気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

コアラの森学園 センチネルAC1 完成です!!

2024年08月13日 | ガルパン模型制作記

 塗装を行いました。今回はガレージキットですが、組み立て前のパーツの整形作業にて表面のヤスリがけも入念に行って離型剤も落としていましたので、サーフェイサーも一発でのり、塗料も普通に吹き付けることが出来ました。車体色は劇中車に合わせて、ミスターカラー111番のキャラクターフレッシュ1を使用しました。

 

 転輪がしっかりとくっついているかを再確認しました。その後にタイヤゴム部分をポスカの黒で塗りました。

 

 迷彩はアクリルガッシュの43番パーマネントグリーンミドルで筆塗りしました。迷彩パターンは劇中シーンと公式設定資料の両方を参考にし、見えない範囲は適当に決めました。

 

 履帯はミスターカラー28番黒鉄色で塗っておいて、乾いてから車輪に巻き付けました。

 

 転輪も履帯にしっかり合わさっています。

 

 背面部の予備履帯と尾灯をポスカで塗りました。

 

 砲塔のライトは内側をポスカの銀で塗り、レンズのパーツはウェーブのアイズのパーツに置き換えました。

 

 校章マークはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー Vol.2」より2枚とって使いました。

 

 校章は砲塔左右側面に貼りました。劇中シーンや公式設定資料図を見る限りでは車体にはついていないようなので、車体には貼りませんでした。

 

 最後につや消しクリアーを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 反対側のアングルから。この範囲は劇中シーンでも公式設定資料図でも見られませんので、現存実車の画像を参考にして迷彩パターンも合わせています。

 

 公式設定資料図のアングルから。迷彩パターンある程度合わせていますが、一部は反対側のデザインとの兼ね合いで少し変えてあります。

 

 このアングルのやや前向きが、劇中シーンのアングルでした。車体上部と砲塔だけが見えましたが、高さの約半分であったことが分かります。

 

 以上で、コアラの森学園チームのセンチネルAC1巡航戦車が最終章仕様にて完成しました。製作日数は、2023年9月25日から30日までした。組み立てに5日、塗装に1日かかりました。

 この車輌はいまだにプラモデルキットが出ていません。それで今回はコマンダーモデルのガレージキットにて製作しました。入手したキット個体は成形不良が少ないほうでしたが、バリが多くて整形に手間取りました。パーツの一部は厚みが無くて組み立て中に割れたりし、また歪みが直せないままでしたが、いずれもジャンクパーツなどで代替出来ましたので、全体的には比較的スムーズに作業が進んだと思います。

 こうしたガレージキット品は、ここ数年では3Dプリンタキットへの置き換えが進んでいると聞きます。既に模型店などで中国を主とする海外メーカーの3Dプリンタキット製品を見かける機会が多くなっていますが、その流れの中で、今までキット化されていなかった戦車や車両を3Dプリンタで製品化する傾向が顕著になっているようです。

 今回のセンチネルAC1巡航戦車についても、個人ディーラーによる3Dプリンタキットが最近に出たとの噂も聞きますが、詳細は未確認です。が、いずれは海外メーカーの3Dプリンタキット製品も出てくるのではないかと予想されます。もし出たならば、試しに作って、今回のガレージキットとの差を比較検証してみるのも一興でしょう。

 

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コアラの森学園 センチネルAC1 作ります!! その5

2024年08月13日 | ガルパン模型制作記

 車体の組み立ての続きです。ガイド図には示されていない背面部の組み立ては、上図の予備履帯の取り付けから始めました。今回のガレージキットには予備履帯パーツやその留め具のパーツが含まれていないので、予備履帯はジャンクのM4シャーマン用の予備履帯を転用し、留め具はプラ板で作ることにしました。

 

 公式設定資料の図では予備履帯の半分ほどが見えます。

 

 現存実車の画像も参考にしました。履板は5枚です。さらにパーツが無い尾灯もありますので、これもジャンクから適当なパーツを流用します。

 

 予備履帯を組み付けて、尾灯も取り付けました。これで背面部は仕上がりです。

 

 ラストのステップでは車体各所の部品を取り付けます。エッチングパーツも多く含まれますが、劇中車にあるのは18と19と24とJのみですので、あとは不要となりました。

 

 ただし、ライトガードのJは、劇中車のそれよりもエッチングパーツのサイズが小さいので、上図のようにプラ材で置き換えました。ちょうどピッタリのパーツがあったからです。

 

 全ての部品を取り付けました。それから幾つかの追加工作に進みました。

 

 追加工作の最初は、左右フェンダー前部ステーの欠けている部分の補完でした。上図のようにプラ板で作りました。

 

 ここで、足回りも付けることにして、起動輪、誘導輪、左右の転輪サスペンションを組み付けました。

 

 転輪は、ガレージキットの常で取り付け位置が不揃いになっているため、サスペンションを一直線に揃えて丁寧に接着した後、定規をあてて転輪の並びも一直線に並ぶように調整しました。外れやすい転輪も幾つかあり、それらは瞬間接着剤で固めました。

 

 次の追加工作は、劇中車のエンジンフード左右に付く通気口の防護板の取り付けでした。上図の黄枠内に、フェンダーに沿って3枚の細長い防護板が垂直に打たれているのが見えます。

 

 現存実車の画像を見ると、防護板の前方の1枚はメッシュ状になっています。これが劇中車では板のままになっています。

 

 プラ板をカットして、左右の3枚ずつを、上図のようにリベットも配置して作りました。

 

 組み付けました。

 

 ベルト式履帯は、キットの説明書に別途用意する旨が書かれていたので、あらかじめ指定のパーツをアスカモデルに注文して取り寄せてありました。が、それだけでは長さが足りないので、同じシャーマン系列の履帯の余りパーツを活用しカットして繋ぎ、長さを合わせました。

