おかあちゃん 温度差

おかあちゃん、無茶無茶　暑いよ。
残暑　最高に厳しいよ。

おかあちゃん、昨日　叔父さんのお葬式に行って来たよ。
おかあちゃん、私は　温度差を感じたよ。
叔父さんが　亡くなり　お葬式。
私は、悲しくなかった。これが温度差なんだね。
叔父の妻や子は、悲しいだろう。
でも、意識がなく　いつ訪れるか覚悟の事だったのか、涙はなかった。
それが、訪れる人にとっては　楽だろう。
私は、叔父さんの顔を見なかった。
見れば、また違う感情が起こったかも知れない。
でもね。今は　そう言う感情を持ちたくなかった。
お花を入れる事もしなかった。
悲しくない、と言っているけど、おかあちゃんが愛した末っ子。
おかあちゃん、会いましたか。私は、誰も涙がないお葬式で　涙する事がいやだったのかな。

おかあちゃん、叔父さんも７０歳。
少し早いかもしれないけど、沢山の病気を抱えていたから　楽になったのかな。
これが、温度差だと思う。
病気であろうが　おかあちゃんには　もっと　もっと　もっと　私の傍で笑っていてほしかった。
これを考えるだけでも　涙が出る。温度差だね。

私は、同じ事実であっても、人で感じる温度の違いを　今はっきり感じる事が出来た。
私は、誰にも　私と同じ感情を持ってほしいと　無意識に感じてはいなかっただろうか。
おかあちゃんの事を聞かれて、涙する事が多かった。
私の温度と　聞いてくれる人の温度にはかなりの差がある。
私はマグマ。彼等は平均熱。残暑の熱にも　なりはしない。
「おかあさんいなくなって、寂しいね。」と声かけてくれる人に、これからは、笑顔で答えられる気がするよ。
悲しいのは、私だけよ。それを踏まえて生活しないと。
少し　吹っ切れた気がするよ。
これは、人との付き合い方だよ。

私が、おかあちゃんに感じている感情は、いつも一緒だよ。
会いたいと思う。一緒だと思う。涙が出る。
ズーと一緒だよ。
おかあちゃんに対する愛は　前と同じだよ。おかあちゃんの娘でよかった。
私は　忘れない。この気持ちを　前よりもっと大事にしたいと思っている。
愛している。私を忘れないで。

おかあちゃん、ありがとう。好き　好き　好き　大大好き　大大大好きだよ。愛しているよ。
これからも　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　一緒だよ。よろしくね。

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8月19日
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