、心は淵(ふち)を善(よ)しとし、

与(まじわ)るは仁を善(よ)しとし、

言(げん)は信を善(よ)しとし、

政(せい)は治(ち)を善(よ)しとし、

事(こと)は能(のう)を善(よ)しとし、

動(どう)は時(じ)を善(よ)しとす。

夫(そ)れ唯(た)だ争わず、

故に尤(とが)無し。

 

 (訳文)

究極の有徳者は水のようなものである。

水は万物を慈しんで育てるが、万物とは言い争うことがない。

究極の有徳者はは水のように柔軟性に富み、自分よりも周囲を優先し、腰が低く、

甘んじて人の風下に立つ。このような品徳を身につけていればこそ、「道」という

最高の境地に近づける。

このような人物は誰もが嫌がる低い地位にいても心が乱れることはない。

それは低いところに落ち着く水のようなものだ。

心が穏やかで雑念がない様子は、深い淵が静かであるようなものである。

喜んで他人を助ける様子は水が人を優しくさせ、約束を守る姿勢は水が誠実で

あるようなものである。

政治の公平性は水のように自然の成り行きに任せて乱れることなく、機知に富んで

思い切りよく物事に対応するところも水のように万能だ。

 一旦行動に出ると、機敏に動く様子は水のように向かうところ敵なし。

まさに水のように誰とも争うことがないので、誰からも批判されることがない。

 

 参照: マンガでわかる老子《入門》 日本能率協会マネジメントセンター

著者 周春才(ジョウ・チュンツァイ) 訳者 漆嶋稔(うるしま・みのる)

 

 

最良の人物とは、水のような人のことです。

水(=聖人)

老子は「水のように流れに任せ、相手にも合わせられる部分を持ち合わせて

生きれば、その人間は一番強くなり、最後まで生きることができる」と言っています。

会社でも、他人のことを非難ばかりする社員は、「時が経てば」必ずいなくなるもの

です。他人や仕事のことを常に非難する人間は、より非難する他の人間とも

衝突するものです。実際に職場でそういう人を何人も見て来ました。

事情はともあれ辞めていきました。つい最近も辞めていった人は、毎日他を非難して

いました。

自分から他者を責めることを絶対にしないようにと思いました。

水の流れの如く、低い環境に存在して、心は、静かに自分の心に誠実に生きることを

心掛けようと思います。