 キットの英語の説明文には、履帯の長さが不足する件については何も述べられていませんので、ある意味落とし穴だと思います。それでもアメリカでは、まあいいじゃないか、とか言われそうです。

 

 以上で、塗装前の組み立てと追加工作の全てが完了しました。  (続く)

 

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コアラの森学園 センチネルAC1 作ります!! その4

2024年08月09日 | ガルパン模型制作記

 砲塔が仕上がったので、車体の組み立てに進みました。

 

 組み立てに先立ち、パーツの合いを再確認しました。最初の整形作業でそれぞれのパーツを念入りにメンテナンスしていますが、僅かに歪みが残るパーツもあったので、合わせる際に瞬間接着剤で強引につける箇所をチェックしておきました。

 

 左右のフェンダーのパーツです。これらを劇中車の仕様に直します。フェンダーの前方部に縦に二本のリブが通りますが、劇中車にはリブがありません。

 

 さらにフェンダーの後方部には、雑具箱や燃料缶などの装備品類の固定枠とみられるものが左に2つ、右に1つモールドされていますが、劇中車にはありません。

 

 御覧の通りです。フェンダー前方部の二本のリブ、後方部の固定枠がありません。これらは劇中車独自の特徴であるようです。

 

 劇中車の仕様に合わせた後の左右フェンダーです。前方部の二本のリブは削り取り、後方部の左側の2つの固定枠も削り取りました。

 

 ただし、劇中車の画像では見えない後方部の右側の固定枠はそのまま残しました。ボービントン戦車博物館への貸与展示実車にも、この位置の固定枠だけが見られるからです。

 

 全てのパーツを組み合わせました。歪みの残る部分は瞬間接着剤で強引に繋ぎました。

 

 続いて各所の部品を取り付けました。これらはガイドの指示通りに取り付けました。

 

 作業中の状態です。左右のボックス以外は取り付けています。

 

 ここでガルパン仕様への改造工作を行ないました。上図のフェンダー上の一番目のステーの位置を前にずらします。

 

 劇中車においてはやや前にステーが位置しています。車体側面の小ハッチの真下にあたりますので分かり易いです。

 

 ステーを丁寧に削り取りまして・・・。

 

 位置をずらして接着しました。反対側のステーも同じように移設しました。  (続く)

 

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コアラの森学園 センチネルAC1 作ります!! その3

2024年08月09日 | ガルパン模型制作記

 足回りの組み立てが終わったので、砲塔の組み立てに進みました。今回のコマンダーモデルの組み立てガイド図は番号がふってなくて、ページをめくって次の図へ進むという形でした。

 

 砲塔関連のパーツ類です。これらの整形にも相当の時間を費やしました。砲塔の上下のパーツすらピッタリ合わず、各所に隙間があったり、妙な凸凹があったりで、削ったりパテ盛りしたりの修正を重ねました。

 上図の下の真ん中にある黄色のパーツは、キットには無かった砲塔用ライトのパーツで、ジャンクより探してきたものです。

 

 この黄矢印のライトです。劇中車の仕様は今回のキットと若干異なっており、改造や追加工作が必要となります。

 センチネルAC1は、史実においては65輌が生産され、試作型、量産型、改修型の3タイプがあったとされています。実車の写真や図面等で比較してみますと、どうやら劇中車は改修型にあたるようです。左右フェンダー上の装備品固定枠が無い、フェンダーの一番目のステーの位置が前寄り、後部エンジンフードの左右通気口が跳弾板で保護されている、砲塔天面前方のスリットが無い、などの特徴があり、これは先に紹介したボービントン戦車博物館への貸与展示実車と同じです。

 

 主兵装のオードナンスQF2ポンド砲のパーツです。御覧のとおり曲がっており、砲身がやや細い感じでした。お湯につけても真っ直ぐに戻らず、そのままでは使えませんので、作りなおすことにしました。

 

 ジャンクにあった2ポンド砲クルーセットのパーツから砲身をもってきて置き換えました。幅広のマスキングテープを巻いて段差も付けました。

 

 まあ、こんなもんでしょうか。

 

 続いて、砲塔天面前方の段差にみえるスリットを消すべく、パテで埋めました。

 

 スリットの後方に跳弾板とみられる棒状の突起があります。これは量産型や改修型に見られる特徴のひとつですが、劇中車では省かれているようで見られません。

 

 御覧のように、段差面もスリットも跳弾板も見られません。ガルパンでは手描きっぽい図でワンシーンのみの登場で全容が分かるアングルではありませんでしたから、その後に公式設定資料類に載せられた上図の画像などで初めて判明した点は少なくありません。

 

 削りに削り、ひたすらヤスって、砲塔天面前方部の整形が終わりました。

 

 砲塔の表面全体を紙ヤスリでくまなく磨きました。表面に残る離型剤をはぎ落す意味もありました。

 

 続いて各所の細かいパーツを取り付けながら、表面に流し込み接着剤をハケで薄く塗り伸ばして、ヤスリがけ後の細かいキズ痕を溶かして消しました。
 キューボラのハッチのパーツは薄くて割れてしまいましたので、アスカモデルの英軍系パーツ類から良く似たハッチのパーツを探し出して代用しました。

 

 かくして砲塔もなんとか仕上がりました。なるべく劇中車の状態に近づけるべく、あちこち削り、パテを盛り、ひたすらヤスって形状を整えていった結果ですが、それでもあんまり綺麗な状態には至りませんでした。改めて自身の腕の未熟さを痛感した次第でした。  (続く)

 

