気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その7

2024年11月19日 | ガルパン模型制作記

 ステップ19では砲塔各所の部品を取り付けます。ガイド図に誤記があります。Q51はQ54の間違い、Q52はQ55の間違いです。
 ここでのガルパン仕様への工作は三ヶ所にあります。ひとつめはQ32の向きを合わせます。二つ目は、Q22からQ25までの4枚のハッチのパーツにヒンジ軸を追加します。このヒンジ軸は不要パーツのQ20を利用して取り付けます。三つ目は、砲塔左右のボックスの取り付け位置を少し下げる調整です。

 ステップ20では装備品のワイヤーを取り付けます。キットに入っているパーツは細い感じがするので、いつもの飯田水引にて作ります。

 

 ステップ19で組み付けるパーツ類です。Q22からQ25までの4枚のハッチのパーツに追加するヒンジ軸も不要パーツのQ20をもってきて準備しました。

 

 まず、砲塔左右のボックスの取り付け位置を少し下げる調整を行ないます。上図の左右のボックスQ54、Q55を砲塔左右側面に取り付ける位置を少し下げます。

 

 キットの指示にしたがって仮組みしますと、上図のようになります。砲塔天面とボックス天面とが段差もなくてほぼ繋がります。

 

 ところが、劇中車においては左右のボックスの位置がやや低いので、砲塔天面とボックス天面の間に僅かな段差面があります。この状態に合わせます。

 

 左右のボックスを取り付ける際に、上図の砲塔側面下端の突起がパーツを受け止めて固定するようになっています。このまま取り付けると、砲塔天面とボックス天面とが段差もなくてほぼ繋がるわけです。

 

 そこで、砲塔側面下端の突起を左右とも全部削り取りました。こうすることで左右のボックスを下へ下げることが出来ます。

 

 少し下げて仮組みした左右のボックスです。劇中車と同じように、砲塔天面とボックス天面の間に僅かな段差面がつきました。

 

 組み上がりました。

 

 ガルパン仕様への工作はあと一ヶ所残っていますが、次のステップにて行います。

 

 ステップ20では装備品のワイヤーを取り付けます。キットに入っているパーツは細い感じがするので、いつもの100均の飯田水引で作ります。最近は他のガルパン車輛のワイヤーもこれで作っていますが、とにかく安くて使いやすくて出来栄えもなかなかのものですから、重宝しています。

 

 ガイド図の指示では、長さは9センチにカット、とありますが、余裕を持たせて10センチでカットし、マスキングテープの上で上図のように2本を並べて接着しました。これを左右2本作り、それぞれの片方にホールドのB1を付けました。

 

 仮組みしてみたら、ちょうどピッタリな感じにおさまりました。やっぱり9センチは短いと思います。それから既に取り付けておいた背面部のワイヤーホルダーB6に瞬間接着剤でくっつけて固定し、そこから各部で曲げを作りながらフェンダー上にはわせてセットしました。

 

 残っていたガルパン仕様への工作一ヶ所をここで行います。劇中車の砲塔の2ヶ所のハッチの天面右側に、開放時の支脚とみられる方形の支柱が斜めに付いていますが、キットのパーツでは小さな丸い突起になっていますので、プラ材で作り直します。

 

 キットのハッチのパーツには、御覧のように小さな丸い突起が付いています。これがハッチ開放時の支脚になるようですが、劇中車のそれとは形が異なります。

 

 プラ材で上図のように支柱を追加し斜めに取り付けました。以上で塗装前の組み立てが完了しました。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その6

2024年11月18日 | ガルパン模型制作記

 ステップ17では、車体前面の予備履帯と操縦席バイザーを取り付けます。予備履帯は、キットの指示では2つとも同じ向きですが、劇中車のそれは向きが逆になりますのでそれに合わせます。

 ステップ18から砲塔の組み立てに進みます。ガルパン仕様への工作が三ヶ所にあります。そのうちの二ヶ所を順に説明します。残り一ヶ所は後のステップに回します。また、ガイド図でQ14の両側に付けるパーツの番号が抜けていますが、R5です。パーツQ19およびQ21は劇中車にありませんので不要とし、ダボ穴も埋めます。
 コマンダーズハッチのパーツQ5、Q26、Q27は劇中車のそれに向きを合わせます。

 

 ステップ17で組み立てる予備履帯と操縦席バイザーのパーツ類です。

 

 組みつけました。予備履帯は劇中車に合わせて向きをセットし、バイザーは塗装時の保護のためにマスキングテープで覆いました。

 

 ステップ18で組み立てる砲塔関連のパーツ類です。

 

 砲塔を組み上げました。コマンダーズハッチのパーツQ5、Q26、Q27は劇中車のそれに向きを合わせました。さらにガルパン仕様への工作が三ヶ所にあります。そのうちの二ヶ所を順に説明します。

 

 一ヶ所目は、砲塔側面の段差です。御覧のように、そのまま組み上げた状態では段差と隙間が生じます。

 

 ところが、劇中車の該当箇所には段差も隙間もありません。砲塔側面全体が一つの面で繋がっています。これに合わせます。

 

 上図のように0.5ミリプラ板を貼り増して、段差をなくし隙間を埋めました。左右で同じ工作を行ないました。

 

