スポーツ報知のホームページ(HP)における社会ジャンルへのアクセス回数から見た「報知インターネットニュースランキング」は、9月に発生した山梨県の小1女児不明がトップ。2位以下も、世間を騒がせた暗いニュースが上位を占めた。ITジャーナリストの井上トシユキさんは、「世の中の不況が反映されたのだと思います」と分析。一部の“ネット民”がやり場のない怒りを身勝手にぶつけた結果=民間や公共放送マスメディアワイドショーの5W1H欠如批判と攻撃型、問題解決提案無知、無理解、無関心、無視型コメンテータ活躍=が出たと指摘した。(この記事は2019年12月25日の紙面に掲載されたものです)
上位20傑を眺めてみると、明るいニュースは18位の天皇陛下即位パレードのみ。昨年は問題解決型「スーパーボランティア」こと尾畠春夫さんが不明2歳児をわずか30分で発見したのがトップだったことを考えると、どんよりとした話題が並ぶ結果となった。
井上さんはこの傾向を「今年は消費税が上がったのをはじめとして、日本全体が暗く沈んでいるようなむきがあります。それが大きく影響したのではないでしょうか」とみている。国民の多くが「鬱々(うつうつ)」「イライラ」しており、それを世の中の出来事にぶつけているという構図だ。
今年は負の話題に終始する結果となったが、
世の中には心が温かくなるような話、「ぜひみんなに知ってもらいたい」とプラスの意味で“炎上”させたい問題解決提案型話も多数あるはず。来たるべき2020年は、そのような話題がネットニュースの中心にあってほしいものだ。