関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《災害と都市機能》

2011年10月02日 | コラム
#62=2993
2011年10月3日付
《災害と都市機能》
 先週12号のことを書いた途端に台風15号が大暴れしてしまいました。今年の日本の気象はどうなっているのでしょう。災害の連続は被害をより拡大しています▼災害から復旧し元の暮らしを回復することは、自己責任ではありません。困っている人が救済されること、被災者を支援し自立を促すことは、人間社会が未来に向かって進むために欠かせない機能です。今の日本には、その仕組みが極めて不十分であることが問題です▼今度の台風は、土砂崩れや浸水などとは別に「帰宅難民」という被害者も大量につくり出しました。直接命や生活が破壊される被害ではないので軽い問題という捉え方もあるでしょうが、半年ほど前の大震災時の騒ぎを繰り返したという点でも、検証が必要だと思えます▼首都圏・東京の場合、交通機関の災害対応は基本的には「運行見合わせ」のみで、「必要なときに必要なところへ移動できる」という都市機能を停止することで、すべてを個人の努力にゆだねるという仕組みになっています。安全のためにそうせざるを得ないのは、首都圏の都市機能そのものに問題があるということです▼被災された皆さんにお見舞いを申し上げつつ、職住接近をはじめ、人間の働き方と社会のあり方を考えていきたい。

写真は、現在修行中の
〈次女が製作した装具〉

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