 砲身を組みつけました。

 

 続いて、ガルパン仕様への工作の二ヶ所目を紹介します。

 

 上図にて二ヶ所の赤円内のモールドを示しました。この二つの突起が劇中車にはありません。

 

 劇中車のシーンを御覧下さい。二つの突起が無いのが分かります。

 

 二つの突起をカットしました。今回のセンチュリオンの製作においては、ガルパン仕様への工作の多くが砲塔に集中していますので、後のステップでも追加工作が加わります。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その5

2024年11月14日 | ガルパン模型制作記

 ステップ14では左右のフェンダーを車体に取り付け、排気管などを組み立てます。
 ステップ15およびステップ16では車体前面部の上下のパーツを組み付けます。B13とB14は劇中車に見えませんので不要です。

 

 ステップ14で組み立てるパーツ群です。

 

 組み上がりました。保留にしていた左右のフェンダーの後端のパーツも、ここで組み付けました。

 

 御覧のように車体の各部のパーツが隙間なくピッタリと組み合わさっていますので、問題は無いかに思われたのですが、チェックのために劇中シーンのキャプチャー画と比較してみたところ、妙な違和感を覚えました。

 

 劇中車では、御覧のように左右の側面板の後端が背面部の左右ではみ出しているのでした。これに気付いた途端、組み立てたキットの背面部をもう一度見直して、パーツの貼りつけ位置を間違えたかなと思いつつ各所を調べましたが、どこにも組み間違いが見えませんでした。

 それで、しばらく手を停めて考えた末、キットの組み付けはどうやらこのままで良いらしい、劇中車のこの形状のほうが独特の要素なのだろう、との結論に至りました。ならば、追加改造するしかない、と思いました。

 

 それで、左右の側面板の後端のはみ出し部分をプラ材で上図のように作りました。

 

 ステップ15で組み立てるパーツ群です。

 

 組み上がりました。クリアパーツが含まれますが、塗装してしまえば車体色と同一になります。

 

 裏面の組み上がり状況です。

 

 ステップ16で組み立てるパーツ群です。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その4

2024年11月11日 | ガルパン模型制作記

 ステップ12では右フェンダー、ステップ13では左フェンダーを組み立てます。いずれも車外装備品を含みますが、それらは劇中車に合わせて調整し、かつ塗装後に組み付けることにします。両方で付けるB9は劇中車に見えませんので不要とし、ステップ13にあるC4は印刷ミスであろうと思われるのでスルーします。

 また、ガルパン仕様への修正工作として、ステップ12にてH26の、ステップ13にてH1の、それぞれの前端のリベット4個のモールドを消します。

 

 ステップ12で組み立てる右フェンダーのパーツ類です。

 

 組み上がりました。後端のO27は取り付け角度がいまいち分からないため、フェンダーを車体に取り付けた後で組み付けます。

 

 ガルパン仕様への修正工作として、H26の前端のリベット4個のモールドを消します。

 

 御覧のように、劇中車の該当位置にはリベットが無いからです。

 

 リベットを削り取りました。これは反対側のH1の前端でも同じ作業を行ないました。

 

 車外装備品は、劇中シーンではあまり詳細が分かりませんが、ハンマーのC28だけは形状が異なり、柄も短くて小振りに見えますので、それに合わせます。

 

 改造前のハンマーのC28。

 

 改造後のハンマーのC28。サイドの金具をカットし、柄も5ミリ縮めました。

 

 ステップ13で組み立てる左フェンダーも同じように仕上がりました。

 

 車外装備品は、2本の鶴嘴の身と柄をバラして並べる形です。上図の説明文は書き間違いで、「柄よりも短い柄」ではなくて「身よりも短い柄」が正しいです。内容的にもおかしな文になってしまっているので、ここで訂正して補足説明を加えます。
 ガイドの指示では柄のC26、C27を重ねて縦に取り付けているのを劇中車では横に並列に並べており、身のB27は2つの刃同士を向い合せて直列にセットしますが、キットのパーツでは身のB27の2つの並びのほうが柄よりも長くなるので、B27を二つとも小さくするべく、刃を削って縮めておきます。

 

 改造後の2本の鶴嘴の身と柄を仮組みしました。劇中車はこのようになっていますので、それに合わせました。これらのパーツは塗装後に組み付ける予定です。

 なお、後のステップにて、この2本の鶴嘴の身と柄を囲むような形で、ワイヤーを装備するのですが、そのワイヤーのスペースも必要であることに注意しました。上図では写っていませんが、仮組みの際に、ワイヤーも仮にセットしてみて、2本の鶴嘴の身と柄がワイヤーと干渉しないよう収まるのを確かめておきました。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その3

2024年11月10日 | ガルパン模型制作記

 ステップ10では車体上部の組み立てを行ないます。ガルパン仕様への工作が一ヶ所加わります。
 ステップ11ではリヤ部品の細かいパーツ類の取り付けを進めます。また図にはC36の表記がありますが、そのパーツは存在しませんので、印刷ミスと思われます。

 

 ステップ10で組み立てる車体上部のパーツ類です。

 

