ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 秋は・・・

2007-09-16 03:22:34 | よもやま話
夏は暑苦しいのに気をそがれて、あまりしみじみ感じなかったことも
カレンダーが秋になったとたんにさまざまなことがそぞろ身に沁みて来て、
実際はまだ残暑厳しく、蒸し暑くて生活もし辛いのに、何故か心は斜陽。

何度かブログを更新しようと、新規投稿のページを開いてチャレンジしてみても
なにも言葉が出ずに敗退、の繰り返し。

先週の中ほど、心が灰色になる出来事が起こった。
それは義母との電話でのやりとり。心のすれ違い。
双方とも良かれと思って言ったことが、全て裏目に出て、
とんだ袋小路に迷い込み、破綻した。
私もだけれど、きっと義母も電話終わった時に辛かったに違いない。
最初は台風見舞いで私が電話したのだけれど・・・ね。
電話に出た義母はとても具合悪そうだったのに
「元気ですよ。」と不機嫌な声。
見舞いを言って、慌てて電話切ろうとしたのに切れなかった。

後日、友だちに話したら
「台風の時はね、今まで悪くしたところがみんな痛むの。
 低気圧が接近すると気持ちまで落ち込むのよ。」と言われた。
そうだね、その通りだね。
低気圧が近くにいる日は中途半端な気持ちで電話しない、と反省。
東京のマンションに独身の娘が居るのに義母は来ない。
90歳で東北で一人暮らし。 辛い日も多いよね。
私はそんなに気丈になれない・・・

こどもの時は、台風がやってくるという報道があると
不穏な空模様を眺めて「何事が起こるんだろう?」と
うしろめたい気持ちを感じながらも、胸をときめかせていたっけ。 
スピードで飛んでゆく黒や白の雲。 湿ったどんよりと重い空気。
次の瞬間、轟々と風が吹きつけ、大粒の雨に叩かれていても嬉しかった。
もちろん、親に発見されてこっぴどく叱られたけれど。

大人になってからはテレビという情報網が発達し、現在日本で
何が起こっているか、すべて映像で映し出し、恐怖になった。

そして人生も後半になると、低気圧と共に今までの傷口が開いて
血を流し出すのだと理解。

反省はしても心にしこった問題は居座り、黒々と胸に広がった。
それは娘の話題だったから。
こんな気持ちで数日を過ごすのかとへこんでいたら
先週の金曜日、孫から電話が掛かってきた。

「ばーばのおうちに行って良い?」
元気で甘えた声が電話口から聞こえてきた。
彼の存在に、突然わたしは救われた。
世界が明るくなった。

彼にはひとつ目的がある。
プレステ2のゲーム「ドラゴンクエスト8」をパソコンの攻略サイトを見ながら
進められるから。 3年生になって1人で出来るようになったこのゲーム。
私がうっかり先輩面して口出しすると怒られる。

私もまた孫に刺激されて、3度目のクリアを目指して参戦。
ばーばと孫とで代わりばんこに別々のメモリーで。

この頃はじーじが疲れていて、百人一首に加わってくれないのが残念だね。
夜は本を読む。絵本だけじゃなく、孫が小説も読めるようにとの作戦中。


近くの駅ビルにはこんなコーナーもある。




孫は日曜日の夜に帰った。
そして私は前よりはよくなったけれど、また灰色の海の中。

その中でも渋谷での朗読・ナレーション講座の「実力コース」が始まった。
11日火曜日、行ってきたけれど、内容がレベルアップしていて基礎コースとは
全然違うので、ついて行けるかどうか不安を感じる出だしになった。

14日の金曜日、むかし掛かりつけだった医者に行ったら、
頻拍を抑える薬が有ると言う。まだ処方はされていない。
検査をしてから。

15日土曜日。
月曜まで、ツレアイは出掛けて私ひとり。
午後から娘の好きだったCDを何枚も掛け続けた。
枯れたオリエンタルリリーを捨てて、ガーベラ(?)の花束を買って来た。
久し振りにコーヒーを淹れ、写真を前にゆっくりと語りかけた。
ながい間2人で話しをしていたらやっと心が軽くなった。





中島みゆき りばいばる


  忘れられない歌を 突然聞く
  誰も知る人のない 遠い街の角で
  やっと恨みも嘘も うすれた頃
  忘れられない歌が もう一度はやる

  愛してる愛してる 今は誰のため
  愛してる愛してる 君よ歌う
  やっと忘れた歌が もう一度はやる

  なにもことばに残る 誓いはなく
  なにも形に残る 思い出もない
  酒に氷を入れて 飲むのが好き
  それが誰の真似かも とうに忘れた頃

  愛してる愛してる 今は誰のため
  愛してる愛してる 君よ歌う
  やっと忘れた歌が もう一度はやる

  愛してる愛してる 今は誰のため
  愛してる愛してる 君よ歌う
  やっと忘れた歌が もう一度はやる

  やっと忘れた歌が もう一度はやる




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6 コメント

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Unknown (オールドレディー)
2007-09-16 06:39:56
台風は家の中でもおきましたか。気持ちを伝えるのって難しいですよね。
私も亡母とは決して仲の良い母娘ではありませんでした。似た性格だからよくぶつかり、いさかいをしました。電話でのいさかいは特にイヤでした。あの後味の悪さと、母も同じような気持ちでいるのかと思うと、後悔したり…。でも謝れない私…。亡くなってからも思い出しては悔やむことがあります。でも、実の母娘だからまだよかった。

