ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 水槽の小動物たち (2)

2005-12-30 03:11:00 | 小動物
昼頃にウラウラと冬陽のあたる水槽の中を見たら、ザリ君が自分の巣のつぼ(ホームセンターでたこつぼと称して売っていた素焼きの底の抜けたつぼ)の中にいました。その姿があまりにも小さいので「まあ、痩せて小さくなってしまって。」と食が細くなっているのを思い出し、このまま痩せ続けて死んでしまうのではないかと、急に心配になりました。

腹這いになって顔を近づけて(具合はどうかな?)と様子を見たら、狭いつぼの天井部分から黒い殻がぶら下がっています。タニシがザリ君のつぼに入って天井に貼り付いていたのです。タニシと言えども長さは3~4センチ、硬い殻で覆われて頑丈に出来ています。
だからザリ君が自分の家なのに、畳んだハサミの中に顔を入れ尾まで縮めて、こじんまりと小さくなっていたのでした。

私が覗き込んだのが分かったのか、それとも陽が差し込んで来て鬱陶しかったからなのか、益々身体を小さく丸め、ぶら下がったタニシにぶつかりながら無理矢理後ろを向いてしまいました。

つぼの入り口にもう一匹のタニシがやって来ました。
柔らかい首を持ち上げて中を覗き込んでいます。目的はザリ君が食べ残した煮干しにあるようです。そのタニシも這いずりながらつぼに入って行きました。
「あ~あザリ君、狭いのに可哀そう。」とそこまで見てから昼食の支度に台所に立ちました。

夜、ザリ君がつぼの前で大きなハサミを伸ばしています。
目の前をタナゴ(長いことメダカだと思っていたがタナゴらしい)が、ゆっくりした動きで横切って行くと、ハサミを伸ばして捕まえようという仕草をしました。
次はつぼの上に乗って、タナゴにはまったく関心無いよ、とばかりにハサミをだらりと下げています。 タナゴが通ると無気力そうに見えたハサミがピクッと動くのです。すると娘が「これは明日のジョーの(ノーガード戦法)だ!」


11月7日の白馬旅行から帰って来た夜に、2匹で絡み合うように元気良く泳いでいたタナゴの1匹が消えました。さっきまで2匹だったのに、と水槽中を探したのに見付からずザリ君のお腹の中だと察しました。
今、狙われたのはその時残った1匹なのです。

痩せて小さくなってしまったと思ったのは早合点で、充分大きいザリ君でした。





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3 コメント

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言い遅れましたが (kk)
2006-01-06 01:11:07
私は優しくも、美しく生活している訳でもありません(汗) でも、鋭い!そのフレーズの前に「ばーばになると」とありましたね。安心しました
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私も子育てに夢中だった頃は (kk)
2006-01-06 01:04:20
そうですね。昔、我が家にもザリガニやクワガタ、小さな青大将まで居ました。結末を覚えているのは青大将だけ。子供の夏休みの観察日記の為でしたが、餌をやっても殆ど食べず、日に日に小さくなって行くのです。蛇に死なれるのが怖くて夏の終わりに座間の水源地近くに放した記憶が残っています。パワフルに、がむしゃらに暮らしていた頃がなつかしい。
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ウチの水槽の小動物たち2 (kmk)
2006-01-05 20:20:00
「作者の人柄・日々の暮らし方」ばーばになるとこんなにも優しく、美しく生活できるのでしょうか?

子育てに夢中だった頃を思い出します。あの頃我が家にも、ザリガニも、やもりも、クワガタも蝶もいっぱいいたのに。・・ゆっくり見たこともなかった。

もう一度全てをやり直す事が出来たら・・・と思ったりして。ありがとう!素敵なお話。「3」を楽しみに。
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