カルチャーセンターの神野文子先生の朗読「かなでがたり」が
海老名市文化会館のサロンで行われました。
私たちの教室の教え子も用事のある方以外、
みんないそいそ、そしてドキドキ、しながら聴きに行きました。
朗読を聴きに行くのは二度目。
一度目は今年の5月7日、八重洲ブックセンターで「朗読は楽しからずや」
の本の出版記念に、著者久米明の「朗読・講演会」が開かれ、朗読の真髄と、
役者として語り手としての60年の歩みを語り、そのあとに芥川龍之介の
「トロッコ」を朗読。
人間的な暖かみと深みのある声に、安心して心を委ね聴き入りました。
なにせ、82歳のご高齢なのに、若々しい声。
「すばらしい世界旅行」のナレーションは、ある程度の年齢の方なら
殆どの方がご存知でしょう。 帰りには本にサインをしていただきました!
今度は自分達の先生の朗読会です。
かなでがたり、という如く、ギターとフルートが入ります。
間奏の如く、伴奏の如く・・・
白に近い薄い空色のロングドレスでステージに現れました。
スタートは最初の課題だった松谷みよ子さんの「雪女」です。
私たちは興味津々! さんざん絞られましたから。
ひとことひとこと、大事に聴きました。
言葉が生きて動き出している。
場面が目の前に現れ、ライトが当てられ、転換してゆく。
暗闇から暖かい灯かりの中に、また白く深い雪と闇の中に
人の世の悲しみと幸せが消えてゆく。
後半、子供が何人も生まれて、人の世の女としての幸せを知った雪女を
どう表現するのか? 女が優先するのか雪女が先か?
でもやはり雪女は、雪女としての宿命を背負っていたのでした。
いろいろ勉強しながら聴いてしまいました。
ギターは柴崎建司さん。
切ない響きの良い音でした。
雪女の後は
ギター・ソロ ロマンス ・・・スペイン民謡
哀愁のある聴き覚えのある音楽と思いながら聴いていると
「あれっ! この曲は『禁じられた遊び』」
スペイン民謡の「ロマンス」はギター曲の禁じられた遊びでした。
私もこの曲だけは弾けます。
親指で弦を弾きながら、薬指と中指と人差し指でポロンポロンポロン♪
20歳前後の時だと思いますが、皆が夢中になりギターを触った事のある人
は弾けるようになっていました。
今もギター初心者の練習曲で、かつ永遠の憧れの曲なのでしょうか?
その他2曲。 フラメンコギターのような哀愁のある音。
何故だろうと終わったあとで経歴を読んだら、スペインで学んだ時期が
あったようでした。
ギターと朗読のための「12の月の贈り物」
スロバキアの民話だそうですが、もう無心になって聴き入りました。
生の声で、ギターとの共演!
私たちならギターに潰されるね。と仲間が言いました。
「蜘蛛の糸」
「つつじの乙女」
最後の朗読の「つつじの乙女」は悲しかった。
女が一生懸命になればなるほど、男は山を越えて通ってくる女を怖くなり
魔性の女かと恐れ、心が離れて逃げて行く。
遂には女を待ち伏せして、崖から突き落とし殺してしまう。
その後に咲いたのが血のように赤い、つつじの花・・・
それで おしまい。
その男の人はどうなったの? 続きは? 心残りでした!
終わった後、ケーキとコーヒーで朗読仲間とおしゃべりをして
「良い先生に付いて良かったね」とひとりが言ってみんな安堵しました。
場面の変わり方、明から暗に、動から静に。その反対に。
それが一番印象的かな~。私たちはまだ初心者、初心者の感想です。
上級になればベテランの感想が出てくるのでしょうね。
もう一つ、大切なことがありました。
自分の先生の朗読の現場を観られたこと。
朗読を志すのだから、目標はいつか自分がその場に立つこと。
素人のボランティアであっても、身内以外の誰かの前で朗読するのです。
どのように表現して、どのように語りかけ、物語を構成するのか。
今まではイメージがさっぱり湧かず、現実の事とは想像出来なかったけれど
やっと目指すものを知りました。
山は高くて遠くに有るような気がしました。
それでも一歩ずつ、学んで行かなければね!
今さら学ぶだけで、現場に立つ前に、逃げ出すわけには行かないね!
チョコレートケーキ、美味しかった♪
一昨日までの暑さが嘘のよう。
急転直下の晩秋のような氷雨の中をみんなで駅に向って歩き出しました。
追伸
神奈川県の地震、我が家付近の震度は1程度です。
ほんの微かな揺れでした。 ご心配なく。
海老名市文化会館のサロンで行われました。
私たちの教室の教え子も用事のある方以外、
みんないそいそ、そしてドキドキ、しながら聴きに行きました。
朗読を聴きに行くのは二度目。
一度目は今年の5月7日、八重洲ブックセンターで「朗読は楽しからずや」
の本の出版記念に、著者久米明の「朗読・講演会」が開かれ、朗読の真髄と、
役者として語り手としての60年の歩みを語り、そのあとに芥川龍之介の
「トロッコ」を朗読。
人間的な暖かみと深みのある声に、安心して心を委ね聴き入りました。
なにせ、82歳のご高齢なのに、若々しい声。
「すばらしい世界旅行」のナレーションは、ある程度の年齢の方なら
殆どの方がご存知でしょう。 帰りには本にサインをしていただきました!
