写真の山は丹沢山系の大山です。
朗読仲間の情報で、NHK放送博物館の愛宕山ホールで、
長谷川勝彦さん(元NHKアナウンサー)の無料の朗読会が開かれると聞いて、
14日行って来た。
ネットで調べると、夏目漱石の「それから」の6回目らしい。
長谷川勝彦、とはNHKの番組「わたしの藤沢周平」で松平定知さんと一緒に
朗読、語りを担当していられる方だ。
彼の語りを聴いて、朗読に興味を持ったのが最初だったような気がする。
メトロ日比谷線の神谷町で降りて歩くこと6分、明るいトンネルを抜けると
道路脇にNHK博物館に行くエレベーターがあった。
後から来て、そのエレベーターに一緒に乗り合わせたのは、
半白のお髯のダンディなおじ様。
それは長谷川勝彦氏自身だった。
愛宕山ホールに着くと、既に港区に住む朗読仲間はひとり、もう着席していた。
彼女はスポーツバッグを持っていてジムでの水泳の後だという。
定刻になって、文庫本を片手に入ってきたのはもちろん、ご本人。
一回目から始まって、今回は6回目ということらしい。
朗読が始まった。
1時間45分、途中5分の休憩があったけれども、続けて読めるのはさすがプロ。
朗読と言うより読書といった感じだったが理由は漱石の「それから」
という作品ゆえだろうか。 明治のものだから仮名遣いが・・
途中で、眠気が差して夢うつつになってしまったのは作品の所為だと思う。
私はどうも、この手の「純文学」が苦手なのだ。
また、ハッと目覚めてその後はしっかり耳を傾けたが・・・
この作品好きな方はごめんなさい。
純文学の全てとは言わないが、最初から「これは純文学だから読め」
と言われたら「ごめんなさい」と逃げ出すだろう。
「若きウェルテルの悩み」を読んだ時は「もう、うんざり」と思った記憶がある。
ただ昔、文学少女と言われた私はそれを声高に言えないコンプレックスが有る。
漱石はほとんど読んでいない。
三四郎にしても読んだ覚えはあるが読了した記憶は無い。
途中で放り出したのだろう。
芥川龍之介は読んでいる。 本は難しい。
それはさて置き、今回は「それから」の後に、以前テレビ放映した
「わたしの藤沢周平」の中の「驟り雨」をスクリーンで映し出した。
その朗読を担当しているのは長谷川勝彦である。
「わたしの藤沢周平」の「わたし」は今回は文芸評論家の縄田一男さん。
彼は周平が暗から明に変わった作品だと例を挙げる。
周平の「半生の記」の「死と再生」の項に奥さんが28歳の時、
癌で亡くなったことに触れ、
“そのとき私は自分の人生も一緒に終わったように感じた。
死に至る一部始終を見とどける間には、人に語れないようなこともあった。
そういう胸もつぶれるような光景と時間を共有した人間に、この先
どのようなのぞみも再生もあるとは思えなかったのである。”
それをこの物語の嘉吉の闇に投影させ、最後のシーンで再生の明に変わると。
続いて、次は7年前の「ラジオ文芸館」で朗読した彼の「驟り雨」が
全文テープで会場に流された。
7年前に朗読したものだけれど、私は初めて聴くのである。
今は昼間は研ぎ職人として働きがてら、盗みに入る家を物色し
夜は人も刺しかねない暗くて凶暴な怒りを内に秘めた盗人の嘉吉。
数年前に、女房と腹の子を一度に失い、自暴自棄になり、
この世の幸せな人間と、笑い声を、何より憎んで盗人になった男が、
哀れな境遇の親子を助けて再生を予感させる物語が
驟り雨が降りだし、小やみになっていく 闇の中で語られる。
流石、文芸館で語られた朗読。 素晴らしかったです。
短編の上質な映画を観たという感じでした。
朗読を聴いているという自覚はありませんでした。
頭の中で映像が動き出して、後で考えると映画を観ていたようで。。
長谷川勝彦さんは清冽なリーディング・ボイス! です。
私の習っている先生が1月27日、日曜日のラジオ「深夜便」の直前に
朗読したそうです。
終わってからやっと教えてくれるなんてマッタク!
