ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 孫との出会い

2008-03-20 11:04:19 | 孫・家族
この上の写真は、孫のお宮参りで明治神宮行ったときの写真である。
もう9年前になる。 孫はこの春4年生になる。

耳タコの孫の話で恐縮なのだが・・・
日記として孫のくーくんとの出会いを書き残しておきたいと思う。

私が会社勤めをしていた頃、会社の同年輩の人たちが、「孫、孫!」
と騒いでいるのが不思議だった。
孫なんてそんなに嬉しいものなのか? おかしな人たちだと疑問を持ったほどである。

その内息子が結婚して家にも孫が生まれた。
1999年の2月の事である。
我が家にとって初孫である。
孫が生まれたと聞いた時、特別な感想は無く「ああ、生まれたか」で
とりわけ興味も湧かなかった。
特に急いで会いたい様な弾んだ気分ではなかった。
その内、日が経って産院に行って孫の顔を見なければ
どうにも格好のつかない立場だと気が付いた。
で、娘を誘って産院に行った。

孫はガラス張りのベビールームの中に周囲の雑菌から守られて
他の赤ちゃんと並んで寝ていた。
「ほら、あの子が・・」と指差されても、良く分からない。
「どれ、どれ?」
何度か教えられた後にやっと見つけた。
うちの家族も、嫁の家族も
「可愛い可愛い、ハンサムな赤ちゃんだ。良い顔している!
 こんな可愛い赤ちゃんはみたことない!」等と騒ぎ立てている。
 私だけ、そのお祭り騒ぎから少々白けた空間に居た。

すんなりした顔だったが、私は戸惑っていて何も言葉が見付からなかった。
あげくには
「可愛くない」と言ったそうだ。
それを聞いた向こうのお母さんが「可愛くないだって!」
と驚いたという話が伝わってきた。

でも嘘はつけない私は訂正したりはしなかった。
生まれたばかりでみんな同じような顔をして眠っているし、
ガラス張りで近づけないし
「今は特別うちの孫だけ可愛いとは思わない」というのが正直な感想だった。

産まれたての赤ちゃんはそんなにハッキリとした可愛い顔はしていない。
そして、退院して2週間は実家に帰っていたようだ。

3週間目に我が家に孫を連れてくるという。 
その時は家中の大掃除をした。
産まれたての孫にホコリやらダニやらの被害に合わせたくない。

私には珍しく家を磨きたてて新生児を迎えた。
お人形さんみたいに眠っている。 
2週間位のあいだに見違えるように赤ちゃんらしくなっていた。
恐々と抱っこをしてみた。 最初はふんわり軽かった。
抱いているうちに胸が迫り、勝手に感動した。
長い間抱いていると、次第にずしりと持ち重りもしてくる。
「この子を守っていかなけりゃ」
という孫への熱い思いが私の中に生まれた瞬間である。

子どもは1人で生きられないから、親や周囲の者に(可愛い、あどけない、
弱々しい)と思わせる外観をしていると何処かで読んだことがある。
私は易々と、その遺伝子の計略に嵌ったわけだ。

それが孫との初めての出会いである。
孫が生まれてから、3ヶ月くらい経った或る日、息子から電話が掛かってきて
「(嫁が)車の運転を習うので、教習所に行っているあいだ孫をみてほしい。」と頼んできた。
生まれたばかりの孫で心もとなかったけれど、20年以上前には
経験してきたことゆえOKした。
孫のくーくんのお守りが本格的に始まった記念すべき日は、
1999年の4~5月頃なのである。

         つづく・・・・・


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