 このうちのC34においてガルパン仕様への工作を行ないます。上図にて赤矢印で示した金具のモールドをカットします。

 

 その金具が劇中車には無いからです。

 

 金具のモールドを削り取りました。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ11で取り付けるリヤ部品の細かいパーツ類です。

 

 組みつけました。B6の取り付け角度は劇中車のそれにあわせて45度にしました。

 

 ハンドルのB29です。公式設定資料図ではよく見えない範囲にあるので、ハンドル自体があるのか無いのかがよく分かりませんでしたが・・・。

 

 劇中の発砲シーンにてハンドルが陰となって浮かび上がって見えますので、やっぱり有ったか、と思いました。

 

 ハンドルも指示通りに取り付けました。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その2

2024年11月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ4は前のステップ3と同じ工程なのでまとめて作業しました。それでステップ5の車体下部の組み立てから始めます。R2は無くても変わりませんので、ここでは不要としました。

 

 ステップ5で組み付けるパーツ類です。今回のキットはほぼストレート組みとなりますので、組み立てガイドの指示に沿って組み付けてゆきました。

 

 組み上がりました。作る前は、パーツ数が多いので作業に手間取るかな、と思っていましたが、そんなに複雑な組み合わせは無いのでむしろ楽に進みました。

 

 ステップ6では車体下部の組み立てを続け、ステップ7ではリヤ部品を取り付けます。いずれも組み立てガイドの指示通りに進めます。ステップ7のB13とB14は劇中車にありませんので不要です。

 なお、ステップ6で組み立てる誘導輪のE14とE15の組み合わせは、キットのパーツをそのまま組み合わせればそれぞれのスポークが交互になって外からは20本が見えるようになりますが、劇中車のそれはどうみても10本しか見えません。それで内側のダボを削ってE14とE15のスポークが重なるように貼り合わせます。

 

 ステップ6で取り付けるパーツ類。大半が上部転輪ですが、これらは完成後はスカートに隠れて見えなくなります。それで、上部転輪のタイヤゴムの塗り分けも不要となります。

 

 組み上がりました。上図では見えませんが、誘導輪のE14とE15の組み合わせもスポークが10本に見えるように調整してあります。

 

 ステップ7で組み付けるリヤ部品のパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 底面を上にして組み上がり状況をチェックしました。

 

 ステップ8でリヤ部品の組みつけを続けて、ステップ9でエンジンデッキを組み立てます。いずれも組み立てガイドの指示通りに進めます。ステップ19で付けるB19は、完成後には見えなくなりますので、不要としました。

 

 ステップ8で組み立てるリヤ部品のパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ9で組み立てるエンジンデッキのパーツ類です。

 

 組み上がりました。今回はガルパン仕様への改造や修正が少ないので、作業も楽に進みました。いつも色々とガルパン仕様への改造や修正で手間取って苦戦していますから、今回のようなストレート組みのキットに向かうと気持ちがものすごく楽になります。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 センチュリオン 作ります!! その1

2024年11月06日 | ガルパン模型制作記

 2023年10月の最終章第4話公開後、第4話に登場した車輌を色々と作っているなかで、サークルのガルパン仲間のT氏に「センチュリオンは作ったのか?」と訊かれました。そういえば作ってないな、と答えたら「劇場版に出てる車輛をまだ作ってないとは、ちと遅すぎんか?」と言われました。

 遅すぎるのではなく、個人的に大学選抜チームの車輌はあんまり作る気がしなくて、製作計画に入れていなかったというのが実情でした。しかし、以前に嫁さんよりバレンタインのプレゼントでダッジWC57を貰って作り、続いてM24チャーフィー軽戦車をヴァイキング水産高校チーム仕様で作ったので、センチュリオンもいずれは作ることになるかと考えて予定表に追加したのでした。

 

 そのセンチュリオンが、第4話にて聖グロリアーナ女学院チームの車輌となって再登場したので、そうか聖グロの戦車になったか、と受け止めつつ、じゃ作ってみようか、と思い立ちました。

 大学選抜チームの車輌は今でもあんまり作る気がしないのですが、聖グロリアーナ女学院チームの車輌となれば話は別でした。聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーを3輌続けて製作したあとの充足感および高揚感が残っているうちに、ノリと勢いで作ってみることにしました。

 

 使用キットは上図のプラッツの公式品でした。ブックオフにて中古品が2000円で売られていたのを見つけて購入しました。

 

 中身はAFVクラブの製品で、公式キット化にともなうパーツの差し替えとかはなかったようです。履帯はベルト式でした。

 

 公式キットではおなじみのガルパンコミック表紙の組み立てガイドです。

 

 ステップ1および2ではサスペンションを組み立てます。ステップ3では転輪を組みつけますが、私の製作では転輪は塗装後に取り付ける予定です。
 またサスペンションはバネ機構も組み込んで可動になりますが、下手に動かして破損するのも何なので、私の製作ではサスペンションは全て接着して固定して作ります。なので、ステップ2の指示にある、サスペンション可動のための焼き止め処理も必要ありませんでした。

 

 ステップ1で組み立てるサスペンションのパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ2に進んで組み立てを続けました。

 

 組み上がりました。初めてみる構造のサスペンションですね・・・。

 

