民平的幸せ体感記3【40代編】

かつて世界一周一人旅をした「みんぺ~」のユルくてどうでもいいブログ。ちょっとハッピーな気持ちになれるとかなれないとか。

施設移動

2019年03月18日 | 児童養護施設の仕事
色々な事情あり、生活する施設が変わるケースがある。

施設のハード面、ソフト面の限界もあり、無理して生活を続けるコトがその子や他の子の安心安全に繋がらない場合だ。

個人の想いや情熱だけではどうにも出来ないコトもある。

しかし、環境変化を苦手とするタイプの子どもにとって、そこには大きな不安が伴い、混乱する。

不安から生じる怒りや悲しみを言葉や行動でぶつけてくる。

それを少しでも和らげるためには、事細かな配慮と丁寧な引き継ぎが必要となる。

相当なエネルギーも。

出来るものなら高校卒業まで支えてあげたかったけど、その子の人生を長い目でみてベターな判断だった。

…と思っている。

施設としての限界を認め、受け入れるってのは、なかなか勇気が要るコト。

悔しさもあった。

想いは複雑だったけど、その子に不安が伝わると余計に不安にさせちゃうので、冷静で穏やかな自分に徹した。

そんなこんなで複雑な想いを抱えつつ、担当していたコは他の施設に移動となった。

帰り道、不安で一杯なそのコを思うと、涙が溢れた。

これで本当に良かったのかな?

先日、そのコの卒業式に出席するため、飯田から二時間近く離れたその学校に行ってきた。本当に暖かくステキな卒業式だった。その町が、その施設が、その学校が新しい居場所となり、優しい大人に囲まれ、支えられて、笑顔に溢れている彼の姿を見て、心より安心した。

彼の順応性と愛される人柄は、思っていた以上だった様。

以前生じていたいくつかの課題は、施設移動に伴って解消された。

「ゴメン」という気持ちから「ありがとう」という気持ちにさせてくれた彼に感謝したい。

卒業式の最中、そして帰り道、この前とはまた違った涙が溢れてきた。

卒業、おめでとう。

ありがとう、Aくん。

彼に出会い、担当として彼が抱える様々な課題に向き合い、解決に向けてエネルギーを注いだ日々は、ボクを成長させてくれた。

これからも可能な形で彼を応援していきたいと思う。

そして、彼の幸せを心から願う。

児童養護施設職員という仕事。

注いだエネルギーや費やした時間の見返りがあるのか?と言われると良く分からないけれど、ボクはこの仕事が好きだ。

一生をかけるだけの価値ある仕事だと思っている。

給料安いけどね(笑)

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