映画と読書とダイエット 

個人の個人による個人のための記録帳です。よしなに〜(^ν^)
忘備録のためおおいなるネタバレです




映画「トガニ」観ました

2022-04-06 14:33:00 | 2022年観た映画



2012年韓国

美術教師のイノは、恩師の紹介により、
霧の街、ムジンの聴覚障害者学校での職を得ます。
全寮制のこの学校…
なにか…
へん…

双子は初めてですかな?


ってwソックリw双子の校長と行政室長w
じゃ、
くて…

生徒たちがなんというか…
心を開いていないというのか…

校長兄弟の笑える不気味さとは違う…
何かがあるような…

ホラーっぽい展開です。

ある日、職員室で教師から生徒のミンスがタコ殴りされてるのを見ます。
おいおい!やりすぎじゃない?
他の職員はまるで「そこにないように」振る舞っています。
ミンスは規則を破って夜に外出したので、
その懲罰として殴っているそうです…。

美術の時間、ヨンドゥいう女の子の絵がうまかったので、褒めます。

お互いの顔を描く課題…
相方がいなくなったユリに、描きっこしようぜ。
顔に傷があるから嫌、というユリですが、
「可愛く描いてあげるから」
と説得します。
僕の瞳、キラキラすぎやろw

放課後、
イノは女子トイレで泣き叫ぶ声のようなものを聞きます。
「大丈夫か?どうしたんだ?」
声をかけると静かになり…
入って確認した方がいいのかなぁ〜
でも女子トイレだしなぁ〜
って悩んでいたら、
用務員のオジさんから「男のあんたが入ったらあかんでしょ。知的障害の女の子が叫ぶ癖があるんですわ」とのこと。



ある日、寮の窓に座ってる女の子を見つけて、
危ないので部屋に入っていきます。
女の子は知的障害のあるユリでした。
怯えるユリをなだめるイノ。
ユリは落ち着き、イノの裾を引っ張りどこかへ案内します。

そこは
階下の洗濯室でした。
なにか…いるのか?!

職員?のオバハンがヨンドゥを洗濯機の中に突っ込んで、
折檻していたのでした!!!
(実はこのオバハン、校長先生の養女であり愛人でもあったのだ!
校長先生に色目使うなや!ってシドい!)

あかん!
これはひどい!

ヨンドゥを入院させ、
イノは知り合った人権団体の幹部の女性、
ユジンに連絡をとります。

そして、
子供たちには、教師による日常的に性的虐待があったと明らかになるのでした!



トイレから校長先生がこんにちわ〜
あのとき、イノが聞いた叫び声は本物だったんだ!

イノは妻をなくしており、
幼い喘息持ちの娘がいます。
娘はソウルの母に預けていて、職を失ったら困ります。

このまま見ないことに…
母親から渡された校長の好きな蘭の鉢植えを持って、
無難にすごそうと思いますが…

校長室でミンスがパク教師に殴られ…
校長はそれを楽しんで見ている様子に激昂し、
鉢植えをパク教師の頭にぶつけます!


子供たちの声のない叫びを録画され、TV出演し反響をよびました。
裁判が行われることになります。



イノらの傍聴人は、学園出身者ら、聴覚障害者が多かったのですが、
最初の裁判では、手話通訳すらない状態でした。

通訳入れて!
と騒いだユジンが退出させられたり…


交通事故で両親を亡くし、その時の後遺症で聴覚を失った
ヨンドゥの証言になります。

ユリが校長にレイプされたとき…
音楽が聞こえいたという証言に「耳が聞こえないのに嘘をついている」
と、言われますが、
実験した結果、高い音域は聞き取れていたのでした。

法廷ミステリーさながら、
この双子のうち、君と関係した校長せんせはどっちかな?


だとか、イジワルな質問をされます。
(逆に区別付いたら怖いでしょw)

ヨンドゥは見事に区別し、
(校長が使う手話をそれぞれの前でやって見て、反応を見たのだった)

裁判は順調に進んでいると思われましたが、
「13歳以上の性的被害は保護者との示談で不起訴」という
法律が韓国にはあり、
貧しいミンスの祖母は、お金による示談を選択します。


ミンスには同じくパク教師による性的被害者だった弟がいて、
弟は虐待に耐えかね、列車自殺していました。
「僕が許していないのに誰が許すんだ?」
裁判のため、出来事、時系列などノートにまとめていたミンスは悔しさに涙します。

裁判の結果は
パク教師懲役8ヶ月
校長兄弟は懲役6ヶ月
とても納得のいくものではありませんでした。





雨の夜…パクの家に向かうミンス…
パクと出会います。
嬉しそうなパク。
「ミンスぅ…俺に会いに来たのか💖」
「どうしたんだ、傘もささないで、あ!俺と一緒にお風呂入りたいんだな。いいぞぉ…」
って、

こいつ
やばい!
😱🙀😱🙀😱

悪気なし!
愛!だって思ってる〜


ミンスはパクを刺し、線路もみあい、パクもろとも命を落とします。

ミンスの葬式…
聴覚障害の団体が抗議デモし、
警備隊が出動、放水されます。

この子を忘れないで、涙するイノ。

一年後、
ソウルのイノのもとへユジンからみんな元気だと手紙が届くのであった。


実際に起こった事件をもとにして
ベストセラー作家が小説にしました。
イノ役の役者さんが「映画にしたい」と働きかけ、
10社が名乗りあげたそうです。
映画は大ヒットし、世論による「刑が軽すぎる」と、
事件は再調査され、
加害者には適度な?懲役が追加されたそうです。

そして未成年や障害者のための法律も改善され映画のタイトル「トガニ法」と名付けられました。

エンターテイメントから社会を動かす…
韓国の執念のようなものを感じました。

内容が内容で不謹慎ですが、
校長先生兄弟がチューネン双子だったり…
妙にコミカルなシーンもありつつ
ホラー映画さながら不気味な前半、
ちょっとした証拠あつめの謎解きみたいなのもあり、
法廷ミステリーな後半…

エンターテイメントとして十分に楽しめたのがすごいと思います。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️



いい演技だったなぁ〜。

面白い映画をありがとうございました😊






































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