東北で1人お住まいの90歳のお義母さま、気丈ですね。こういう方が一番難しいです。
でも、お孫さんという癒してくれる存在があるからまだいいですよ。
くよくよしても始まらないけど、年とると妙なことにこだわって、なかなか立ち直れません。だから、何事にも耳をふさいで目を閉じて口を閉じて、そう心掛けてはいるけど、この性格では無理みたいです。

元気をだしてください。自分が思うほど相手は思っていないということもあります。

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オールドレディーさんへ (ばーば)
2007-09-16 16:26:45
ご心配掛けてしまいした
面と向っての行き違いより、電話というのはちょっとした事でマイナスの想像力を精一杯働かせてしまうので、イヤですね~。
心の行き違いを解消するにはどうしたら良いだろう?
とボンヤリ考えていたら敬老の日が近いことに気が付き、「祝 敬老」の熨斗を掛けて義母の好きな食べ物を送りましたら本日「ありがとう」の電話が義母から掛かって来ました。タイミングとしてはちょうど良いときに、さりげなく心を伝える行事があって良かったとほっとしております。これから市長選挙に行くと張り切っておりましたが、その「陽」を表に出す努力には頭が下がります。 お察しの通り、本当はとても激しくて難しい人です。若い頃はけんかも何度かしましたが、私も大人になったし、人生の大先輩ですから今はひたすら尊敬するばかりです

レディさんのお母さまもきっと気丈な方だったのでしょうね。だからそれだけ対立したのでしょう。私も実母の思い出は懐かしいだけではなく、娘としての後悔も一緒に付いて来ます。

でも、でも、おかげさまで孫は一番の癒しです

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Unknown (うらら)
2007-09-17 21:22:10
ブログの更新、気楽にやってくださいね
ご存じとは思いますがビスタに変えた物珍しさでpcに触る事が最近は多いので私にしてはよく更新している方です
私宅は、舅姑は早くに他界され殆ど触れ合う事がないままでしたので姑への良いも悪いも経験がありません

罰あたりの私は、ツレアイとの諍いで傷ついた時などすでに亡くなっている姑にまで恨みつらみをぶっつけたりしています『お義母さん責任とってよ!』なんて、かなりの的外れ
電話は、本当に難しいですね~
特に電話の声は正直なものですものね
相手が動揺したり反対に言葉に窮したり…
ツレアイにはよく捨て台詞と一緒に“ガチャ!”と切られます。あれは音の余韻としては最悪、
昔は私が怒らせたのか?なんて可愛く(笑)思ったりしましたが只イラツイているだけだと気が付いてからは無視です
気を使う人には、事前に私は言いたい事や伝えたい事を考えてヨーーシと気合が要りますし(笑)

幸せと感じるのはツレアイ以外からはそんな嫌な経験のない私は幸か不幸か…

取り留めもない愚痴話ですみません




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愚痴ばかりで (ばーば)
2007-09-18 00:23:16
読んでみたら愚痴ばかりでした!
秋という季節はいつもなのですが、特に今年はどこかが壊れたしまったようで我ながらショックです。それを読んでいただいて恐縮しています。何か書こうと思っていたらこんなになっちゃいました。
ツレアイの母は、私の亡き母とも後年仲良くなって、北島三郎リサイタルを観に行ったり、美味しいうどんを食べに行ったり、ホテルのロビーで紅茶を飲んだりと、東京に来たときは2人でよく連れ立って出かけていました。2人とも独り暮らしの寡婦だったので気が合ったのだと思います。私も義母が入院した時、3ヶ月間仕事を辞めて付いたので、気持ちとしては近いのですが人間同士ですからヤッパリ意見の違いもあって難しいところです
私もうららさんと同じく、ツレアイと喧嘩すると、勿論向こうの所為にしますとも! 「フン! その威張り方、やっぱり血筋だね!」などと心の中で思います。その方が気が楽ですから
今のところ、うちは外に仕事に出かけてくれるので助かっています。ずっと一緒だとお互いの欠点が拡大されて目に付くでしょうから、これからが怖い怖い!
電話はうちでも自分の用事を言ったらすぐに「ガシャ」で、私の話は聞く価値の無い雑音だと思っているようです。
私もまた愚痴になってしまいましたね
ありがとうございます♪
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ごぶさたしてます (ムーミンパパ)
2007-09-18 08:53:34
「りばいばる」いいですよね。
中島みゆきの初期の曲は本当に心に響きます。
失恋した時にうっかり聴いたりするとヤバいですけどね。
人間そんなに強くないですから、ブログで愚痴を言うのもよし、CD聴いて泣くのもよしです。
いろいろあっても生きているって感じですよね。
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ムーミンパパさんへ (ばーば)
2007-09-18 23:33:23
りばいばる 最初にパパさんがブログに書いたときに、娘を連想して涙がぼろぼろこぼれました。中島みゆきのこの歌は特にレトロな懐かしさが感じられる歌ですね。いつ聴いても未だに独特の世界に入ってしまいます。 
パパさんのブログ記事には、東京っ子特有の世界があり、その中の一員だった昔の自分を不意に思い出したりして、実はとても郷愁を感じています
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