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コアラの森学園 センチネルAC1 作ります!! その2

2024年08月05日 | ガルパン模型制作記

 組み立てに先立ち、全てのパーツの整形および洗浄を行ないました。ガレージキットの常で、全部のパーツにバリやランナーが付いたままなので、ひとつひとつ順番にバリなどを削り取り、それを中性洗剤を混ぜたぬるま湯で洗い、乾かすという工程を繰り返しました。地味に根気が要りました。

 

 最も大変だったのが、上図の車体上部パーツの整形でした。バリがあちこちに付いていて厚みもあり、ナイフでは削れないのでニッパーで切り離したりしました。

 

 全てのパーツの整形および洗浄に約一時間を要しました。車輪の一部に欠けや不良がみられましたが、パテなどで補修しました。

 

 組み立てに取り掛かりました。Aは起動輪の組み立て、BとCは左右のサスペンションと転輪の組み立て、Dは誘導輪の組み立てです。

 

 Aの起動輪は、片側に欠けがあり、またヒビが入っているパーツもあったため、仮に組み立てたところ、割れてしまいました。仕方が無いので、形状がよく似たアスカモデルのM4シリーズの起動輪に置き換えることにしました。

 

 Dの誘導輪は左右とも転輪が歪んでいて、お湯につけても治らないため、見えない内側を少し削るなどの調整を行いました。上図の二つのパーツのはめ合わせもキツく、双方をヤスリで少しずつ削りながらはめ込みました。

 

 BおよびCのサスペンションの組み立てが最も手間取りました。半数のパーツに歪みがあって、お湯で戻したりヤスリがけしたりして、はめ合わせがキチンとなるまで調整しました。

 

 転輪も大半がカッチリとはまらず、多くは軸棒が欠けているのが理由でした。それで真鍮線で軸棒をこさえて転輪に仕込み、なんとかサスペンションに組み入れました。

 

 かくして車輪類がなんとか仕上がりました。もしかしてこれらの組み立てが今回のキットのヤマ場かな、と思いましたが、実際には違いました。ガレージキットの製作には色々と苦労がつきまといますが、今回のキットも例にもれませんでした。  (続く)

 

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コアラの森学園 センチネルAC1 作ります!! その1

2024年08月05日 | ガルパン模型制作記

 私のガルパン戦車プラモデル製作の2023年度の目標の一つに、アニメ本編の最終章に登場した16チームの車輌全てを再現する、というのがありました。2023年5月時点で、まだ未製作のチーム車輛が2種類ありました。ヨーグルト学園の38t戦車とコアラの森学園のセンチネルAC1でした。

 制作順ではヨーグルト学園の38t戦車が先で7月から作り始めましたが、これはフルインテリアキットであったために手間取って制作期間が延び、9月に作り始めて並行製作していたコアラの森学園のセンチネルAC1のほうが先に完成しました。
 それで、製作レポートもコアラの森学園のセンチネルAC1のほうを先に綴ることにしました。上図は、御存知コアラ隊長と副隊長の蕨です。

 

 これがコアラの森学園のセンチネルAC1です。劇中ではこのワンシーンのみで、しかも手描きっぽい描画でした。3輌が見えますが同じ車輛で、いずれも砲塔と車体上部のみが見える程度でした。迷彩パターンがそれぞれに異なっていました。

 

 月刊戦車道などの公式設定資料類のほうでは、上図の3D描画らしいタッチの車輌が描かれ、足回りも含めて側面観の全てが明らかになっています。劇中のワンシーンでは見えなかった砲塔背面部および車体背面部の様子もうかがえます。
 今回の製作にあたっては、この画像を第一の資料として参考にしました。

 

 こちらもガルパン公式設定資料の一種、確か「お疲れさんでした」とか何とかの名だったと思いますが、その案内広告画像にも、3D描画らしいタッチの車輌が見えます。

 

 こちらは車体前面部の様子が分かるので、これも参考にしました。ガルパン仕様独自の部分も幾つか見えますが、車体カラーの配色が劇中車と異なっています。それで、カラーは気にせずに迷彩パターンのほうを参考にしました。

 

 さらに、イギリスのボービントン戦車博物館に貸与されて展示されている現存実車の画像をネットで見つけましたので、これらも参考にしました。劇中車とは細部において色々異なっていますので、これが劇中車のモデルではないようです。

 

 現存実車の画像で最も参考になったのは、上図の斜め後ろからのアングルでした。月刊戦車道などの公式設定資料類の画像では全容がみえない背面部や予備履帯の装着状況、車体後部左右の防護板などがよく分かるからです。

 

 使用キットは、アメリカのコマンダーモデルのガレージキットでした。プラモデルは現時点でどこのメーカーからも出ておらず、ガレージキットも昔はクロムウェル製品など幾つかあったようですが、2023年時点で入手可能なのは上図のコマンダーモデルの製品のみでした。

 

 説明書です。英語ですので、普通に読みましたが、内容が簡素すぎてキット製作に必要な情報量に満たなかったため、ネットでもセンチネルAC1の記事を探して情報を補完しました。

 

 パーツのリストです。今回のガレージキットは割とパーツの不良が少なく、予備も多めに入っていましたので、不足分は発生しませんでした。

 

 こちらはエッチングパーツの図面です。劇中車ではこれらのエッチングパーツが一切不要で、Jのライトガードのみサイズが異なるので、他のエッチング板の切れ端をカットして使いました。

 

 組み立てガイドの図は必要最低限でしたので、部分によっては組み付け方が分からないこともあり、現存実車の画像を参考にして仮組みから行って間違わないように注意しました。

 

 中身です。車体は7つのパーツ、砲塔は3つのパーツで大体の形が出来上がるようでした。足回りのパーツなどが袋にまとめてあり、そちらは細かいものもあり、ごく一部には欠け等の不良がみられました。
 これらのパーツのバリなどをカットして取り除くのが、今回の最初の作業でした。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 完成です!!

