元内閣官房副長官で慶應義塾大学教授の松井孝治
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松井 孝治(まつい こうじ、1960年(昭和35年)4月24日 - 62歳。)は、日本の政治家、経産官僚。慶應義塾大学総合政策学部教授(統治機構論)。
参議院議員(2期)、内閣官房副長官(鳩山由紀夫内閣)、参議院内閣委員長、民主党筆頭副幹事長、民主党総括副幹事長等を歴任。
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が11月30日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。経済産業省が示した原発活用行動計画案について解説した。
〇原発活用行動計画案、さまざまな意見を踏まえて取りまとめへ
経済産業省が廃炉となる原発の建て替えを念頭に、次世代型の原子炉の開発を進めるなどとした行動計画の案を示したことについて、西村経済産業大臣は、さまざまな立場の専門家の意見も踏まえ、議論を取りまとめていく考えを示した。
飯田)経産省の審議会で11月28日に示された案ですが、「最長60年」と定められている原発の運転期間について、停止期間を除外することや、次世代型の原子炉の開発を進めることが盛り込まれたようです。
原発をどうするのかは、ここ10年~20年ほど問題になっていますが、どうご覧になりますか?
〇現状では原発はある程度活用せざるを得ない
松井)原発はある程度活用せざるを得ないと思います。行動計画案を読むと、もっともなことだと思います。
東日本大震災があり、やや日本社会全体が原発に対するアンチに振れすぎて、菅直人さんや小泉純一郎さんなどからは、禁原発に近いような議論が出た。
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東日本地域の原発と火力発電サイト例:
〇品証,弧状列島19/8,避難民を受け入れていた女川原子力発電所,地球史教訓を生かす原発建設仕様
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/a08a0e7c2ee65e024562d886f8519b51
〇品証,弧状列島19/8,避難民を受け入れていた女川原子力発電所,地球史教訓を生かす原発建設仕様
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/a08a0e7c2ee65e024562d886f8519b51
〇品質保証,弧状列島,15/2耐災害強化,新潟火力発電所,女川原子力発電所
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/8517f98c67854ef8ca41555c195996ad
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あるいはFIT制度という、太陽光発電の固定価格買取制度ができて、太陽光パネルが設置されたのは、それはそれで効果はあったと思います。
〇新エネ絡みの技術開発を応援しきれていない日本
松井)他方で太陽光パネルの生産、また蓄電器の生産技術など、新エネ絡みの技術開発が日本に根付いていればよかったのですが、しっかり応援できていないですよね。
飯田)新エネ絡みの技術開発に対して。
松井)新エネ・代エネも進めるべきなのだけれど、やはり今年(2022年)の1月や2月に経験したように、天気が悪ければ発電できないわけです。
冬場に荒天が続くと、ブラックアウトの危険がある。
およそ先進国では考えられないような状態になったことも事実です。
〇どの分野でイノベーションを進めるのかを考える必要がある ~新しい技術の芽を育てることに萎縮している
松井)やはり、ベースロード電源としての原子力は、いまの日本社会では必要です。「どういう安全性が必要なのか」ということをきちんとチェックした上で、少なくともここ20~30年は使っていくことになると思います。
飯田)20~30年は。
松井)同時に、カーボンニュートラルを考えると、原発は引き続き20~30年を越えて大切だというのが経済産業省の認識です。
だからこそ、次世代型の原子炉の開発が入っているのでしょう。
どの分野でイノベーションを進めるのかということを、よく考える必要があると思います。
飯田)どの分野でイノベーションを進めるのか。
〇体力をつけることに投資するべき ~官民含めた思い切った技術開発が必要
松井)この先を考えたとき、新エネの新しい技術の芽をどう育てていくのかという発想に関して、日本全体が萎縮していると思います。
飯田)萎縮している。
松井)電力料金を下げるための補助金も、当面は悪くないと思います。
それから物価高対策も大事だけれど、将来的に日本経済が成長していくような分野に対し、きちんと資金を投下するべきです。
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★弧状列島日本のエネルギー安全保障再構築には、スポーク型NW設置固定大電力送配電とメッシュタイプ型NW移動可搬設置小電力給電とを組みの合わせる多ルート・ハイブリッド型電力網建設と運用の「ヒト・モノ・カネ」の公助が必須か>
①スポーク型NW固定大電力送配電は夏季の昼間の冷房需要・冬季の夕方の電灯点灯と暖房の同時使用の最大電力需要を満たすため
