☆ 夕方出合ったカラス

夕方の買い物から帰ってきて、子ども用のミニ公園の脇を通りかかった時、
１羽のカラスが、ひと気のない公園の中をしきりに歩き回っている姿を見掛けた。




大股で歩き回り、立ち止まっては身体中をブルブル震わせながら、
ドスの利いた、あるいは悲鳴のような鳴き声を上げている。
繰り返し　繰り返し・・・



う～ん、いったい何事だろう？
特別なことが　このカラスの身に起こったのだろうか？

あるいはこの日は日曜の夕方だから、生ごみ収集車は２日も来ていない。
餌がないと、嘆いている動作かもしれない、とも思った。
しかし、それにしては激し過ぎるアクションだ。
私にとって、初めて見かけるカラスの姿だった。

何かに抗議するかのように、
あるいは、慟哭しているかのように。
まるで警戒を忘れてしまったかのような　カラスの行動に見えた。

周りをさして気にする気配も無く、
自分の思いに気をとられている風だった。

いったい何を訴えているのだろう？
身体の具合が悪いのだろうか？　



カラスが私の気配を感じたらしいとき、

”私はあなたを攻撃しない”との思念を送った。
果たしてキャッチしてくれるかどうか　分からないが。

私が近づき過ぎた為か、ミニ公園を出て　背中の毛を逆立てながら歩くカラス。
遠慮がちに後を歩く私。




後ろを歩く私を気にしながら２～３メートル歩いたあと、
流石にカラスは翼を広げて飛び立った。

がっかりしながら玄関方面に向かうと、飛び去った辺りから、
やはり先ほどのカラスが発したと思われる
激しい鳴き声が聞こえてきた。

あなたとちょっとでもいいからお話し、したかったのに・・・