2024年07月23日 | ガルパン模型制作記

 塗装に取り掛かりました。作中車はカラーページが無くて車体色が不明ですので、ここは上図のアイルランド陸軍の現存実車と同じ車体色にすることにしました。

 

 車体、砲塔、車輪の全てをまとめてエアブラシで塗装しました。履帯はミスターカラーの28番の黒鉄色で塗りました。

 

 使用したのは366番のインターミディエートブルーFS35164でした。手持ちの塗料のなかで最もアイルランド陸軍の現存実車の車体色に近かったからです。

 

 転輪のタイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 車輪を車体に組み付ける前に、履帯との組み合わせをチェックしました。

 

 車輪と履帯を取り付けました。今回の車輌の履帯は薄くて華奢なので、組み付けと接着は慎重に進めました。

 

 砲塔の主副の機関銃を28番の黒鉄色で塗りました。

 

 左右の前照灯のレンズ部を8番のシルバーで塗りました。

 

 砲塔を車体にセットしました。塗装後の組み立てが完了しました。

 

 校章マークはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー Vol.3」より2枚を使いました。作中車にはマークがありませんが、それではどのチームの車輌か分かりませんので、ここではあえて貼り付けました。

 

 校章マークは、以前に製作した同チームのStrv m40L軽戦車にならって、砲塔左右の2枚としました。

 

 最後につや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 かくして新潟ビゲン高校チームの車輌は2種類となりました。「リボンの武者」の強襲戦車競技イベント「大鍋」大会に出場した2車種が揃いました。作中の「大鍋」大会に参加した高校は多くが1種類のみの戦車で戦っており、2種類以上の戦車を揃えていたのは、新潟ビゲン高校の他にはBC自由学園、サンダース大附属高校、プラウダ高校、聖グロリアーナ女学院などの強豪チームばかりでした。

 

 側面観です。足回りは、以前に製作した同チームのStrv m40L軽戦車と共通です。が、砲塔が小さい初期型のままなので容易に識別出来ます。

 

 こうして見ると、外観のデザインはかなり先進的ですね。第二次大戦前の1934年に開発されて生産されましたが、当時としては先進的なトーションバー・サスペンション、視察用ペリスコープ、全溶接構造などの特徴を持っていました。
 使い勝手も良かったらしく、現在もアイルランド陸軍とスウェーデン陸軍にて動態保存されているほどに、長く使用されていました。また1956年にドミニカ共和国に売却された車輌は、2002年まで実戦配備され運用されていたそうです。

 

 以上で、新潟ビゲン高校チームのランズベルクL-60軽戦車が「リボンの武者」の作中車の仕様にて完成しました。製作期間は、2023年9月11日から24日までの14日間でした。組み立てに11日、塗装に1日をあてました。新潟ビゲン高校チームの2種の戦車を出来たら揃えてみたい、という気持が、2019年からの4年を経て結実しました。

 L-60軽戦車の適応キットは現在でも出ていませんが、同じ車体と足回りを持つホビーボスのハンガリー38MトルディⅠ軽戦車のキットをベースにすれば、なんとか作れるわけです。
 以前に同様のプロセスで同チームのStrv m40L軽戦車を作った時は、車体もかなり改造しましたが、今回のL-60軽戦車は砲塔を初期型のタイプに改造するだけで済みましたので、製作の難度はさほどに高くはなかったと思います。

 

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新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 作ります!! その5

2024年07月19日 | ガルパン模型制作記

 砲塔の改造の続きです。砲塔後部の拡張部分を除去すべく、ニッパーで切り取ってヤスリで形を整えていきました。

 

 砲塔前部の張り出しは、形状が異なるので、実車の画像などを参考にして改造します。

 

 張り出しの上面を上図のようにカットしました。

 

 カットした部分にプラ板を張ってL-60の初期型砲塔の形状に合わせました。

 

 砲塔後面は、熱をあてて曲げ加工したプラ板をあてて円形に整え、薬莢排出口の穴をあけました。

 

 砲塔上面の工作の状況です。プラパイプで機銃架を作り、プラ板でハッチとハッチの枠を作り、ジャンクパーツで跳弾板とペリスコープと砲塔背面のフックを作りました。

 

 改造が完了しました。なんとかL-60の初期型砲塔に近づけることが出来ました。

 

 反対側からの姿。

 

 上面の様子。ハッチは開閉自在にしようかと迷いましたが、接着固定しました。

 

 武装は、主武装がマドセン20ミリ機関砲、副武装が7.92ミリマドセン機関銃ですが、トルディⅠでは副武装が34/37A 8 ミリ機関銃に換装されているため、副武装のC1の代わりにジャンクから形状の似た7ミリ機銃のパーツをもってきて取り付けました。

 

 ちなみにL-60のスウェーデン陸軍向けの量産型つまりL-60sは、主武装がボフォース37ミリ戦車砲に強化されているので、今回のL-60aタイプとは容易に識別出来ます。

 

 この初期型砲塔と武装のL-60軽戦車をもって、新潟ビゲン高校チームは試合にのぞんでいたわけですね。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 作ります!! その4

2024年07月15日 | ガルパン模型制作記

 ステップ11では、車体上部の各部品を取り付けて、上下の車体を貼り合わせます。作中車は今回のキットの車体とほぼ同じ姿に描かれますので、ここでもガイドの組み立て指示に沿って進めます。追加工作として、車体前面に薄い装甲板を張ります。

 

 ステップ11で取り付けるパーツ類です。エッチングパーツのライトカバーは、実際のL-60には付いていませんが、作中車には付いているので、ガイドの指示にしたがって組み付けます。

 

