井の頭線渋谷駅の改札を出ると、
突然雑多な食べ物の匂いが飛び込んできた。
焼き鳥屋、焼き肉屋、カレー屋、ラーメン屋
軒を並べて狭い場所にひしめき合っている。
それらの店から生に漂ってくる強烈なにおい!
道端の電柱の周りには生ゴミの袋が折り重なり
道路や狭い歩道には食べ物や飲み物の汚れと思しき
不規則な黒いシミが点々と散らばり
そこから悪臭が漂ってくる・・・ような気がする!
路地から道玄坂に出ても少しお洒落なビルが加わっただけ
ごった煮的な雰囲気は変わらず、
怪しげな客引きらしき者はいるし、アンケートと称して
何かを売りつけるのかと疑いたくなるような連中も居る。
メガネ屋、貸しビル、ロイヤルホスト etc
街路樹は青々とした背の高い緑が美しい。
その下には 何故か懐かしい戦後の日本の
象徴のような庶民の食のごった混ぜのにおい。
どの角を曲がっても追いかけて来る甘辛の焦げた肉の匂い。
最初は嫌だった。
5月の8日、習い事の説明会に来た時、
こんな下品で汚い街は嫌いだと思った。
毎週火曜日に来るのはこの街かとガッカリした。
あれから5週目、
いつの間にか渋谷に親しみを感じ始めた自分が居る。
猥雑さや、雑多で統一感の無い行儀の悪い街が嫌いだった。
今や馴染みだした自分に驚いている。
この街にはパワーがある! 普段着の庶民のパワーがある。
同じ渋谷でも場所が違えば又別の顔を現すのだろうけれど
今はごった煮のパワーの中の一員でいたい。
5月から習い事をしている。
内容は「朗読・ナレーション教室 基礎」
火曜日の午後から。
出来ることなら近くのカルチャーセンターで
2週に1度でも習いたかったけれどそれは叶わず。
すっかり朗読を気に入ってしまった私は堪りかねて
時間的になんとかセーフの渋谷教室まで足を伸ばした。
本当は内緒にするつもりだった。
何故かと言えば、途中で脱落する恐れがあったから。
4週目からなんとか脱落しないで済みそうな気がしてきた。
クラスのメンバーは女性12~3人と男性1人。
同じ基礎コースを火曜日から土曜日までやっているので
自分の教室に出られない週は何処の教室でも
同じ週なら出席OKなのだ。
女性は殆ど固定しているが男性は週代わりで別の人が来て、
私たち固定しているおばさん連を楽しませてくれる!
3週目の男性は「ナルト」の声優干柿鬼鮫さんだった。
レベルが天と地ほどに違うし、素晴らしい読みと声に
素人基礎軍団の女性陣はウットリ魂を奪われてしまった。
その時点では誰かは判らなかったけれどネットって便利!
劇団名の検索で直ぐにわかった。
彼はプロの劇団員。お忍びで習いに来ているのだろう。
先生との話の中で「劇団」と聞こえた。
いつもは耳が遠いのに時に地獄耳になる。
基礎コースの話は次の回にします。
又消えると困るから・・・
加齢とともに文字から離れがちになりますが、とてもすてきな挑戦だと思います。頑張ってください。
学生時代の友達が道玄坂のアパートに下宿していたから、あの辺りは詳しいつもりでした。
しかし。もう何十年も前、すっかり忘れていますが。
渋谷から三軒茶屋~松蔭神社の玉電もしょうちゅう乗ってましたね。
>ナレーション教室・・
人前で喋るのは得手じゃないので、そういう積極的な行動にとても感嘆しきりです。
朗読ボランティアの需要があるかはまだ分からないのです。
応援有難うございます。
もうちょっと頑張ってみますね!!
「隠し剣鬼の爪」未だに強い印象として残っておりますよ。永瀬たちの庄内弁!
5月から渋谷に通っております。
道玄坂辺り、よくご存知だったのですね!
昔はどんな感じだったのか渋谷は詳しくないのですが、街の役目としては基本的にはあまり変わっていないような気がします。渋谷は若者の街です。
いまだに、いかがわしい物や普通のものがごく自然に同居しています。
玉電、懐かしい響きですね!今は東急多摩川線とか田園都市線、あるいは半蔵門線と色々な名称に変わり地下鉄になったり延長されたり、姿かたちを変えて存在しているようですよ! 朗読って半分演劇の部分があって表現する楽しみがあるのです(^^)
息子に聞いたら 知っていました!
「おかあさん このまえ ○○先生と 闘ったやつだよ!」
・・・
すみません 鬼鮫というのは キャラクターの名前?
それすらも わからない 春堤かあちゃんでございます。
うえちゃんの 「車いすのパティシエ CDブック」も 朗読ですが、
彼は なるべく どんな悲しいお話でも 感情を入れないように たんたんと 読み上げるよう 気を使っているそうです。
いつか ばーばさんの 朗読も 聴いてみたいです。
知っている方が居て良かった~♪
鬼鮫は役の名前で、その声優は劇団青年座の檀臣幸さんでした。42歳です。
私も「NARUTO」は意識して見たこと無いのです。
今日の夜7時半から12チャンネルで約30分間放映されますね。 鬼鮫さん出番があるかな~!
「車いすのパティシエさん」の読みは、淡々と読むゆえに、かえって相手に伝わりやすいプロの読み方と同じだと思います。良い文章を読んでいますね~!