トクサ科トクサ属。 常緑のシダ。スギナの仲間で山中の湿地に自生する。全面茎という感じ、茎は直立し節が目立つ。 草丈30cm~100㎝. この茎は珪酸質を含み表面に細かい突起があり、細工物を磨くのに使われる。表皮細胞の細胞壁にプラントオパールと呼ばれる珪酸が備蓄して硬化し、砥石に似て茎で物を磨くことが出来ることから、砥石草と呼ばれる。 紙やすりが一般的な現代でも高級ツゲクシの歯や、漆器の木地加工、木製品の仕上げ工程などに使われる。また、腸出血を抑える薬や、止血、下痢止め、などの薬効があり、いろいろ有用な植物の様である。昔は「トクサ」を刈ることで生計を立てて居る人もいた。 原産地:北半球の亜熱帯南部から温帯北部にかけての広範囲、15種が分布し、内9種が日本に存在する。 日本では北海道から本州中部にかけての山間湿地に自生するが、観賞などの目的で栽培されることが多い。 開花期:7月~8月。 花はツクシそっくりの茶色の花をつける。 トクサは花のような華やかさはありませんが、風情を感じる和の雰囲気を持っています。また、青々とした茎を竹に見立てて門松風のアレンジをしてみるのも楽しみです。 9月25日の誕生花。 花言葉:「率直」、「非凡」。
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トクサ (1月21日、八日町商店前)
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