 ステップ3に進んで転輪のパーツを切り出して準備しました。今回のキットではタイヤ部分がゴム製パーツになっており、色もタイヤゴムそのままなので塗装の手間が省けますが、私の製作ではあえて塗装します。塗膜でゴムをカバーすることでゴムの劣化を防ぐ狙いがあります。

 

 組み立ててゆきました。タイヤゴムのパーツは、今回のキットのそれは転輪にはめ込む際に少し力が要りました。本来は接着するのでしょうが、親指で押し込まないとハマらないぐらいでしたので、接着剤は不要でした。このあたりは個体差なのかもしれませんが、今回のキットは古くて中古品で買いましたので、ゴムパーツ等は経年劣化で縮んでしまっていたのかもしれません。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

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黒森峰女学園 Ⅲ号突撃砲G型(フェイズエリカのこぼれ話版)を作りました

2024年10月27日 | ガルパン模型制作記

 2023年11月に、継続高校チームのヨウコ搭乗車、Ⅲ号突撃砲G型後期型をグンゼ産業の旧ドラゴンキットで製作した際、上図のタミヤの有名なキットよりフィンランド軍仕様のパーツ群と戦闘室天板を転用しました。

 あとに残ったパーツを組むと、ほぼⅢ号突撃砲G型前期型のタイプに仕上がります。それでこちらは、コミック版「フェイズエリカのこぼれ話」に登場する黒森峰女学園チームの副隊長磨或レンの搭乗車に仕上げることにして、ヨウコ車の製作と併行して作りました。

 

 製作は、私自身は車輪類を組み立てだけで、そのあとは嫁さんが「ウチも組みたい、作らせて」と言うので任せました。暇つぶしにササッと半日で組み立てて、上図の状態まで進めてくれました。ヨウコ車の製作時に交換したパーツを使用したほかは、ほぼストレート組みでした。

 

 ですが、嫁さんは上図の「フェイズエリカのこぼれ話」を見ないままで作っていました。

 

 なので、上掲の磨或レンの搭乗車の姿とはちょっと違いました。それで、私が少し手直しして、作中車の仕様に近づけていきました。キューポラの跳弾板を外し、天板右側前方の機銃防盾と左右フェンダー上のワイヤー、戦闘室前面右側の予備履帯などを追加しました。

 が、嫁さんが取り付けていた天板右側後方の機銃防盾と車体前端の予備履帯は、外すのも勿体ない気がしたので、そのままにしておきました。

 

 かくして半日で改修工事と塗装を終え、上図のように仕上がりました。黒森峰女学園チームの初めてのⅢ号突撃砲G型が戦列に加わりました。車体色がグレー系であるのは、これまでに作った「フェイズエリカ」シリーズの作中車を全てグレー系で塗っているからです。

 

 ヨウコ車は側面に丸太をくくりつけているために外観の輪郭がガッシリして見えましたが、こちらはスマートで背も低くていかにもⅢ号突撃砲らしい姿です。映画「バンド・オブ・ブラザーズ」の戦闘シーンが脳裏に鮮やかによみがえってきたりします。

 

 ガルパンのⅢ号突撃砲はこれで3種、3輌目となりましたが、今回のはドイツ軍の一般的なタイプの姿で、車体後部に背負った2個の予備転輪がアクセントになっています。

 

 予備履帯、車外装備品もキットの指示通りに取り付けましたが、左右フェンダー上のワイヤーだけは作中車独特の形状でしたので、ジャンクパーツからの改造で作りました。こういうワイヤーの取り付け方が実際にあるのだろうかと、色んな適応キットを検索して調べましたが、探した限りでは見当たりませんでした。

 

 以上で、コミック版「フェイズエリカのこぼれ話」に登場する黒森峰女学園チームの副隊長磨或レンの搭乗車、Ⅲ号突撃砲G型前期型が完成しました。製作期間は2023年11月20日から11月23日までの4日でした。組み立てに3日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。

 キットは安定のタミヤ、組み立て易さは抜群で、ヨウコ車製作時に交換したパーツの取り付けにも支障はなく、スムーズに作業が進んで楽しかったです。基本的に、コミック版の作中車はアニメの劇中車と比べると変更や相違点があまり無く、多くの場合は適応キットをほぼストレートに組むだけで出来上がります。ガルパンプラモデルの練習にももってこいでしょう。

 

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継続高校 Ⅲ号突撃砲G型 完成です!!

2024年10月22日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業を行ないました。劇中車はグレーの車体に白で冬季迷彩が施され、それが雪にまみれている状態で行動していますので、雪を取り払った状態を再現することにしました。
 まず劇中車のグレーに近いと思われる、ミスターカラーの37番のRLM75グレーバイオレットで吹き付けてみました。それが上図の状態ですが、やや暗めに感じられましたので、もう少し明度をあげようと考えました。

 

 そこで73番のエアクラフトグレーを薄く重ねて吹き付けました。少し明るい色調にまとまりました。

 

 続いて62番のつや消しホワイトで細く吹き付け、クルクルと回すようにして白の濃淡をつけ、車体の後部ではジグザクに付けて劇中車の模様に近づけました。

 

