窓ドンドンしたから、玄関に

母の晩ご飯が終わって３時間が過ぎたくらいで母が「窓をドンドンされた。誰か来たみたいだから玄関に行かんけならん」とベッドでもがいているのを起こして、私らがいるでしょうと言っても聞かず壁を伝ったりして結局諦めてシッコして寝たから、オカンは wiiしているし私は２階に名刺のプリントアウトをしに行った。


終わって２階から降りて来たらオカンは wiiを中断して母の寝室だ。


母は床に尻餅状態だ。

寝かせて20分で「玄関に行かないとならない」と起きて、今度はスツールに手をかけてよろけたらしい。


嫁が起こそうとしたら、「世話にならん。ご先祖さまに助けてもらう」となったらしい。

まぁ、売り言葉に買い言葉。やりとりは見当つきますが。


私がさっきも言ったでないのと言ってみたってそんなことは忘れているが、今度は「お父さん来たから起こしてもらう」と、嫁姑戦争に油を注ぐようなこと捨て台詞を言いながらシッコもせずに持ち上げられベッドに横になった。


病気なんだからと思いつつ、そんなことないと言ってしまう。


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国歌独唱、GACKT

マリナーズ日本開幕戦を適当に見ていたオカンが、ハイライトで GACKTの顔を見て声を上げた。

今日の国歌独唱は GACKTだったようだ。

頭のワンフレーズだけが流れただけだったけれど、すぐさま録画ボタンを押していた。

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もうファンクラブやめたんでなかったかい。



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黒い毛１本もなくなったんだね

椅子に座った母の足の爪を切った。


うつ向いた私の頭頂を見て母は、今更のように言った。

「あら、黒い毛が１本もなくなったんだね」と。



ホント、今更なにを確認しているのですか！




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