 組み上がりました。

 

 続いて、上下の車体を貼り合わせます。

 

 ホビーボスの製品はパーツの合いが良く、今回も綺麗に合わさりました。

 

 追加工作にとりかかります。車体前面右側の方形のグリル跡を塞ぎます。

 

 御覧のように実車でも車体前面右側の方形のグリルは無く、薄い鉄板が張られています。完全な方形ではなく、前照灯の下にも続く不整形の鉄板になっています。

 なお、車体前端に上向きの牽引ホールドが見えますが、作中車にもあるかは不明で、第二次大戦中のL-60の写真を見ると今回のキットと同じ形式の牽引フックになっている例が多いです。

 

 実車の画像を参考にしてプラ板を上図のようにカットして貼りました。

 

 これで車体部分の組み立てと追加工作の全てが完了しました。

 

 次は砲塔の製作になります。組み立てガイドの図はトルディⅠの砲塔の図になっていますのでここでは不要とし、作中車の砲塔に該当する、上図のL-60の初期型砲塔の画像をネットで探し出しまして、参考にしました。

 

 このように、砲塔のパーツは形状からして異なりますので、パーツごとに改造が必要です。トルディⅠの砲塔はL-60の砲塔の前後を拡張したタイプですので、その拡張部分をカットして元の形状に戻すことになります。

 

 砲塔底部のA32の後方の拡張部分をカットし、元の円形に直しました。

 

 元の円形に直したA32を砲塔パーツにかぶせて仮組みしました。A32の円形のラインに沿って砲塔パーツの拡張部分をカットし、元の丸い砲塔に直します。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 作ります!! その3

2024年07月11日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7では背面部と履帯を組み付けます。私の製作では、履帯は塗装後に取り付けますので、ここではステップ7の工程は飛ばします。
 ステップ8では、上部車体に内側から取り付けるパーツを5個つけます。そのうち、前面につけるC2は作中車でも実車でも無く、そのあたりは鉄板で覆われていますので、一応、裏返しで付けて前面装甲上にて出っ張らないようにしました。

 

 ステップ7の背面部を取り付けた状態です。

 

 ステップ8に進みました。

 

 前面につけるC2だけを裏返して取り付けました。またA2は作中車では描写がなされているシーンが見当たらず、実車にも見えないので、取り付けないでおきました。

 

 ステップ9では上部車体と左右のフェンダーを組み立てます。フェンダーのステーはエッチングパーツになっており、ガイド図ではL字形に折り曲げて付ける指示がありますが、実車ではフェンダー天面部にのみ付いていて、車体側面部には付いていません。それで、エッチングパーツは全てプラ板に置き換えます。前端のPE20だけが2本並んだ形状ですが、これも1本に直してプラ板で貼り付けます。

 さらにL-60の初期形状に戻して合わせるため、操縦手ボックスの張り出しの左側を縮めます。今回のキットのトルディは、L-60の操縦手ボックスを拡大した改修型であるからです。この操縦手ボックスの張り出しの形状は、作中車では把握出来ていなかったためか、曖昧に描かれてトルディの拡大された状態に近いように見えます。

 

 ステップ9で組み合わせる上部車体と左右のフェンダーA1、A12です。2本の白い棒板は、ステーのエッチングパーツを置き換えるプラ板です。あらかじめエッチングパーツの幅に合わせてカットしてあります。

 

 

 組み上がりました。ステーのエッチングパーツを全てプラ板に置き換えました。実車もこの形状です。

 

 続いて、L-60の初期形状に戻して合わせるため、上図の操縦手ボックスの張り出しの左側を縮めます。今回のキットのトルディは、L-60の操縦手ボックスを拡大した改修型であるので、それを改修前の元の形状に戻すわけです。

 

 カットしてプラ板で貼り直して、L-60の操縦手ボックスの形状に仕上げました。

 

 ステップ10では、車体上部各所の部品を取り付けます。操縦手ハッチのA17はさきの改造に合わせて小さく直します。

 

 ステップ10で取り付ける車体上部各所のパーツ類です。

 

 操縦手ハッチのA17以外を組み付けました。

 

 操縦手ハッチのA17です。

 

 操縦手ハッチのA17は、さきに改造した操縦手ボックスの形状に合わせてカットして作り直します。

 

 ハッチも縮めて合わせました。これで操縦手ボックスの改造が完了しました。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 作ります!! その2

2024年07月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3では、引き続き足回りなどを組み立てます。今回の製作では作中車にあわせて改造するのは砲塔部分だけですので、足回りはそのままストレート組み、車体上部の各所に若干の追加工作を行ないます。ここでは組み立てガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ3の工程は3段階に分かれています。上図は1段階で取り付けるパーツ類です。

 

 組み付けました。

 

 続いて2段階で取り付けるパーツ類です。上部転輪が片側2個含まれます。アイルランド陸軍に現存する実車を見ますと上部転輪は鋼製のようでゴム部が見えません。
 作中車の描写では、上部転輪が鋼製かどうかは分かりにくいですが、実車同様と思われます。それで塗装は車体とセットで行えばよいので、ここで組み付けます。

 

 組み上がりました。

 

 3段階で取り付けるパーツ類です。以前にStrv m40L軽戦車を製作した際にも苦労したサスペンションアームB12が含まれます。ホビーボス製品の常で、細かいパーツの取り付け位置がよく分からなかったりしますが、このB12もガイド図をみる限りでは水平に付けるのか、少し斜めに下ろすのかが分かりにくいです。しかも細いので、取り付け時に僅かにズレると、車輪の取り付け部分が綺麗に一直線に揃いません。