①スポーク型NW固定大電力送配電は夏季の昼間の冷房需要・冬季の夕方の電灯点灯と暖房の同時使用の最大電力需要を満たすため
(ア)湾岸設置耐災害強化火力発電所による電力供給増減適応制御昼夜間送電と
(イ)湾岸設置耐災害強化原子力発電所昼夜間連続稼働に伴う深夜余剰電力や大規模太陽光発電所昼間余剰電力を活用して、中山間地域における下部貯水池(下池)から上部貯水池(上池ダム)へ水を汲み上げておき、平日昼間・夕方電灯点灯時などの需要が増加する時に、上池ダムから下池へ水を導き落とすことで発電する燃料自給率100%の揚水発電所=電力を位置エネルギーとして蓄える巨大な蓄電池、あるいは蓄電所=稼働切り替え送電による
(イ)昼夜間連続稼働原子力発電と
(ウ)揚水発電所との併用運転加速か>
➁メッシュ型NW型可搬型小電力受電・蓄電・送電システムは燃料自給率100%の昼間太陽光発電送電による電気自動車駐・停車急速受電・蓄電と住宅、店舗、医院及び工事現場等での駐・停車時における急速送電=VHシステム構築加速か>
➂非常災害時及び世界基軸通貨ドル建て輸入依存発電燃料高騰時のリスク事態において、電気自動車メッシュ型NW移動可搬型小電力受電・蓄電・送電は火力発電、原発のスポーク型NW固定大電力システム被災を救済か>
④世界基軸通貨ドル建て100%輸入依存発電燃料自給率0%の火力発電方式と原子力発電方式との投資回収費用は、インド洋太平洋海路安全保障リスク費用を加算してライフサイクル電力料金算定か>
⑤発電燃料自給率100%の太陽光発電所と揚水型発電所の投資回収費用料金は、インド洋太平洋海路燃料輸入安全保障リスク費用削減後にライフサイクル電力料金を算定か>
➁メッシュ型NW型可搬型小電力受電・蓄電・送電システムは燃料自給率100%の昼間太陽光発電送電による電気自動車駐・停車急速受電・蓄電と住宅、店舗、医院及び工事現場等での駐・停車時における急速送電=VHシステム構築加速か>
➂非常災害時及び世界基軸通貨ドル建て輸入依存発電燃料高騰時のリスク事態において、電気自動車メッシュ型NW移動可搬型小電力受電・蓄電・送電は火力発電、原発のスポーク型NW固定大電力システム被災を救済か>
④世界基軸通貨ドル建て100%輸入依存発電燃料自給率0%の火力発電方式と原子力発電方式との投資回収費用は、インド洋太平洋海路安全保障リスク費用を加算してライフサイクル電力料金算定か>
⑤発電燃料自給率100%の太陽光発電所と揚水型発電所の投資回収費用料金は、インド洋太平洋海路燃料輸入安全保障リスク費用削減後にライフサイクル電力料金を算定か>
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飯田)日本経済が成長する分野に。
松井)その場その場でしんどいことはわかりますし、ある程度は激変緩和措置も必要だけれど、官民含めてやれるような思い切った技術開発にお金を使わないと、先が見えません。
対症療法ばかりして、体力をつけることに投資していないのが決定的な問題だと思います。
飯田)体力をつけることに投資しないことが。
松井)それはもしかすると、次世代型の原子炉開発で、より安全でより効率性の高い、カーボンニュートラルに資するような開発かも知れません。
そういう意味では新エネについても、「新エネは全部ダメ」ということではなく、バランスを取りながら、エネルギーミックスのなかで将来につなげるものに思い切って投資をして欲しいと思います。
〇韓国政府が助成して復活したサムスン
飯田)先日、エネルギーの専門誌の方にインタビューしたのですが、実証実験などにはいろいろお金をつけてくれるので、ある程度の技術が育った。
しかし、「これから市場か」というところになると、「あとは皆さんでどうぞ。
民間で頑張ってください」になってしまう。
そうすると民間の厳しい競争にさらされて、結局、「新しい技術がものにならない」ということを20年~30年繰り返している、という話をされていました。産業政策的なものが忌避された時代もありましたね。
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松井)例えば日本の東芝も、世界最先端の企業だったのにダメになってしまった。
もちろん、それだけが理由ではないですよ。
いろいろな問題があります。
飯田)経営の問題もあったかも知れないけれど。
松井)サムスンのように一時死に絶えていたのを、韓国の場合は政府が助成したのです。
政府の助成がすべてワークするわけではありませんが、例えば昔で言うと、超LSI技術研究組合をつくって、日本の半導体を一気に国際レベルまで引き上げたという成功事例もあるのです。
〇国家の命運を握るエネルギー産業
松井)電気自動車と言っても、日本はまだまだハイブリッドなのです。
完全に1世代遅れてしまっている。
世界に冠たるトヨタが20年後~30年後、世界に冠たるトヨタであり続けられるかどうか。ト
ヨタも必死になってリカバリーしていますが、トヨタが全部のものを電気自動車に置き換えるにはまだ時間がかかるので、明らかに遅れているのです。
飯田)電気自動車ということでは。
松井)産業政策は一時、否定されていたけれど、いまの時代にやるべきところはやらなければいけないと思います。
その意味では、エネルギーは国家の命運を握るような産業です。
エネルギー産業だけではなく、エネルギーを使う製造業なども含め、産業の視点から見ても必要です。
原発をこの時期に復活させるだけでなく、大事な研究開発を怠らないで欲しいと思います。