「トイレで私的メッセージを確認、返信する人が多いためだろう。
それだけではなく、メンタルヘルスに不調を抱えた者が、職場のストレスから逃れるためトイレに入ってスマホを触っていることも多いらしいのだ。」
「少しでも、ひきこもりから脱出させれば、移民などという馬鹿げた政策は不要になります。ここは日本です。同胞を使うことに精力を集中すべきは当然であり、一帯一路海外遠征中国人など不要です。」
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2020.1.5 12:00 、(文化部 桑原聡)=隔週掲載
伝染病、天災、戦争、共同体や組織の強制力などがある限り避難所は必要となる。
かつては「世界でもっとも成功した社会主義国」と揶揄(称賛)された日本という国自体が、避難所たりえなくなりつつある。野党がまったく国民に信頼されないのは、こうした冷厳な現実を無視して社会保障の充実を訴えるからだ。国民はバカではない。
こうした危機的状況のなかで、身近な避難所に逃げ込む人間が増加している。ひきこもりだ。内閣府の調査によれば、15歳~39歳で約54万1千人、40歳~64歳で約61万3千人と推計されている。15歳から64歳の人口はおよそ7500万人。その15%が自宅を避難所にして逃げ込んでいる。
行きつけのバーで、さまざまな年齢層の男性客に自分の体験を話して感想を聞くと、東京のような大都会においては、トイレがオアシス・避難所になっているのは常識らしい。人によっては、自分の行動範囲の中にお気に入りのトイレをいくつか持っているという。
以前なら新聞や雑誌を備えた喫茶店がその役割を果たしていたが、スマートフォンを持つ現代人に新聞や雑誌は不要。それゆえ、清潔で無料のトイレが重宝されているという。
感想のなかで気がかりなことがあった。
会社のトイレがふさがっていることが多いというのだ。多くの職場では業務中にスマホを見ることが禁止されているため、トイレで私的メッセージを確認、返信する人が多いためだろう。
それだけではなく、メンタルヘルスに不調を抱えた者が、職場のストレスから逃れるためトイレに入ってスマホを触っていることも多いらしいのだ。もちろんデータなどないので、決めつけることはできないが。
身の回りにトイレという避難所が多数あり、いつでも逃げ込むことができるというのは、慶賀すべきことかもしれない。だが、平時にこれほどの避難所が必要な社会は、病んでいるとしか言いようがない。否、日本はもはや平時ではないのだ。
腸の弱い私はこれからも、モンテーニュのように避難所を求めて放浪することになりそうだ。
有識者コメント:
〇外を見れば日本を敵視する中国の軍拡と北朝鮮の核武装。内を見れば急激に進む少子高齢化を主因とする経済の停滞。
〇令和元年の出生数は前年比5・9%減の86万4千人だった。明治32年に統計を取り始めて初めて90万人を割った。
〇このままのペースで出生数が減ってゆけば、従来の社会保障システムが破綻するのは時間の問題だ。誰も明るい未来像など描けない。
〇かつては「世界でもっとも成功した社会主義国」と揶揄(称賛)された日本という国自体が、避難所たりえなくなりつつある。
〇野党がまったく国民に信頼されないのは、こうした冷厳な現実を無視して社会保障の充実を訴えるからだ。国民はバカではない。
〇こうした危機的状況のなかで、身近な避難所に逃げ込む人間が増加している。ひきこもりだ。内閣府の調査によれば、15歳~39歳で約54万1千人、40歳~64歳で約61万3千人と推計されている。
〇15歳から64歳の人口はおよそ7500万人。その15%が自宅を避難所にして逃げ込んでいる。
少しでも、ひきこもりから脱出させれば、移民などという馬鹿げた政策は不要になります。ここは日本です。
同胞を使うことに精力を集中すべきは当然であり、中国人など不要です。