 出来上がりはこんな感じでした。劇中車の冬季迷彩は、場所によってはモップで塗ったような痕跡が見られますが、ユリ搭乗車のKV-1ほどではないので、この程度でまとめておきました。

 

 左右に括りつけられた丸太の部品です。

 

 これは白樺の木なので、表皮を62番のつや消しホワイトで塗り、横の縞模様を43番のウッドブラウンで付けました。相変わらず、雑な仕上がりです。

 

 転輪のタイヤゴムはポスカの黒、履帯とクリーニングロッドは28番の黒鉄色、ジャッキ台の木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。

 

 車輪と履帯を取り付けました。

 

 クリーニングロッドとジャッキ台を取り付けました。他の装備品、ワイヤーカッター、消火器、ワイヤーは車体と同じ色になっていますので塗り分けは不要でした。

 

 左右の丸太を取り付けて、塗装後の組み立てが完了しました。

 

 校章マークは2枚、上図のモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.9」から適当なサイズのものを選びました。

 

 車体前面左側のコンクリートアーマーの上に1枚を貼りました。

 

 もう1枚は車体後部の雑具箱の上面中央に貼りました。

 

 最後に、つや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 ドラゴンの旧キットで仕上げた劇中車の雰囲気もなかなかのものです。今回はフィンランド軍仕様のパーツをタミヤの有名なキットより転用しました。そのフィンランド軍仕様のパーツが、タミヤか他のメーカーから改造パーツセットとして単体で販売されていればいいのに、と思います。

 

 斜め後ろからの図です。劇中車は、試合中に園みどり子率いる別動隊と接触した際に背面の雑具箱を吹っ飛ばされ、その後も作戦行動をしていましたから、雑具箱は取り外し自在にしようかと迷ったのでした。しかし、接着せずに置いただけではすぐにずり落ちてしまうので、接着固定せざるを得ませんでした。

 

 斜めからの正面観です。今回の製作で有り難かったのは、左右のワイヤーが車体色と同じ色なので塗り分けが不要で、組み立てておいての塗装が可能だった点です。劇中車のように車体形状に沿わせてセットしているワイヤーは、取り付けるのも塗り分けるのも大変ですから、塗装の手間が省けたのは大きかったと思います。

 

 かくして継続高校チームのヨウコ搭乗車、Ⅲ号突撃砲G型がフィンランド軍仕様の姿にて完成しました。製作日数は、2023年11月20日から11月25日までの6日でした。組み立てに5日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回は、劇中車がⅢ号突撃砲G型の後期型であるのに合わせて後期型の適応キットを使用することにし、第4話を初視聴した10月9日の翌日にブックオフにてグンゼ産業の旧ドラゴン製品を見かけて買いました。これに、タミヤの有名なキットのフィンランド軍仕様のパーツ群を転用して組み合わせる形で製作を進めました。
 ただ、厳密には戦闘室の天板や車体後部の一部に前期型の様相が見られるため、そのあたりにも留意して戦闘室の天板を前期型のと交換したりしました。それ以外は特にガルパン仕様への改造というものは無く、タミヤのフィンランド軍仕様のパーツ群の取り付けに若干の微調整を施した程度でした。

 なので、Ⅲ号突撃砲G型の後期型の適応キットであれば、例えばボーダーモデルやミニアートの製品であっても、劇中車再現へのだいたいの作業工程はほぼ同じであろうと思われます。タミヤの有名なキットをそのまま使っての再現製作も楽しいですが、後期型の適応キットをお好みでチョイスして作ってみるのも、別の楽しさが味わえて良いのでは、と思います。

 

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黒森峰女学園 Ⅳ号戦車G型(最終章仕様)を作りました

2024年10月19日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン最終章第4話にて、無限軌道杯の第3試合にエントリーし、聖グロリアーナ女学院チームと対戦した黒森峰女学園チームは、新隊長逸見エリカの指揮のもと、中戦車と軽戦車を中心とする機動力重視の編成で挑み、終盤では肉弾戦に及んで敵フラッグ車を仕留めましたが、僅差にて敗れ去っています。

 上図は、その試合で初めて参加したⅣ号戦車G型です。一見して、大洗女子学園あんこうチームの搭乗車の第二形態のF2型とあまり違わないな、と思いましたが、公式設定資料図などでチェックしてみたら、まったく同じ仕様でした。

 

 そうなると、手元にあった上図のプラッツの公式キットで劇中車を再現出来ることになります。組み立て手順は共通ですので、悩むこともなく気軽に作れました。
 製作手順は、同じキットを使用した大洗女子学園あんこうチームの搭乗車の製作記事を参照して下さい。

 このタイプが黒森峰女学園チームにも登場したのは、大洗女子学園あんこうチームの搭乗車でも一度しか使われなかった第二形態である、という点も影響しているかもしれません。あんこうチームのⅣ号戦車といえば、私でも初期のD型と現行のH型のイメージが強くあって、第二形態のF2型は下手すると忘れているぐらいなので、黒森峰女学園チームの車輌を見てもダブり感があまり感じられないのでした。

 むしろ、個人的にはドイツ機甲部隊の中核戦力として活躍したⅣ号戦車が黒森峰女学園チームに今まで出ていなかったことのほうに、相当の違和感があったぐらいです。なので、最終章第4話での登場に関しても「やっと出てきたか」というのが正直な感想でした。

