フウロソウ科テンジクアオイ(ベラルゴニウム)属。 常緑多年草、最初はゼラニウム属に分類されていましたが、あとにこの属はゼラニウム属とベラルゴニウム属に分類されました。 そして,.園芸ではベラルゴニウム属に分類された方が古くから呼びなれていた旧属名の「ゼラニウム」で通っています。分類される前からすでに園芸植物として広く普及していたからかもしれません。 一方ゼラニウム属に残った方は園芸ではゼラニウムと呼ばれることはありません。 原産地:南アフリカ・ケープ地方。 主に南アフリカを中心に熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどの広い範囲に分布します。花後に枯れる1年草と、毎年咲く多年草、低木など、様々な種類があります。 日本では江戸時代の末にぜラニウム系のゾナーレ種が入ってきたのが始めとされている。 ゾナーレ種は葉に模様が入って美しいものがあり、大正時代から本格的な改良が始まりました。 主に様々な色彩の葉を鑑賞するのが目的で、改良もその方向に進んでいったようです。五色葉などの非常にカラフルな葉もあり、昭和初期には珍品が高価で取引されたそうです。様々な品種を評した「番付表」も作られたそうです。現在は多くの品種が失われたといわれていますが、100種類ほどが保護されているそうです。 黒雲竜系、紫雲竜系、京都系があります。 開花期:3月~11月。 花色は白、赤、ピンク、オレンジ、複色、開花期が長い。 4月3日、4月24日,5月26日、6月28日、7月27日、8月11日の誕生花。 花言葉:「君ありて幸福」(赤)、「決心」、「決意」(ピンク)「私はあなたの愛を信じない」(白)、「予期せぬ出会い」(黄)。
写真 ゼラニウム(3月18日・花屋)