朗読仲間の情報で、NHK放送博物館の愛宕山ホールで、
長谷川勝彦さん(元NHKアナウンサー)の無料の朗読会が開かれると聞いて、
14日行って来た。
ネットで調べると、夏目漱石の「それから」の6回目らしい。
長谷川勝彦、とはNHKの番組「わたしの藤沢周平」で松平定知さんと一緒に
朗読、語りを担当していられる方だ。
彼の語りを聴いて、朗読に興味を持ったのが最初だったような気がする。
メトロ日比谷線の神谷町で降りて歩くこと6分、明るいトンネルを抜けると
道路脇にNHK博物館に行くエレベーターがあった。
後から来て、そのエレベーターに一緒に乗り合わせたのは、
半白のお髯のダンディなおじ様。
それは長谷川勝彦氏自身だった。
愛宕山ホールに着くと、既に港区に住む朗読仲間はひとり、もう着席していた。
彼女はスポーツバッグを持っていてジムでの水泳の後だという。
定刻になって、文庫本を片手に入ってきたのはもちろん、ご本人。
一回目から始まって、今回は6回目ということらしい。
朗読が始まった。
1時間45分、途中5分の休憩があったけれども、続けて読めるのはさすがプロ。
朗読と言うより読書といった感じだったが理由は漱石の「それから」
という作品ゆえだろうか。 明治のものだから仮名遣いが・・
途中で、眠気が差して夢うつつになってしまったのは作品の所為だと思う。
私はどうも、この手の「純文学」が苦手なのだ。
また、ハッと目覚めてその後はしっかり耳を傾けたが・・・
この作品好きな方はごめんなさい。
純文学の全てとは言わないが、最初から「これは純文学だから読め」
と言われたら「ごめんなさい」と逃げ出すだろう。
「若きウェルテルの悩み」を読んだ時は「もう、うんざり」と思った記憶がある。
ただ昔、文学少女と言われた私はそれを声高に言えないコンプレックスが有る。
漱石はほとんど読んでいない。
三四郎にしても読んだ覚えはあるが読了した記憶は無い。
途中で放り出したのだろう。
芥川龍之介は読んでいる。 本は難しい。
それはさて置き、今回は「それから」の後に、以前テレビ放映した
「わたしの藤沢周平」の中の「驟り雨」をスクリーンで映し出した。
その朗読を担当しているのは長谷川勝彦である。
「わたしの藤沢周平」の「わたし」は今回は文芸評論家の縄田一男さん。
彼は周平が暗から明に変わった作品だと例を挙げる。
周平の「半生の記」の「死と再生」の項に奥さんが28歳の時、
癌で亡くなったことに触れ、
“そのとき私は自分の人生も一緒に終わったように感じた。
死に至る一部始終を見とどける間には、人に語れないようなこともあった。
そういう胸もつぶれるような光景と時間を共有した人間に、この先
どのようなのぞみも再生もあるとは思えなかったのである。”
それをこの物語の嘉吉の闇に投影させ、最後のシーンで再生の明に変わると。
続いて、次は7年前の「ラジオ文芸館」で朗読した彼の「驟り雨」が
全文テープで会場に流された。
7年前に朗読したものだけれど、私は初めて聴くのである。
今は昼間は研ぎ職人として働きがてら、盗みに入る家を物色し
夜は人も刺しかねない暗くて凶暴な怒りを内に秘めた盗人の嘉吉。
数年前に、女房と腹の子を一度に失い、自暴自棄になり、
この世の幸せな人間と、笑い声を、何より憎んで盗人になった男が、
哀れな境遇の親子を助けて再生を予感させる物語が
驟り雨が降りだし、小やみになっていく 闇の中で語られる。
流石、文芸館で語られた朗読。 素晴らしかったです。
短編の上質な映画を観たという感じでした。
朗読を聴いているという自覚はありませんでした。
頭の中で映像が動き出して、後で考えると映画を観ていたようで。。
長谷川勝彦さんは清冽なリーディング・ボイス! です。
私の習っている先生が1月27日、日曜日のラジオ「深夜便」の直前に
朗読したそうです。
終わってからやっと教えてくれるなんてマッタク!
朗読を聴きにですか。内容が内容だけに私には無理ですね。すぐ居眠りしちゃいますよ。
どうもミーハー系の私は面白いものでなければ、講演会などに行くと、眠たくなって我慢するのに必死です。
ご自分でもなさっていることだから勉強にはなりますね。熱心に続けていらっしゃることに感心しています。私も何か高尚なことに挑戦しなくちゃ… ダメだろうなあ。
「それから」は私にとってもっとも苦手な内容でした
私も楽しくて、屈託無い物の方が気楽で良いのです。
藤沢周平は取り付きは良かったのですが、読みすすめるにつけ、あまりにも暗い内容になって来たので途中でやめました。 その後また切欠があって読みましたら、暗い内容のは初期の作品だったようです。
習い事はひとつの挑戦ですから、気持ちを持ち上げるのにかなり効果的に作用しているみたいだし、藤沢作品の短編は朗読にはピッタリの文体のようです
やっぱりおかあさまの感性は
とても鋭敏で繊細で。
いかにも
天使が昇り降りして
天国に連れて行ってくれそうな。
素敵な写真で慰められました。
ありがとうございます。
光が激しい雨のように豪勢に
降り注ぐ感じでした。
山は厚い雲の溜まり場ですものね。
たくさんの天使が降りて来られそうですね。
こちらからも梯子を上って、
お土産など携えて
天界を訪問したいなと
つい思ってしまいますね!
近年、丹沢の山は鹿が増えすぎて県は四苦八苦しています。
大山は30代の頃家族で登りましたが、私だけ遅れて青息吐息で30分後に頂上に到着した記憶があります。narkejpさんが登られた頃とだいぶ変っていると思いますが豆腐料理の店は変らないようです。
朗読にぴったりなのは日頃の授業で朗読・・
きっとそうですね!いつか『山桜』朗読したいです。
『驟り雨』narkejpさんの藤沢周平のカテゴリーの中にまだ入っていないのですね? その内書いて下さることを期待しています。
使わせていただけますか?
図々しくお願いして恐縮です。。
明日クーくんの誕生日でディズニーに行って来ます。
晴天だけど風が強いという予報です。
長時間外にいるのは辛いかも。。
くーくん、ハッピーバースデイ!?o
ディズニーの駐車場を吹き荒ぶ北風は
骨まで凍りつきそうでした。
顔も痛かったです。
昼頃までは春一番だったそうですね。
主役のくーくんはおくたびれで、
ぐっすり寝込んでいます。