月刊美術編集部ブログ

アートにどっぷりとひたる毎日

とっても、ファインアートな土曜日

2010年01月23日 | 野鳥と山野草マニアMW
まずは中堀慎治さんと榎俊幸さんの二人展「不空」を観に、阿佐ヶ谷へ。去年の秋に京都の二条城と清水寺を舞台に開催された「観○光」(かん・ひかり)展出品の屏風が、香染美術に展示中です(2/20satまで)。
11月号のアトリエビューでも紹介した榎さんのドラゴン図と中堀さんの獅子図の対決が実現! あらためてファインアートの底力を再認識させてくれました。海外のアートフェアでもその実力を知らしめる二人。その動きから目が離せませんね。



耳より情報その1:中杉通りにあるビストロ・ラ・シュクレというフレンチが大ヒット。前菜からメイン、デザートまで「うまっ!」を連発でした。ふらっと入った店でランチ1900円はかなり勇気が要りましたが、満足度は120パーセントでした。杉並区阿佐谷北4-6-29TEL03-3330-5667‎


JR千駄ヶ谷駅と信濃町駅の間にある佐藤美術館では、アートソムリエとして知られる収集家・山本冬彦氏のコレクション展を開催中。プロの画家たちの作品が中心ですが(160点)、初期作が多く、「両洋の眼」のようなグループ展とはまた違った目線で楽しむことができました(2/21sunまで)。



耳より情報その2:佐藤美術館から徒歩20分ほどの場所に、SHIZENという器のお店があります(青山方面。アクセスが少し不便)。ここはセンスのいい現代陶芸やガラス作家を扱うセレクトショップで、たまに寄ります。清岡幸道さんという信楽の陶芸家の個展をしていました(1/28tueまで)。
 

日本橋の紫鴻画廊では院展の手塚雄二さんの新作展「天の彩り」が開催中(1/30satまで)。初日に伺えなかったのでお邪魔しました。作家不在かと思いきや、テーブルには手塚雄二、宮北千織、岸野香といった面々の姿が……。その後、松井冬子さんの新作「無傷の標本」を観に、六本木ヒルズの森美術館まで。200×150センチという絹本の大作。イメージもすごいけど、とくに〈ぼかし〉の技術には脱帽です。

松井さんの作品を展示中の「医学と芸術展」(~2/28sunまで)には、古典からコンテンポラリーアートまで、身体に関するさまざまな作品がゴチャマンと展示中。ただ、磯江毅さんの遺作「バニータスⅡ」(闘病)が出品されていることを知らなかったので、作品に再会できたのは収穫でした。気がつけば、榎俊幸さんに始まり、磯江毅さんに終わった土曜日。
なんだか〈彩鳳堂画廊〉な一日でしたね。やっぱり本庄さんってすごい!


「なんでもメッセージ」を設置します

2010年01月23日 | なんでもメッセージ
質問といえば、読者の方から編集部によく電話がかかってきます。

先日も地方在住の方から、「○○年鑑」とか「○○名典」に掲載されるには、何か条件があるんでしょうか?とのご質問。うーん。それを出している出版社に聞けば一発回答されるのですが、どうもそれではダメなのでしょう。やはり、当事者ではなく第三者の意見が大事、ということ。

それだけ我が月刊美術編集部が美術マスコミとして頼られているということです。
そこでせっかくブログがあるのですから、これを利用してなんでもメッセージを設置します。どなたからのどんな質問でも、単なる激励でも結構。可能な限りお答えしますので、どうぞ投稿してみてください。
左の「メッセージメッセージを送る」をクリックすると、メールが送れます。
質問にはナルハヤでお答えしますが、時間かかっても許してくださいね。

北京からの質問

2010年01月23日 | 管理人兼水泳部員N
アート北京のスタッフの一人が、わざわざ英語で質問してきました。
「残ネ~ンってどういう意味?」
残念っていうことだけど
「でもこの場合は意味が通じないんじゃないのかな?」
むむむ?いったいどの場合だろ……わかった、これだ!
『画廊は小説よりも奇なり』が気になり……の記事だ。多少とも日本語の知識があるもんだから、意味をとろうとしたのでしょう。しかしちょっと難しい。しかも野鳥と山野草マニアことMVの迷文なので、そりゃ、中国人にはわからない。

じゃ、翻訳するからちょっと待ってて、といって出来上がったのが、当該ページ下段に付した英訳です。この場合の「残念」は、言ってる自分が残念なのではなく、相手にとって残念ということなので、disappointed とか pity とかは使えない。そこで Out! にしてみました。

早速、聞いてみると、話全体がようやく飲み込めたようで、ゲラゲラ笑ったというメッセージが届きました。海の向こうの笑いをまでを誘ったMWと編集長を、やはり褒めるべきでしょうか。