関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《財務官僚Kの陰謀》

2012年03月26日 | コラム
#85=3016
2012年3月26日付
《財務官僚Kの陰謀》
 消費税増税法案をめぐる民主党内の露骨な駆け引き、自民党・公明党の思惑もからんで政治はグロテスクな見世物のように見えます。あるいは、大メディアが政局がらみの話題にして報道するから、そう見えるのかも知れません▼問題なのは、増税が国民や中小業者にどんな影響を与えるか、消費税がどんな税金なのかなど、本質論がすべて度外視されていることです▼政府も自民党も大メディアも、「プライマリーバランス」(PB=基礎的財政収支)が赤字だから消費税増税が必要という短絡的結論の上にあるから、国民が困ることを考慮しないのです。どうして、こんな無茶がまかり通るのでしょう▼「消費税は上げない」と公約した民主党が豹変したのは、2010年6月17日に当時の菅首相が10%を公言。当時の財務大臣は野田氏です。同29日には日米首脳会談、同年7月14日にIMF(国際通貨基金)がPBを理由に税率15%を提言しました▼ギリシャ問題で金融危機が叫ばれており、アメリカあたりが「日本のPBは増税で改善」という「サイン」が必要だったため、圧力をかけたといわれています▼そんな情報操作で稼いでいる国際金融に日本の大企業やメガバンクが振り回され、もともと増税志向の財務官僚と結びついたのでしょうか。

写真は西武池袋線の椎名町駅に飾ってある「トキワ荘の住人たち」のパネル

椎名町駅から20分ほどのところに、かつてあったトキワ荘
手塚治虫、寺田ヒロオ、赤塚不二夫、藤子不二雄、石森章太郎などなど
漫画家達の「聖地」。それがトキワ荘

《全国で10万人以上が原発ノー》

2012年03月18日 | コラム
#84=3015
2012年3月19日付
《全国で10万人以上が原発ノー》
 東日本大震災から1年を迎えた3月11日、全国で追悼と鎮魂、復興を誓う催しが多様に開かれました▼また、東京のみならず福島県をはじめとする各地で「原発をなくそう」という集会・デモ、パレードが行われました。本紙で紹介した「フライング・ダッチマン」の曲も随所で流れていたようです▼「脱原発」「反原発」「原発ゼロ」などスローガンは様々にせよ、人々がそれぞれの思いで、自覚的に全国一斉に行動に立ち上がることは、ずいぶん久しぶりのことではないでしょうか。翌日の新聞紙上の数字を拾っただけでも少なくとも10万人以上が行動しています。また、韓国や台湾、フランスなど諸外国でも、集会やデモが行われ、まさに歴史的な日になりました▼その日、筆者は神戸で開かれた「『あれから1年』集会 いっしょに考えよう―震災復興・原発ゼロの社会へ―兵庫から被災地へ想いを寄せて」に参加しました。原発をなくす兵庫の会と阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議が主催したものです▼兵庫では、福井・若狭湾周辺の関西電力原発の脅威とともに、17年前の阪神大震災以来の復興運動と重ねて、被災者に寄り添う運動のエネルギーがあふれているようです。いわく「阪神・淡路大震災の教訓を生かせ」と叫んでいます。

写真は 3月11日の神戸での集会
神戸市役所(左の高層ビル)南の広場
登壇者は増山麗奈氏(画家)で、子どもの放射線被害を考えて、
東京から西宮に避難しているということのようだ


集会では、一人ひとりの願いを
書いた短冊を付けて風船が飛ばされた

《代表選考はスポーツの結論か》

2012年03月18日 | コラム
#83=3014
2012年3月12日付
《代表選考はスポーツの結論か》
 3月5日、ロンドンオリンピック男子マラソン代表の最終選考レースでもある琵琶湖毎日マラソンが行われ、一般参加の山本亮選手が2時間8分44秒の好タイムで日本人1位を獲得しました。東京マラソン日本人トップの藤原新選手とともに、久しぶりの好タイムが続いています▼雨天で気温7・7度という悪条件の中でも山本選手は自分のペースを守り、トラックでの大逆転をなしとげました。五輪代表候補にも挙げられない中でも本人は「五輪に出たい」の一念で練習を重ね来たそうです。「選考レースの真価」が発揮されたとも言えます▼TV中継を見ていて、マラソンはもはや「持久走」ではないと感じました。トップランナーたちはペースメーカーが抜けた25㌔以降、いわゆるゆさぶりを仕掛け、そこから競り合いのレースになっています。そこで勝ち抜こうとした実業団トップ選手が脱落し、持久型で我慢した選手が勝ち上がったのは皮肉のようにも思えます。いずれにせよ、今後はさらに力を発揮して下さい▼五輪代表選考は今回も難題山積でした。いつも五輪マラソン選考は、割り切れない結果の感じがします。それに比べ、東京マラソンに出場したわが同僚は、走りが大好きで、自らの目標に向かって練習を重ね、スカッとしています。

〈写真は2月26日の東京マラソン・37㎞(豊洲)付近〉

同僚が走るのを見に行ったが、発見できなかった。

《犠牲者を出しながら稼働する原発》

2012年03月05日 | コラム
#82=3013
2012年3月5日付
《犠牲者を出しながら稼働する原発》
 54基ある日本国内の原子力発電所のうち、現在動いているのは東電柏崎刈羽原発6号機と北海道電力泊原発3号機の2基のみです。それぞれ3月中と5月までに定期検査に入り、5月には全原発が停止することになります▼こうした状況の中、電力業界や政界からの巻き返しが激しくなっています。「安全確保」が争点ですが、それは地震や津波対策だけではありません。何よりもプルトニウムという「猛毒」を含む廃棄物の処理ができないという決定的欠陥は、もともと解決できていないこと。さらに通常稼動中でも、これまでさまざまな事故・トラブルが続いてきたことへの解決策がないことです▼福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」は、1995年のナトリュウム事故以来停止していたが、2010年5月に再稼動、しかし3ヵ月後の8月に「原子炉内中継装置」が落下し炉内に手を付けられない状態が翌年6月まで続きました。その間に現場担当の課長が自殺するという痛ましい事態も発生しています。ナトリュウム事故の時も総務部次長が自殺したそうです▼このように原子力を制御できない人類が、企業利益のもとに稼動をめざすことこそ愚かしいというべきでしょう。今こそ、本格的に再生可能エネルギーによる電力確保に全力を傾注する時です。

〈写真は埼玉県所沢の航空公園前のWS-11機現物展示〉

所沢市が日本最初の航空発祥の地とは、現地に行って初めて思い出しました。
そういえば、NHKの朝ドラで「雲のじゅうたん」というのがありましたねぇー・・・。
WS-11・・・戦後初の国産飛行機として私たちの世代には特別な思いがあります。うーん「ターボプロップエンジン」、夢のある響きです。懐かしいですねー。