関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《「どじょうすくい」と野田内閣》

2011年09月19日 | コラム
#60=2991
2011年9月19日付
《「どじょうすくい」と野田内閣》
 先週に続いて「どじょう」の話ですが、今度は「どじょうすくい」。島根県・安来地方の民謡「安来節」とともに踊る伝統的民俗舞踊です▼ひょっとこ面にざるを持ってドジョウをすくい、つかもうとすると指の間からヌルリヌルリとドジョウが逃げ出すさまと追いかける様子を踊っています。究極のお座敷芸とも言われ、それを見て笑わぬ人はいないほど大いに盛り上がるようです。とは言え誰がやっても面白いわけではなく、奥が深い。足さばきから腰つき、指の動きに表情まで、かなりの修練が必要だそうです▼この踊りは、諸説あるようですが、かの地方の名産であった「鋼」をつくるたたら吹き製鉄の原料となる砂鉄を砂の中から採取する所作から取り込んだとも言われています。山村の小作農が、砂鉄取りに駆り出され、ザルですくった泥の中にドジョウを見つけ、我を忘れて追い回す姿は、飽食の時代からは想像しにくい真剣さがあったのでしょう。踊りにもその真剣さがないと笑えないのかもしれません▼自称ドジョウの野田総理ですが、手のひらに載せるべき閣僚が次々と放言でたたかれ、指の間からこぼれています。ドジョウは総理ではなく、「日の目」を見て目がくらんだ閣僚たちで、総理は修練不足の踊り手なのかもしれません。

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