2020/01/24(金)
NTTグループの海外事業を統括するNTTリミテッドグループは22日、ミャンマーにおける同社の完全子会社NTTミャンマーの営業開始を発表した。同国の通信市場の急速な拡大を見据えて、法人顧客向けに通信機器の管理運用やコンサルティングなど、情報通信技術(ICT)の複合的サービスを提供していく。
NTTミャンマーは資本金500万米ドル(約5億4,800万円)で設立。通信機器の販売のほか、ソフトウエアやクラウドサービスなどを提供する。大学における寄付講座などを通じて、ICTの人材開発にも貢献してゆく方針。
売り上げ目標は非公表。同社によると、ミャンマーの情報通信産業は年率12%のペースで拡大しており、大きな商機を提供しているという。
■海底ケーブル敷設へ4億米ドル投資
NTTリミテッドは、シンガポールの合弁会社を通じて、シンガポールとミャンマーの最大都市ヤンゴン、インドのムンバイ、同チェンナイの4都市を結ぶ海底ケーブル「MIST」も敷設する。投資額は4億米ドルで、2022年6月の運用開始を予定している。
NTTのミャンマーでの営業は、これまでNTT(タイランド)=旧NTTコミュニケーションズ(タイランド)=のヤンゴン支店が行っていた。19年2月にNTTミャンマーを設立。開業準備期間を経て、20年1月1日付でNTT(タイランド)ヤンゴン支店から業務を移管した。