神戸の警察署で、新任署長歓迎会を居酒屋で開いて、10人が新型コロナ
ウイルスに感染した。
感染者の中に、署長、副署長ら幹部が含まれていた。
歓迎会は「3密」の自粛要請が出ていた3月27日という。
市民の安寧と街の治安を守るべき警察官が、不注意でウイルス感染者になって
不安をまきちらすとは!
何ということをしてくれる、とあきれ果てる。
署長は「歓迎会はありがたいが、この時節はやめましょう。コロナ感染が収ま
ったらゆっくりやりましょう」と、なぜ辞退しなかったか。
県警本部は、署長と副署長を一時更迭して新たに署長らを任命、120人の署
員を一時自宅待機にして感染の有無を観察、その間、他署から送り込んで欠員
の穴埋めをする前代未聞の「異動」を行い、急場をしのいでいるという。
新しい出発であるはずの輝かしい署長の座が、とんだところでミソをつけた。
上下関係が厳しく高い倫理性が求められる警察官僚にとって、こんなことで
経歴に傷がつくことは致命的。
自粛要請を無視して懇親会を開き、集団感染した某大学病院の研修医に劣らぬ
愚行、情けない。
ワキの甘さから出た不祥事とはいえ、悔やんでも悔やみきれないだろう。
市民を守る最前線の警察官の資質が問われている、と言われても仕方がない。
小さな商店街にもコロナショック
汚れた”危ないマスク”を道に捨てるとは
くつろぎの場にもマスク防衛