 

 ガルパンのⅣ号戦車は、これまでに5輌を製作しましたので、手順も頭に入っていてスイスイと作れました。誘導輪のスポークを6本に変更する改造だけはちょっと手間取りましたが、あとのガルパン仕様への工作の大半が完成後は目立たなくなる部分ですので、最小限の工作にとどめておきました。

 

 塗装も、使用カラーが異なるだけで、車外装備品類の塗り分けもほぼ同じでした。車体カラーはパンターG型と同じに見えるので、Mrカラーの39番のダークイエローを使いました。

 

 校章マークは、車体背面左側と砲塔左右側面につきます。デカールはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.5」より適当なサイズのものを3枚選んで使いました。

 

 やっぱりⅣ号戦車というと、個人的にはこのアフリカ戦線カラーのイメージがあります。このカラーで製作したのは、今回が初めてでした。

 

 以上、黒森峰女学園チームのⅣ号戦車G型の完成記事でした。製作期間は2023年12月4日から9日までで、組み立てに5日、塗装および塗装後の組み立てに1日をあてました。誘導輪の例の改造以外は、ガルパン仕様への工作も目立たない箇所は省いて最低限にとどめましたので、ほぼストレート組みに等しいものでした。

 この車輌が加わったことにより、黒森峰女学園チームは、アニメシリーズの最後の段階にてほぼ史実のドイツ軍機甲部隊とほぼ同じ顔触れを揃えた事になります。未だに姿をみない主力級の車輌は、同系列車のⅣ号突撃砲ぐらいでしょう。

 

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継続高校 Ⅲ号突撃砲G型 作ります!! その10

2024年10月18日 | ガルパン模型制作記

 追加工作の九つ目は、車体側面のワイヤーの取り付けです。今回のキットにはワイヤーのパーツがありませんので、ジャンクから適当なパーツを転用し、ワイヤーの固定具については上図のモデルカステンのA-7「Ⅲ号突撃砲G型用小パーツセット」を使用します。以前に模型サークルの定期譲渡会にてゲットしたものです。

 

 「Ⅲ号突撃砲G型用小パーツセット」の中身です。各種の留め金具のパーツが入っています。

 

 今回のキットでは、御覧のようにワイヤー固定具の取り付け位置がモールドされていますが、劇中車のワイヤーはもう少し内側にセットされています。それでこのモールドは削り取り、その内側にモデルカステンのパーツを取り付けます。

 

 モデルカステンのパーツを取り付けました。左右フェンダー前端と車体前端の増加装甲に上図のように取り付けました。

 

 ワイヤーは、最近は上図のダイソーの100円の飯田水引をよく使っています。両端のホールド部はジャンクよりタミヤと思われるパーツをもってきました。

 

 瞬間接着剤でチョイとくっつけて、ワイヤーが出来上がりました。

 

 劇中車のシーンを参考にして、上図のようにワイヤーをセットし、瞬間接着剤で接着してマスキングテープで仮留めしました。こうすればワイヤーの曲げた部分がそのままで取り付けられます。

 

 車体前部におけるワイヤーの取り付け状況です。

 

 車体後部におけるワイヤーの取り付け状況です。

 

 マスキングテープを外しました。いい感じで固着しています。

 

 100円の飯田水引、なかなか使えます。タミヤやドラゴンのキットに入っている糸に比べれば、太さもあり表面がツルッとしていますので、ガルパン車輌のワイヤー類全般に似た雰囲気があります。

 

 以上で塗装前の組み立て、およびガルパン仕様への九つの追加工作が完了しました。次は塗装を行ないます。  (続く)

 

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継続高校 Ⅲ号突撃砲G型 作ります!! その9

2024年10月14日 | ガルパン模型制作記

 追加工作の七つ目は、上図のジャッキ台のパーツI17の改造です。オリジナルのパーツは御覧のようなシンプルな一般的な形状ですが・・・。

 

 劇中車のそれは、留め具の形が独特であるようです。一方が三角状に突き出ており、少なくとも、これまでに作ってきたドイツやアメリカやソ連の色々な車輌では見たことがありませんので、これもフィンランド軍の独自の仕様なのかもしれません。

 

 とりあえず、プラ板で上図のように留め具をこしらえて作りました。

 

 追加工作の八つ目は、車体左右に装備する丸太の形状の変更です。

 

 この丸太もタミヤの有名なキットのパーツを使用します。オリジナルの状態では上図のように斜めに切った形になっています。チェンソーでガーッと一直線に切ったような形状です。

 

 劇中車の丸太は、御覧のように周囲を回りながら斧で芯まで割って切って、それで切り倒したような形状です。だから切断面がデコボコで、だいたいは芯部分が突き出ている感じです。昔の樵が木を切り倒すと、こんな感じになっていたと思います。

 そして、以前の記事で述べたように、劇中車の丸太は、フィンランドの国の木にもなっている「Silver birch」(銀の樺)です。日本では白樺と呼ばれる木で、表皮の横の皺もそのまま描写されています。

 

 ということで、丸太の両端をニッパーでバリバリと上図のように切り飛ばしてそれらしい形にしました。

 