今度は自分達の先生の朗読会です。
かなでがたり、という如く、ギターとフルートが入ります。
間奏の如く、伴奏の如く・・・
白に近い薄い空色のロングドレスでステージに現れました。
スタートは最初の課題だった松谷みよ子さんの「雪女」です。
私たちは興味津々! さんざん絞られましたから。
ひとことひとこと、大事に聴きました。
言葉が生きて動き出している。
場面が目の前に現れ、ライトが当てられ、転換してゆく。
暗闇から暖かい灯かりの中に、また白く深い雪と闇の中に
人の世の悲しみと幸せが消えてゆく。
後半、子供が何人も生まれて、人の世の女としての幸せを知った雪女を
どう表現するのか? 女が優先するのか雪女が先か?
でもやはり雪女は、雪女としての宿命を背負っていたのでした。
いろいろ勉強しながら聴いてしまいました。
ギターは柴崎建司さん。
切ない響きの良い音でした。
雪女の後は
ギター・ソロ ロマンス ・・・スペイン民謡
哀愁のある聴き覚えのある音楽と思いながら聴いていると
「あれっ! この曲は『禁じられた遊び』」
スペイン民謡の「ロマンス」はギター曲の禁じられた遊びでした。
私もこの曲だけは弾けます。
親指で弦を弾きながら、薬指と中指と人差し指でポロンポロンポロン♪
20歳前後の時だと思いますが、皆が夢中になりギターを触った事のある人
は弾けるようになっていました。
今もギター初心者の練習曲で、かつ永遠の憧れの曲なのでしょうか?
その他2曲。 フラメンコギターのような哀愁のある音。
何故だろうと終わったあとで経歴を読んだら、スペインで学んだ時期が
あったようでした。
ギターと朗読のための「12の月の贈り物」
スロバキアの民話だそうですが、もう無心になって聴き入りました。
生の声で、ギターとの共演!
私たちならギターに潰されるね。と仲間が言いました。
「蜘蛛の糸」
「つつじの乙女」
最後の朗読の「つつじの乙女」は悲しかった。
女が一生懸命になればなるほど、男は山を越えて通ってくる女を怖くなり
魔性の女かと恐れ、心が離れて逃げて行く。
遂には女を待ち伏せして、崖から突き落とし殺してしまう。
その後に咲いたのが血のように赤い、つつじの花・・・
それで おしまい。
その男の人はどうなったの? 続きは? 心残りでした!
終わった後、ケーキとコーヒーで朗読仲間とおしゃべりをして
「良い先生に付いて良かったね」とひとりが言ってみんな安堵しました。
場面の変わり方、明から暗に、動から静に。その反対に。
それが一番印象的かな~。私たちはまだ初心者、初心者の感想です。
上級になればベテランの感想が出てくるのでしょうね。
もう一つ、大切なことがありました。
自分の先生の朗読の現場を観られたこと。
朗読を志すのだから、目標はいつか自分がその場に立つこと。
素人のボランティアであっても、身内以外の誰かの前で朗読するのです。
どのように表現して、どのように語りかけ、物語を構成するのか。
今まではイメージがさっぱり湧かず、現実の事とは想像出来なかったけれど
やっと目指すものを知りました。
山は高くて遠くに有るような気がしました。
それでも一歩ずつ、学んで行かなければね!
今さら学ぶだけで、現場に立つ前に、逃げ出すわけには行かないね!
チョコレートケーキ、美味しかった♪
一昨日までの暑さが嘘のよう。
急転直下の晩秋のような氷雨の中をみんなで駅に向って歩き出しました。
追伸
神奈川県の地震、我が家付近の震度は1程度です。
ほんの微かな揺れでした。 ご心配なく。
東海大地震とか東京直下型とか、散々言われてますのでビクついているのですが。
久米さんが部屋に入ってきた時、急に部屋全体が暖かくなったような気がしました。 トロッコの朗読の声、抑揚、みんな覚えています。
秋のかなでがたりも外は冷雨でしたが、会場は静かな熱気がありました。
レディーさんも「禁じられた遊び」弾けるのですね。
嬉しいですね~ ヤッパリお仲間でしたか♪
イタリア映画も観てみたいものです。
馴染みのある本の朗読、他に「花さき山」や「葉っぱのフレディ」など、やってみたいと願っています。
文章でそのときの雰囲気が感じられました。久米明さんの朗読は最高ですよね。まだ現役だそうですごいです。いかにも秋にふさわしい一日をすごされて、さぞ楽しかったでしょう。
私も若いころギターを少し習ったことがありますが。「禁じられた遊び」だけが弾けました。イタリア映画もありましたね。懐かしい曲です。
「蜘蛛の糸」「雪女」など、なじみのある本の朗読を聞いてみたいです。
春さん世代は、特に男の方は弾けるのじゃないかと思っていました。
私もつっかえつっかえです、が、ギターはもう手元にありません。
禁じられた遊び、観ていないのです。残念!
おお~っ♪ なんとなく情景が浮かびますね~♪
あんまりギターを操るのが上手だと絵にならない気がしますね。
映画の一シ~ンみたいで微笑ましい
本川越行きの電車を見送った記憶ですが、終戦直後に
西武新宿線の沼袋に住んでいました。その終点が本川越。私は電車を観に行くのが大好きな子供だったようです。
わたしもこのメロディだけは弾くことができます。
もっとも、つっかえつっかえですが・・
ラストシーンはいつみても胸が熱くなります。
結婚する前ですが、
彼女のリクエストで、これを弾いたことがあります。
わたしの下手な演奏を、熱心に聴いてくれたことを思い出しました。
45年前のことです。(笑)
朗読、その深みが少しわかったような気がします。