関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《どじょうと松下政経塾》

2011年09月08日 | コラム
#59=2990
2011年9月12日付
《どじょうと松下政経塾》
 どうにも「どじょう」が引っかかってすっきりしませんでした。8月29日の民主党代表選挙で野田佳彦氏が発した「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」の言葉です▼相田みつをさんの詩作にまで言及するつもりはないのですが、気になるのは野田氏が自分をドジョウに見立てたことです。確かにドジョウは庶民を象徴する存在でしょう。しかし、早稲田大学政経学部卒で松下政経塾第一期生の野田さんが口にすれば、それは過剰な卑下というものですよ▼彼は本当の庶民や自己責任論で「負け組」を自覚させられている若者たちなど理解できていないのでしょう。代表選出後に語った「ノーサイド」の言葉も含めて、目の前の民主党の国会議員ぐらいは視野に入れて、磨いてきた弁舌の麗句と自虐の言葉で反論を封ずるといったところでしょうか。その先は「財界のための庶民増税」のオチです▼ちなみに松下政経塾は、松下電器創業者の松下幸之助氏が開いた政治家・経営者を育てる私塾で、毎年約200人応募で数人の合格。現役塾生は9人。無料で4年間研修だそうです。これまで248人が卒塾。塾是には「真に国家と国民を愛し」とあり、国民より国家が先にきています▼政治の世界ではなるほど新参者でしょうが、庶民の感覚ではありません。

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