インダストリアルIoT(Industrial Internet of Things)とは、製造業をはじめ農林水産業、金融業、鉄鋼業などさまざまな産業分野におけるIoTの活用を指します。
IIoTが業界に与える影響は絶大であると考えられており、2030年までには世界の主要な20か国に絞っても10兆ドルを超える経済成長をもたらすという予測がされています。
IoTは、モノから取得したデータを活用して新たな価値やビジネスモデルを生み出す技術のことです。
具体的にはセンサーが取得したデータをサーバーが処理して、通知などのアクションを実施します。
運転者が近づくと自動で開錠する車のドア、職場から自宅のエアコンを操作できるアプリなど、日常生活でもさまざまなIoTが使われています。
政府が推進するデジタルトランスフォーメーションでも、IoTは欠かせない技術です。
〇産業分野にインダストリアルIoTを導入するメリット
産業分野にIIoTを導入するメリットとして、主に以下の2つがあります。
◇サプライチェーンの見える化・最適化
IIoTで製造機械同士をネットワークで連携し、稼働情報などを取得することで製造工程の状況を可視化できます。
従来は作業員が検査・記録していた工程を自動化できるほか、一連のサプライチェーンを可視化することで無駄なプロセス発見や必要な場所への労働力配置、人員最適化などが可能です。
それにより効率的な生産工程を実現します。
◇作業工程での生産性を向上
IoTで取得したデータとAIを組み合わせることで異常検知、機械の故障予知が可能になります。これにより故障による稼働停止時間を削減し稼働率の工場、ひいては生産性向上につながります。
また故障する前にメンテナンスができるようになるため、保守人員の負担軽減にもつながります。
〇インダストリアルIoTがさらに普及
IIoTは、5G(第5世代移動通信システム)と呼ばれる新しい通信規格が広がることで、さらに利用が拡大すると予測されています。
5Gは超高速・大容量、超低遅延、多数同時接続が特徴で、車の自動運転などでの活用が期待されています。
さらに自社の敷地内で基地局を持ち5Gシステムを構築するローカル5Gは、IIoTの普及をさらに後押しするでしょう。
〇インダストリアルIoTの代表的なプラットフォーム10選
IoTを活用するために必要な機能をクラウドやオンプレミス上で提供するのがIoTプラットフォームです。
セキュリティ基盤、デバイスの接続管理、データ蓄積・分析などの機能を提供することで、企業がIIoTのシステムを開発・運用する際に、開発期間を抑え、より少ない工数でIoTの導入が可能です。
今回ご紹介する10種類のIoTプラットフォームは、通信方式などが異なる複数の機器を繫ぎ、センサーが取得したデータを一元管理して可視化するという基本機能は共通しています。
しかしメーカー、ツールベンダー、IT企業など出自もさまざまで、保有する技術やノウハウに違いがあることから各プラットフォームの性格や使い勝手は大きく異なります。
自社でプラットフォームを選定する際には、それぞれの特徴を踏まえた上で、自社のニーズや運用のしやすさを考慮して選ぶとよいでしょう。
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