 そして三本ずつ組み合わせました。

 

 車体の左右に仮組みしてみました。いい感じになったと思います。丸太は塗装後に組み付ける予定ですので、塗装作業までは別に保管しておきました。  (続く)

 

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黒森峰女学園 ティーガーⅠ(最終章仕様)を作りました

2024年10月11日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン最終章第4話にて、無限軌道杯の第3試合にエントリーし、聖グロリアーナ女学院チームと対戦した黒森峰女学園チームは、新隊長逸見エリカの指揮のもと、中戦車と軽戦車を中心とする機動力重視の編成で挑み、終盤では肉弾戦に及んで敵フラッグ車を仕留めましたが、僅差にて敗れ去っています。 

 上図はチームの唯一の重戦車であったティーガーⅠです。敵フラッグ車を最初に射程内に捉える好機を活かせないまま、島田愛里寿のセンチュリオンにあえなく撃破されています。

 

 このティーガーⅠを初めて観た時、西住まほの搭乗車が使われているのかと思いましたが、よく見ると車番が131で違いました。西住まほの搭乗車212号車、西住みほが黒森峰女学園時代に乗った217号車とは別の車輌でした。

 131号車といえば、その実車は第二次大戦中の1943年に北アフリカ戦線にてイギリス陸軍が鹵獲、現在はイギリスのボービントン戦車博物館に保存展示されています。現存するティーガーⅠのうち、唯一走行可能な車輌であることもよく知られています。
 これにより、黒森峰女学園チームがティーガーⅠを少なくとも3輌保有していることが分かります。

 

 ティーガーⅠの131号車の適応キットといえば、ドラゴンの6820番の「第504重戦車大隊 `131` チュニジア」がよく知られていますが、手元にあった上図のタミヤのキットにも、131号車を再現出来るパーツやデカールが含まれています。

 それで今回は、扱いなれたタミヤの製品で劇中車の再現製作を試みることにしました。ミリタリーミニチュアシリーズのNo.216のキットです。劇中車と同じ初期型が気軽に作れる、おすすめの適応キットです。

 

 組み立てて仕上げた状態です。使用キットも製作手順も、以前に作った西住まほ搭乗車と同じですので、製作手順については西住まほ搭乗車のレポートを参照下さい。

 

 なお、西住まほ搭乗車の製作では省略していた車体上面左右および車体左側面のワイヤーが、劇中の131号車には装備されていますので、これらのワイヤーもキットの取り付け指示に従ってセットしています。

 

 特に車体左側面のワイヤーは、タミヤキットのパーツとは少し形状が違うので、劇中車のそれになるべく似せるべく、カットや改造を行なって上図のように仕上げました。御覧のように、校章マークの上にワイヤーがセットされていますので、校章マークのデカールを貼ってから、ワイヤーを取り付けました。

 なお、アンテナは収納時に邪魔にならないように、差し込むだけで取り外し自在としました。上図では外してありますのでアンテナは見えません。

 

 あと、私なりのアレンジとして、上図の車体背面左端のボックスを、キットパーツのままで取り付けました。西住まほ搭乗車212号車では、ボックスが無くてラックのみになっていますが、131号車では背面の劇中シーンが無かったため、212号車との識別ポイントのひとつとして、ボックスが装備されている状態にしました。

 

 塗装は、西住まほ搭乗車と同じ要領で進めました。デカールはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.5」より校章マーク2枚、131の車番は使用したタミヤキットの3枚のデカールをそのまま使いました。

 製作期間は2023年12月12日から14日までの3日間、組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てに1日をあてました。


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継続高校 Ⅲ号突撃砲G型 作ります!! その8

2024年10月09日 | ガルパン模型制作記

 四つ目の追加工作は、上図のコンクリートアーマーの追加です。タミヤの有名なキットのパーツE4、E5、E13を移植して取り付けます。

 

 劇中車のコンクリートアーマーは、タミヤの有名なキットのパーツとほぼ同じ形状です。

 

 取り付けました。ドラゴンの車体にタミヤのパーツがピッタリかというと、そこまではいかず、一部に隙間が出来たりしました。それらはパーツを削ったり、パテで埋めたり、プラ板をかませたりして臨機応変に対処しました。

 

 これで車体前面部の装甲強化部分が全て仕上がりました。前面の予備履帯の固定具もセット済みです。

 組んでいて思ったのですが、フィンランド軍仕様にするためのパーツ群は、現時点ではタミヤの有名なキットにしか入っていません。Ⅲ号突撃砲のキットを精力的に展開しているドラゴンやミニアートなどでもいずれは出てくるのかもしれませんが、ガルパン人気でフィンランド軍仕様パーツの需要が高まっている昨今、例えば3Dプリントで改造パーツセットが出てきそうなものです。でも、そういう噂は聞きません。

 

 五つ目の追加工作は、キットには無い上図のワイヤーカッターの取り付けです。劇中車にはワイヤーカッターが装備されていますので、ジャンクより上図のパーツを取って使います。ドラゴンのドイツⅢ号戦車用のパーツだったかと思います。

 

 劇中車のワイヤーカッターは、左側面後方に装備されています。隣の消火器とともに、車体色と同じに塗られているように見えます。

 