 以前にStrv m40L軽戦車を製作した際は、少し斜めに下ろす形で取り付け、車輪の取り付け部分が綺麗に一直線に揃うように定規をあてて調整しましたので、今回も同じ段取りで進めました。が、10個のB12が全て同じ状態ではなく、なかには僅かに反ったり、曲がったりしているパーツもあったので、今回もそれらを修正する作業に追われました。

 

 なんとか組み上がりました。車輪の軸部を綺麗に揃えないと、車輪の並びも揃いませんし、連結式履帯の組み付けもうまくいかなくなりますので、この工程は重要でした。

 なぜここまで丁寧に作業したかというと、今回のキットの連結式履帯は華奢で壊れやすいからです。前にStrv m40L軽戦車を製作した時も、組み立て後に履帯が何度かボロボロと崩れたり外れたりして、その都度修理をしたからです。

 

 ステップ4では車輪類を組み付けます。転輪は塗装後に取り付けます。
 ステップ5では履帯を組みます。個人的にはいつまで経っても慣れない難しい作業で、とにかく苦手ですが、今回のはガルパン車輌キットのなかでも華奢で壊れやすい部類に属するので、真剣に取り組みます。
 ステップ6では、背面部の排気管を組み立てます。

 

 ステップ4の車輪類の組み付けが終わった状態です。起動輪と誘導輪は組み付けましたが、転輪は塗装後に取り付けますので、ここでは仮組みでした。

 

 ステップ5、最も難しい履帯の組み立てに進みました。丁寧に根気よく、般若心経を唱えて無心無我の境地に精神を落ち着かせつつ、少しずつ組み、壊れたりしないかチェックしながら進めました。向かいのテーブルでガンプラを作っていた嫁さんは、笑いを堪えるのに必死だったそうです。

 

 約1時間の苦行苦闘の末、なんとか悟りを開き・・・いや、履帯を上図のように組み上げました。塗装後に車輪に組み付けるので、3分割で仕上げました。
 これでだいぶ楽になったぞ、と一瞬思いましたが、実際にはまだ砲塔の改造を控えていましたから、気分的に楽になったのは一時のみでした。

 

 ステップ6で組み立てる、背面部の排気管のパーツ類です。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 作ります!! その1

2024年07月03日 | ガルパン模型制作記

 私のガルパン車輌プラモデル製作は、アニメだけでなくコミック版にも登場する戦車を対象にしています。数の上ではコミック版の登場車輛のほうが多彩で数も多いため、2023年度においても幾つか作っていました。その1輌が上図の「リボンの武者」に出ていた新潟ビゲン高校チームの戦車でした。

 この戦車のことは、2019年秋に同チームのStrv m40L軽戦車を製作した際、スウェーデンのアーセナル軍事博物館と質疑応答を交わして親切丁寧な御指導をいただいた折に、上図の画像を送って問い合わせたのに対して「It is L-60, a prototype of Strv m/38, code L-60a.(これはL-60で、Strv m/38のプロトタイプであり、コードはL-60aである。)」と説明いただいたため、Strv m40L軽戦車の製作記事の1項目にて「Strv m38軽戦車」として紹介していました。

 ですが、当時はその後に続いた説明文「The L-60a has the same specifications as the L-60, but was delivered to the Irish Army, so it has an a in the code.」をあまり重視していませんでした。和訳すれば「L-60aは仕様がL-60と同じで、アイルランド陸軍向けに納品したので、コードにaを付けています。」となりますが、後日にそれを読み返して、あれ、Strv m38軽戦車の初期形態はL-60と同じなのか、と気付きました。

 つまり、Strv m38軽戦車はスウェーデン本国での分類ではアイルランド陸軍向けのL-60aから始まっており、スウェーデン陸軍向けに生産された分は砲塔が大型化するなどの改造が施されてL-60sのコードがあてられています。そしてL-60aはL-60と仕様が同じであるので、上図の描画の戦車はL-60つまりスウェーデン・ランズベルク社の開発した軽戦車の1934年型と同じである、ということになります。


 上図は、アーセナル軍事博物館からの説明文に添えられていた画像です。L-60の最初のモデルであり、車体前面にL601の車番が見えるので、1935年にアイルランド陸軍に納入されたL-60a二両の1号車と分かります。

 これが、リボンの武者の作中車のモデルであり、実物は現在もアイルランド・ダブリンの国立博物館の分館であるコリンズ・バラックに展示されている、ということです。

 

 これがアイルランドに現存しているL-60です。アーセナル軍事博物館の説明では、アイルランド陸軍向けに納品した車輌としてL-60aのコードを付けていますが、仕様に変化はありません。近年にレストアされて動態保存されているそうで、イベントや軍事パレードなどに出ているそうです。

 

 つまりはランズベルク社のL-60軽戦車そのものであるわけですが、それが「リボンの武者」にて新潟ビゲン高校チームの保有車輌の一種としてStrv m40L軽戦車とともに描かれています。それで、Strv m40L軽戦車を苦労して製作した後で、いずれはこの車輌も作ろうか、と考えました。

 

 ですが、唯一のベースキットとなる上図のホビーボスのハンガリーの38MトルディⅠ型(A20)のキットを入手出来たのは、それから3年後の2022年の冬でした。しばらく間があいてしまったのに加えて、その頃には最終章シリーズの登場車輌の製作に注力していたこともあって、L-60軽戦車の製作は後回しとなりました。

 そうして2023年9月に、ようやく上図のキットの箱を開けたわけでした。

 

 中身です。Strv m40L軽戦車の製作時にも同じキットをベースとして使いましたので、今回もほぼ同じ工程で進めることになりましたが、今回は原形のL-60に戻す形となるので、車体や足回りはほぼそのままで改造は操縦席ハッチ部のみ、砲塔もL-60の初期形態に戻す、という流れになりました。
 なので、作業工程そのものも、あちこちを改造しまくったStrv m40L軽戦車の時よりは、はるかに楽だろう、と思いました。

