使用キット グンゼ産業 (商品コードGP732)
制作期間 2023年11月20日~11月25日
製作記事 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 完成です!!
総評・備考
ガルパンにおけるⅢ号突撃砲G型は、アニメ版最終章での黒森峰女学園チームに前期型が、コミック版の伯爵高校チームや黒森峰女学園チームに後期型が登場しているが、継続高校チームのヨウコの搭乗車はそれらとは異なる。後期型の主砲と足回りを付けた前期型の車体にフィンランド軍独自の改修を施したタイプである。このタイプの適応キットはタミヤの製品(下のキット一覧の8)が知られるが、厳密には前期型仕様であるのでヨウコの搭乗車とは異なる。
ヨウコ搭乗車は、フィンランドのパロラ軍事博物館に保存されるPs.531-44にほぼ外見が共通し、後期型の最初期の様相を示す。それで適応キットは後期型をベースにするのが良いが、フィンランド軍独自の改修パーツ類はタミヤ製品にしか入っていないため、それらの転用が必須となる。
今回の作例は、後期型の最も古いキットであるグンゼ産業発の旧ドラゴン製品をベースに、タミヤ製品のフィンランド軍独自の改修パーツ類を追加する形で製作、車体天板などもタミヤの前期型パーツに交換し、独自の跳弾板は自作して劇中車の姿に近づけている。他のメーカーのキットを使用した場合でもほぼ同様の製作内容にまとまるが、ライフィールドやボーダーモデルやミニアートなどは最近に発売された新製品で、フルインテリアキットも出ているので、パーツ数も増えて工程や作業量は多くなっている。
それとは別に、3Dプリンタ製品などで後期型の主砲や車輪や跳弾板のパーツが出ているので、それらを使ってタミヤ製品を組み立てる方法もある。いずれにせよ、ひとつのキットだけで再現出来る車輌ではないので、初心者クラスにとってはチャレンジングな対象であるのは間違いなく、経験値向上には良い機会であるだろう。
公式および適応キット一覧(2024年10月現在) 黄帯が今回の使用キット