 取り付けました。

 

 六つ目の追加工作は、今回のキットにおける追加工作のなかで最も手間がかかるものです。劇中車のキューポラ周りに追加されたフィンランド軍仕様の跳弾板を再現します。ドイツ軍の同型車にも跳弾板はありますが、形状が全く異なりますので、そのパーツは使えません。プラ板などで一から作ることにしました。

 

 劇中車の跳弾板は、御覧のようにキューポラの右辺を除く三面をカバーする形で鉄板を組み合わせて、前から見ると三角形、側面から見ると台形、上からみると五角形に見える形状に造られています。上図のように側面から見ると台形ですが、その中央に台形の板が張ってあります。これをベースにして前後の板を張り増してゆく方法を採りました。

 

 最初にプラ板を台形にカットし、上辺をキューポラの周縁に合わせて丸く削ったものを最初に上図のように張り付けました。これをベースとして前後に板を張り増していく形でフィンランド軍独特の仕様の跳弾板を構成してみます。

 

 続いて、後ろの板を作りました。プラ板を三角形にカットし、一辺をキューポラの周縁に合わせて丸く削って調整し、組みつけました。

 

 三枚目の板は前方へ伸びる鋭三角形、四枚目の板は垂直に近い角度で立つ細い三角形で、それぞれを仮組みで寸法を合わせてプラ板をカットし、両方の先端を合わせてその角度が約80度ぐらいになるように取り付けました。

 

 最後に五枚目の板を白いプラ板で三角形にカットし、上辺をキューポラの周縁に合わせて丸く削り、二辺を左右の板に合うようにカット調整して貼り付けました。

 

 これで劇中車独特の跳弾板が出来上がりました。プラ板の組み合わせでこのように仕上がりますが、パテなどを盛り付けて整形するという方法もあるでしょう。

 最後に隙間をパテで埋め、ヤスって整形しました。

 なお、このフィンランド軍仕様の跳弾板パーツが3Dプリントの製品で出て、以前に通販サイトで扱っていた、とガルパン仲間に聞きましたが、実物を見たことは無く、通販のほうも早々と売り切れたと聞きました。3Dプリントの製品は生産数も最低限で限定品が多いと聞きますので、あまり当てに出来ないということもあって、個人的にはさほど興味がありません。

 むしろ、まだプラモデルが出ていない1/35スケールの戦車、車輌のキットを3Dプリントでドンドン出してくれないかな、と思います。中国や東欧のメーカーの一部では3Dプリンターキットの大量生産および市場展開を試みていると聞きますが、日本ではそうした動きがまだ無いようです。  (続く)

 

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継続高校 Ⅲ号突撃砲G型 作ります!! その7

2024年10月03日 | ガルパン模型制作記

 キットの組み立て工程はステップ16で終了しましたが、劇中車の仕様に近づけるための追加工作が幾つかあります。順に紹介してゆきます。まずは上図の後部の雑具箱をタミヤの有名なキットより転用して組み立てます。

 

 組み上がりました。

 

 車体に取り付ける際に、上図の赤円内に示される二ヶ所の留め金具を追加します。

 

 この金具はタミヤの有名なキットではみられませんが、今回のドラゴンの旧キットではきちんとモールドされています。ドラゴンに限らず、最近のミニアートの新製品群にもこの金具はモールドされていますので、一般的に付いているものなのでしょう。タミヤだけがこれを省略しているもののようです。

 

 雑具箱をセットしました。

 

 すると上図のように例の金具がギリギリでかろうじて端が見える程度になります。劇中車ではこの金具がL字形になっているようですので、不足部分をプラ板で追加します。

 

 追加工作した状態です。これでガルパン仕様への工作の一つ目が完了しました。

 

 続いて二つ目の工作に進みました。左右のフェンダー上に棒状のステーを追加します。劇中車ではこれらの上に丸太が載せられています。このステーはタミヤのⅢ号突撃砲B型やⅢ号戦車のキットのA36にあたりますが、同じタミヤの有名なキットでは省かれていますので、ネットで見かける先行作例の大半がこのパーツを付けないままになっています。

 

 劇中車では御覧のようにフェンダー上の四ヵ所、丸太の下に等間隔で棒状のステーが付きます。

 

 そのパーツは今回のキットでは不要部品の中に含まれていました。これらを活用します。

 

 4本のステーのうち、1番目と4番目は既にパーツE4、E5として取り付け済みですので、2番目と3番目とを追加しました。これで完了です。

 

 三つ目の追加工作は、主砲防盾の上端のカットです。御覧のように車体上面よりも高く突き出ており、砲身を俯角いっぱいに下げても突き出たままです。その突き出た部分をマジックで黒く塗っています。

 

 劇中車は、御覧のように主砲を下げると防盾の上端も下がって車体上面よりも低くなります。この状態に合わせます。

 

 マジックで黒く塗った部分をカットしました。この工作はタミヤの有名なキットで作った場合でも同様に必須となります。むしろ劇中車の主砲防盾のサイズが小さいのだろう、と思います。

 劇中車の仕様に近づけるための追加工作は、まだまだ続きます。  (続く)

 

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