 

 今回のキットの組み立てガイドと塗装見本図です。作中車はカラー図がありませんので、車体色などは不明です。それで思い切って現存するアイルランド陸軍車輛のカラーでいってみよう、と思いつきました。ブルーグレー系統のカラーの車輛はガルパンではあまり無く、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーぐらいしか思いつかないからです。

 

 ステップ1では車輪類を組み立てます。ステップ2では下部車体を組み立てます。キットの38MトルディⅠ型(A20)はL-60の車体と足回りをほぼそのまま踏襲しており、操縦席ハッチ部のみを外側に拡張しただけですので、大体はガイドの指示通りに組み立ててゆきます。

 

 ステップ1で組み立てる車輪類のパーツです。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ2で組み立てる下部車体のパーツ類です。

 組み上がりました。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 クルセイダーMk.Ⅲ(3輌目)を作りました

2024年06月30日 | ガルパン模型制作記

 2023年の5月に、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーMk.Ⅲを続けて3輌製作しました。ローズヒップの1号車をボーダーモデルのキットで、クランベリーの2号車をタミヤのキットで作りました。そして今回のピーチの3号車を、上図のイタレリの古いキットで作りました。

 

 仕上がった状態です。今回のイタレリキットでの製作は、砲塔のライトの位置調整をのぞいてストレート組みとしました。ボーダーモデルのキットを劇中車仕様に可能な限り近づけ、タミヤのキットを目立つ箇所のみ劇中車に合わせる方針で作りましたので、それらとの比較検証の観点から、キット素組みの出来栄えがどのようになるかを試してみた形です。

 そのため、劇中車仕様との差異、主な相違点がよく捉えられるようになり、3両を並べても容易に見分けがつきます。

 

 主な相違点は三つ挙げられます。劇中車仕様に仕上げるにあたっては優先的に改修すべき三つのポイントでもありますが、その一つは、上図の予備履帯の有無です。イタレリのキットをストレートに組むとこのように予備履帯が装備されますが、劇中車は予備履帯を装備しないので、その4本の留め棒だけが見える状態になっています。

 

 相違点の二つ目は、砲塔天板前面のベンチレーターの位置です。実車と同じく上図の位置にあり、これはボーダーモデルやタミヤのキットでも同じですが、劇中車は中央寄りの位置にあって、パッと見た感じでは中央にあるようにも見えてしまいます。最も目立つ劇中車仕様のポイントでもあり、元の位置にある場合と見比べると印象がかなり異なります。

 

 相違点の三つ目は、後部左右のボックスのハッチの向きです。実車もキットもこのように左右のハッチの向きが逆になりますが、劇中車は向きを揃えていますので、モールドを削ったりプラ板を貼ったりするなどの改造が必要になります。今回のイタレリのキットはストレート組みですので、上図のハッチの状況もそのままで、実車準拠です。

 

 さらに細かい箇所で色々と劇中車特有の形がみられますが、今回のイタレリのストレート組みの姿と比較すれば、さほどに目立たないのも事実です。上図のような仕上がりですが、それで充分にガルパンの車輛の雰囲気が味わえます。

 なので、ほぼ劇中車仕様に合わせてあちこち改造したボーダーモデルのキットと並べてみても、全体の雰囲気にはあまり変化が感じられないな、という感想にまとまってしまいます。それほどに、キットとしての出来がもともと良い製品であるのだな、と再認識させられました。

 

 ストレート組みの状態も、御覧のようになかなかの雰囲気です。手直ししたのは砲塔のライトの取り付け位置だけで、これだけは調整しないと横に校章マークのデカールが貼れません。
 なお、実際のカラーはもっとグレー風味ですが、撮影時のライティングの関係で全体的に青っぽくなってしまいました。

 

 こちらが実際のカラーで写っています。メインライトの位置を高めにして、サプライトをそのやや手前から当てることによって、背景の青色の影響をおさえて車輛を浮かび上がらせてみた結果です。アニメの劇中車は場面によって青味が増した感じになっていますが、あれは陰になっている部分を濃く表した結果であろう、と思います。

 以上で、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダー3号車(ピーチ車)がキットのストレート組みにて完成しました。製作期間は2023年5月28日から5月30日までの3日で、組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。

 今回の製作は、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリの3つのキットを比較検証のために連続で製作したうちの3番目にあたり、基本的にストレート組みで作りました。デカールの貼り位置の関係で、砲塔の前照灯の位置変更だけを施しました。

 キットはイタレリの古い製品で、パーツが一部欠けていたため、タミヤカスタマーよりパーツを取り寄せましたが、下部車体パーツ以外の全てのパーツがパッケージされているイタレリ製品のままで届いたため、もともと段差があって修正が必要だったフェンダーのパーツも改修後のそれを使うことになり、結果的にはタミヤのキットを作ったのとほぼ変わらない仕上がりとなりました。パーツの合いも上々で、普通に組み立てても綺麗に仕上がります。ガルパンのクルセイダーの適応キットとしてもおすすめです。

 

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黒森峰女学園 パンターG型(3輌目) 完成です!!

