ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 別れ

2006-06-24 17:14:05 | 
          娘の前夫Sが来てくれました。
          お花を持って。

「本当は結婚式と同じ、
白い薔薇の花のブーケを持って来たかったのですが、
それじゃあ怒られるかな、と思ってこれにしました。」

クリーム色の花びらの外側に、淡い朱の色が走っている薔薇と
白のトルコ桔梗、白のガーベラの花束を渡されました。

4時間、Sに全ての写真を見せました。
葬儀の時の写真も。
事情も説明しました。

一ページ、一ページ、
亡くなった顔が写っている写真も
柩を送り出す写真も、嫌がらずにしっかりと
目に焼き付けているようでした。
「位牌、見させて貰ってよろしいでしょうか?
お骨も・・・」

二人で祭壇から下ろしました。
斎場から戻ってきて以来、初めて開く骨壷。

愛しそうにスリスリと長いこと撫でていました。
「重いでしょ、お骨。」
「ええ、お姫様だっこしている時よりずっと重たいです。
骨、しっかりしてたからな。」

娘の名前と同じ神社のお守りを持っていて
「同じ名前だから買って来ました。
渡そうと思ったけど、渡せずに今まで。」
お守りは骨壷を入れてある桐箱の中に。
自分の髪の毛を一本取って、それは壷の中に納めました。

形見分けは、私に作ってくれた音楽CD。
曲名も渡しました。
昨年5月、ワールドカップ関連で日経新聞に
載った娘の写真を新聞社の方から頂きました。
その写真を、「Yらしく撮れている」と言って
大事そうに仕舞いました。

「間に合ってよかった。 
7月始めにバンコクに赴任します。
そしたら来られなかった。」と言って
去って行きました。


    
     無事に帰って来てくださいね。




二人ともなんでそこまでボタンの掛け違いを
してしまったの?





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