2024年06月29日 | ガルパン模型制作記

 ステップ10では、砲塔を組み立てます。砲塔本体のB30の溶接痕を埋めて消すほかは、ガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ10にて組み立てる砲塔のパーツ類です。砲塔本体のB30の溶接痕はパテで埋めて消しました。

 

 ステップ9で組み立てておいた砲身を合わせて、組み上がりました。

 

 ラストのステップ11ではトラベリングロックを組み、車体の上下を合わせて砲塔をセットします。

 

 ステップ11で組み立てるトラベリングロックのパーツ類です。

 

 組み上がりました。トラベリングロックは可動するようにしましたが、劇中では使用しているシーンがありませんので、上図のように倒して収納状態にセットしました。

 

 以上で塗装前の組み立てが完了しました。

 

 塗装にとりかかりました。薄くサーフェイサーを吹き付けておいてから、車体色はミスターカラーの39番ダークイエロー、履帯は28番黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のゴム部分はポスカ黒で塗りました。

 

 転輪を全て取り付け、ベルト式履帯をはめ込みました。

 

 車体側面の車外装備品類も塗装して取り付けました。金属部分は28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。パール、ハンマー等の装備状況は劇中車に合わせて位置などを調整しました。

 

 車体右側面の前部の車外装備品の取り付け状況です。ジャッキ台は留め帯の形状を劇中車に合わせています。

 

 前部の機銃は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 背面部のジャッキの取り付け状況です。ジャッキは28番の黒鉄色で塗りました。

 

 車体左側面後方の予備履帯です。これは左右対称の位置にあります。

 

 車体左側面の前部の車外装備品の取り付け状況です。

 

 校章マークは砲塔左右側面につきます。モデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.5」より適当なサイズのものを2枚選んで貼りました。

 

 以上で塗装後の組み立てとデカール貼りが終わりました。

 

 カッコイイですね。個人的に一番好きな戦車ですので、出来れば10輌ぐらいは揃えたいです。各メーカーのキットを買い集めてなるべく仕様を統一してみる、というのも面白そうです。

 

 かくして、黒森峰女学園チームのパンターG型(3輌目)が完成しました。製作期間は2023年6月7日から6月15日までで、組み立てに6日、塗装に1日、塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回はプラッツの公式キットを使用しましたが、中身はドラゴンの製品でした。劇中車はほぼ実車準拠で、テレビシリーズから最終章に至るまで仕様に変化がありませんので、ドラゴンのキットであれば、ストレート組みでもそれらしく仕上がります。最近に発売されたタコムやライフィールドモデル、ホビーボス等のキット群よりはパーツ割が少なくて、一体成型のパーツも割合に多いので、取り扱い易さという点ではタミヤ製品とほぼ変わらないと思います。

 ガルパン仕様への追加工作も、溶接痕を埋める、車外装備品の細部の変更と取り付け位置の調整、ぐらいで済みます。初心者クラスにも安心しておすすめ出来る適応キットの一つに数えて良い、と思います。

 

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戦車道連盟 M29ウィーゼル 完成です !!

2024年06月26日 | ガルパン模型制作記

 塗装を行いました。劇中車の車体色は米軍の標準であるオリーブドラブであるようですので、手元にあったミスターカラー38番のオリーブドラブ2で吹き付けました。劇中車はインテリアも同色なので、追加工作した踏板をポスカの茶色で塗ったほかは、細かい塗分けは不要と判断しました。

 

 フロントウインドーの枠は筆で塗りました。

 

 履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 運転席の計器類をポスカの白や黒などで塗りました。ペン先が丸いので、チョンと付けるだけで丸く塗れて楽でした。

 

 劇中車に合わせて追加工作したバックミラーは、8番のシルバーで塗りました。

 

 背面に取り付けるスコップと斧は、金属部分を28番の黒鉄色で、木製部分を43番のウッドブラウンで塗りました。ワイパーはエッチングパーツなのでメタルプライマーを塗ってから38番のオリーブドラブ2で塗りました。

 

 スコップと斧を背面に取り付けました。劇中車は背面の様子が不明であるため、キットのガイド指示に合わせました。

 

 ワイパーは、劇中車の仕様に合わせて取り付け位置を中央にしました。

 

 フロントウインドーのパーツを車体に組み付けました。

 

 戦車道連盟の所属車ですので、上図のように該当のマークが車体左右側面中央に付きます。デカールはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.4」より小サイズのものを選んで貼りました。上図は左側面です。

 

 続いて右側面にも貼りました。

 

 以上で、塗装後の組み立てとデカール貼り付けを終えました。

 

 劇中車は斜め前からの俯瞰シーンしかありませんので、例えば上図のような、背面部の様子がわかる斜め後ろからのアングルなどは見られません。見られない部分はキットのガイド指示に従って作りましたので、米軍の車輛の姿になっています。

 

 側面観です。雪上車として開発され、坂も楽に登れるように足回りの前部が低く造られています。

 

 斜め後ろからの図。写真で見ると大きなサイズの車輌に見えますが、実際にはドイツのⅠ号戦車より小さく、日本の九五式小型乗用車よりも小さいです。パーツがみんな細かくて、足回りやインテリアの組み立てには相当の手間がかかりました。

 

 劇中では見られない、右側の斜め前からの図です。

 

 以上で、戦車道連盟のM29ウィーゼルが最終章仕様にて完成しました。製作期間は2023年12月15日から12月23日までで、組み立てに7日、塗装および塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。

 キットは現時点で唯一であるタコムの製品を利用しました。タコムのキットはパーツの合いが良いので、組み立てそのものには不安はありませんでしたが、小型車輌のゆえにパーツが細かく、かなり分割されているので、それらを形にするのに手間取りました。
 また、足回りの軸部が細くて華奢なため、強度を付けるべく瞬間接着剤を用い、いつもなら塗装後に巻き付ける履帯パーツも最初から組み付ける方法を採りました。劇中車仕様に合わせての数ヶ所の追加工作よりも、足回りの組み立てのほうが大変だったと思います。

 多様な車輌が登場しているガルパンでは初の雪上車です。キットもタコムの品のみです。小さくてパーツが細かいので難度はやや高めですが、唯一無二の車輌ですので、作ってみる価値は大いにあるでしょう。

 

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